九夜山雪まつり｜リアクション

九夜山雪まつり

　理緒と紗月はは雪山散歩をして、冬の動物を観察しました。
「あの小鳥可愛い！　シマエナガいないかな？」
「理緒ちゃん、シマエナガは北海道にしかいないよ」
「知ってるけど、寝子島ならもしかしているかもしれないじゃない？」
「いたらいいね。可愛いし」
「でも寒くなってきたし、かまくらでお汁粉を食べようよ」
「そうだね」
　
　そんなわけで暖かいかまくらに入り、もぐもぐタイムとなりました。
「美味しい……あったまるね」
「あ、そろそろ冬キャン体験の時間だ」

　いつの間にかすっかり暗くなっていました。
　集合場所に行くと、けっこう人が集まっていました。
「冬キャン体験って何をするんですか」
　紗月が尋ねると。
「テントで夜まで過ごし、市街地の夜景を楽しんだり、夜空を見上げて冬の星空を見たりします」
　先輩が説明してくれました。
「それはそれで風情があるね」
　と理緒が言います。

　二人用のテントを受け取り、人からなるべく離れたところにテントを張りました。
「蜂蜜入りの紅茶だって。いただこうか」
「うん」
　紅茶を飲みながら、テントの入り口から夜景や星空を眺めます。
「寒くない？」
　理緒に聞かれ、紗月は首を振りました。
「ううん。理緒ちゃんは？」
「あたしも大丈夫」
（とても寒いはずだけど理緒ちゃんと一緒にいると全然気にならない）
　そう思いながら紗月は、理緒を見つめました。
「理緒ちゃん……」
「なに、紗月？」
　紗月は隣にいる理緒の腕に寄りかかり、無言で二人は見つめあいました。
　そして……どちらからともなく唇を合わせました。

　キスは、蜂蜜と紅茶の香りがしました。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました。

現実では幸い降りそうで降らない天気の中、皆さまの楽しいアクションで雪山を満喫しながら執筆させていただきました。
寒くなければ雪は好きです。
皆様も心も体も温まる中で雪山を疑似体験していただければ幸いです。

それでは、ご縁がありましたらまたご参加お待ちしております。

↑ページトップに戻る