this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
17
つぎへ >>
その日のお昼前。
御巫 時子
は、理科準備室に向かっていた。
自由登校になってから通学の機会は減っていたが、今日は2月14日。
つまり、
五十嵐 尚輝
先生と学校で過ごすことができる、最後のバレンタインである。
(尚輝先生にお弁当を届けに行くのも久々ですね)
ステップを踏みたい気持ちで静かに廊下を歩きつつ、時子はほうっと息を吐いた。
「尚輝先生、お昼一緒に食べませんか?」
と、理科準備室を覗き込めば、そこには案の定。
毎日通学していた頃と変わらぬぼさぼさ頭と白衣姿の尚輝がいた。
「御巫さん。こんにちは。あれ、もうお昼ですか?」
どうやらなにかに集中していたようだ。
時子はくすりと笑い、鞄の中からお弁当を取り出した。
「そうですよ。だから一緒に、お弁当、食べましょう」
ここは生徒が実験をする理科室ではなく準備室なのに、薬品の匂いがするのはどうしてだろう。
(もしかして、実験好きの尚輝先生に染みこんでいるんでしょうか)
時子は隣で、サンドイッチをほおばる尚輝に目を向けた。
お弁当を作るのは久しぶりだったが、尚輝の好きな出し巻き卵は、つやつやと上手に焼けたから嬉しい。
そのほかお弁当箱に詰めたのは、ほくほくのポテトサラダや、ちょっと酸っぱいピクルスなど。
「美味しいですか?」と聞けば、尚輝はこくりとうなずいた。
口の中がいっぱいで喋れないのだろう。
そのうちに、もぐもぐごっくんと飲み込んで「美味しいです、ありがとうございます」とはにかんだ。
その笑顔に、ふと、時子は悲しい気持ちになる。
「卒業したらこうして一緒にお弁当を食べれないんですね。寂しいです」
尚輝の言葉はない。
それはそうだろうと思う。
(だって、先生は生徒を送り出すことに慣れているでしょうし……困りますよね、いきなりこんなこと言われても)
とはいえ、今は一緒にいるのだからと気持ちを切りかえ、時子は顔を上げた。
「でも夕食を一緒に食べたりお弁当を渡すことはできますよね。だからちゃんとアパートに帰ってきてくださいね」
「……善処します」
尚輝がへにょりと笑う。長い前髪の下で、きっと眉毛もへにょりとしているのだろう。
そう思うと、ちょっと微笑ましい感じがした。
――と、尚輝が。
「……進学先は、本土ですよね?」
「はい。でも寝子島から通うんです」
そう言えば、尚輝はまた、へにょりと笑った。
(……嬉しいって、思ってくれてるんでしょうか)
はっきり聞く勇気はないまま、そうだと信じて。
時子は尚輝に笑顔を向けた。
「だから、またご飯作りに行きますから」
二人分のお弁当箱を鞄にしまうついでに、用意していたチョコレートを取り出した。
甘さ控えめのトリュフチョコは、丁寧に手作りしたものだ。
「はい、尚輝先生受け取ってもらえますか?」
「えっ……僕に? あ、そうか、今日はバレンタイン……」
実験に夢中の彼は、バレンタインに気づいていないかも、と思っていたけれど――。
(本当に、気づいてなかったんですね)
見つめるうちに、尚輝の頬がみるみる赤くなっていく。
まだ告白はできないから、時子としては、この反応だけでも十分。
「先生のお口に合うといいのですが」と言えば、尚輝は緊張した顔で箱を開け、チョコレートをひとつ、ぽんと口の中に入れてくれた。
口の中でチョコが溶けるにしたがって、尚輝の口元がほころんでいく。
「んっ、美味しいです。御巫さんはご飯だけじゃなくて、お菓子作りも上手ですね」
「ふふ、ありがとうございます。コーヒーにも合いますよ。淹れてきますね」
ほめてもらえて嬉しいのに、すぐに席を立ったのは、真っ赤な頬を隠すためだ。
(気持ちはまだ伝えられないと思っているのに、こんな反応をしたら、尚輝先生にバレバレになってしまいますから)
しかし、そのときだ。
コーヒーを用意している時子の背に、尚輝が聞いた。
「御巫さん、僕はこう言ったことは疎いんですが、クッキーとキャンディとマシュマロ、どれが好きですか?」
「えっ?」
振り返る。
すると尚輝は、きょとんとした顔で。
「ホワイトデーのお返しって、そういうものですよね?」
お返しを考えてくれたという喜びと、それを聞いちゃうんですか? という尚輝らしさと、3月14日もまた会えるかもしれないという嬉しさで、時子はくすくすと笑ってしまった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
17
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】チョコレート・アンド・ファンタスティカ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬田一稀
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年02月14日
参加申し込みの期限
2024年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!