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【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
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「どうしたんだ、宮祀。なにか言いにくいことでもあるのか」
桐島 義弘
は、数学準備室に入っても黙り込んでいる
宮祀 智瑜
にそう声をかけた。
真面目で堅物の彼は、生徒を特別扱いすることはない。
言動だって、いつも教師然としている。
でも、智瑜は知っているのだ。
(義弘先生の動揺する姿って、とっても可愛いんですよね)
だからこそ智瑜は、はにかみ赤く染まった顔を上げ、上目遣いで、義弘を見つめた。
「今日はバレンタインですよね。先生に渡したいプレゼントがあって……」
だが、智瑜を見る義弘の表情は変わらない。
智瑜は一歩、義弘に近づいた。
「先生、プレゼントって何だと思います?」
「……バレンタインなら、チョコなんじゃないのか」
私の知識ではこうなっている、というような口調で、義弘は言った。
智瑜はさらに一歩、ごく近い場所まで義弘に近づき、そして――。
「バレンタインのプレゼントは私です」
言うなり、キスをするくらいの距離に、顔を寄せた。
「なっ……!」
義弘の顔が、ぱっと赤くなった。
目は見開かれ、吊り眉はさらにぐんと上がり、口がぽかんと開いている。
(ふふっ、先生のこの顔が見たかったんです)
智瑜は満足しつつ、近づけていた顔を離した。
「でも卒業するまではおあずけです」
しーっとするように、唇の前に人差し指を立てて、そう告げて。
そして代わりとばかり、手作りのチョコを差し出した。
「義弘先生、大好きです」
イチゴ味のハート型。
智瑜の想いがぎゅうぎゅういっぱい詰まったチョコは、鮮やかなピンク色だ。
「甘いのでブラックコーヒーと一緒にどうぞ」
「……あ、ああ、ありがとう」
動揺の余韻が残る表情で、義弘は呟いた。
眼鏡の奥の目が、受け取ったチョコレートを凝視している。
智瑜は義弘の腕をぎゅっと抱きしめ、細い身体をすり寄せた。
「もちろん本命チョコですよ」
「宮祀!」
生徒と教師ではありえないほどの密着に、義弘がとがめる声を出す。
しかし、今ここにいるのは二人きり。
「誰も見てないから大丈夫です」
「そういう問題じゃない」
義弘は言うが、智瑜にとってはそういう問題だ。
人が少ない時間をわざわざ狙い、義弘がぎりぎり学校に残っているだろう夕方を狙ってきたのだから。
「これから時間ありますか?」
「この後は校内の見回りだ」
「じゃあ一緒に行きますよ。生徒が先生と歩くのは、問題ないですよね?」
「……一定の距離が守れるのならば」
渋面で言った義弘に、智瑜は破顔した。
「よかったです。先生と廊下を歩けるのも、私が高校生のうちだけですから」
スキップでもしたい気持ちを抑え、智瑜は義弘の隣を静かに歩いた。
窓に鍵がかかっているか点検したり、見つけた落とし物を拾ったりしながら、義弘は進んで行く。
さすがバレンタインというべきか。
残っている生徒はほとんどおらず、廊下には智瑜と義弘の二人きり――と思いきや。
「……雪だるまの着ぐるみ?」
なんでこんなところに、と思う間もなく、雪だるまは二人を見つけると「カップルはっけえええんっ」と、ぽてぽて寄ってきた。
そして目が合うなり、ほうきでできた手をくるりんっ!
その直後。
なんと、智瑜と義弘は見事にドレスアップされていた。
「あとこれもあげるっ」と、ファンタスティカ・チョコレートの試供品を渡して、雪だるまは去っていく。
「義弘先生、かっこいいです」
「宮祀はずいぶん着飾ったな」
「ふふ、似合いますか?」
智瑜はその場でくるんと回って見せた。
それからもらったチョコを、ひとつ、ぱくり。
義弘の口にも「あーん」と言って、入れてしまう。
とろとろと、口の中でとろけるチョコレート。
それが全部消える頃、智瑜は胸がぽかぽか温かくなってくるのを感じていた。
「このチョコ、特別な魔法でもかかっているんでしょうか」
今はダメと我慢していたことを、やってみたくなってしまう。
智瑜は、義弘の腕に自分の腕を絡めるようにして手をつないだ。
手はもちろん恋人つなぎ。しかもつないだまま義弘の手を持ち上げて、その甲にキスをする。
「義弘さん、世界で一番大好きです!」
義弘はまた頬を赤らめて、智瑜がキスした箇所を見た後。
智瑜の顔をじいっと見つめ「……そのドレス、よく似合っている」とだけ、言ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月14日
参加申し込みの期限
2024年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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