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竜に乗ってどこまでも! 新春☆初夢フェア2024 ~鷹編~
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薄青の空に初夏の風が舞い踊る。
淡い湿気を纏った風を初夏のそれだと感じたのは、頬を撫でて過ぎる柔らかさに旺盛な草木の香を読んだからだった。
(……ああ、)
制服の袖の短さにも季節を読み取りながら、
八神 修
は己が今立つ場所を確かめる。
のんびりと歩を進めているのは、山中と思われる砂利道。
見回せば、周囲を包み込む新緑の森が見て取れた。緑の中に混ざる目に綾な濃桃色は山躑躅の群生だろう。
周囲の情報を読み取った途端、空気に花の甘い香が混ざって、山中の緑の気配が濃くなって、修は小さく笑う。
(これは夢か)
夢の中にあっても整合性を求める己に吐息が零れて、さてこれは何の溜息だろうと思案したとき、
「修君」
零れた溜息もその理由も吹き飛ばしてくれる元気いっぱいの声を聞いた。
知らぬ間に伏せていた眼を上げる。そうして見る。
世界でいちばん好きな女の子が数歩先に立っているのを。
きっと先に行っていたのに、戻って来てこちらを覗き込んでくれているのを。
ツインテールに結った栗色の豊かな髪、くるくると表情を変える空色の大きな瞳、どんなかたちをしていたって可愛い唇。守ってあげたくなるほど小柄なその癖、いつだって元気と勇気に満ち満ちた身体。
その名を呼ぼうとしてごくりと呑み込む。これが夢であるのなら、愛しいその名を呼んだ途端に消えてしまったりしないだろうか。森の精霊じみてナニカにさらわれたりしないだろうか。
最悪の想像も至極冷静に巡らせてしまう己に唇を噛む。
どうせ夢なら、と思ったそのとき、
「修君ってば!」
軽やかな足音が近づいて、躊躇うこともなく手を取られた。
夏空よりも鮮やかな青の色した瞳にまっすぐ覗き込まれる。
「こっちこっち!」
はやくはやく、とこどものようにはしゃいで手を引かれてしまえば、拒む理由などなにひとつなかった。繋いだ手のあたたかさを失うのが怖くて、思わず指に力がこもる。
自分より一回りは小さくて細い手をぎゅっと握ってしまったことに思い至って、痛がらせるつもりも怖がらせるつもりもないんだと手の力を緩めようとするも、数歩先を足早に行く女の子がふと振り返った。ちらりと笑う。ぎゅうっと手を握り返してくれる。
「一緒に行こうよ」
どんな花よりも綺麗な笑顔に、胸がドキリと跳ねた。
「あおい」
大好きなひとの名を口にする。
七夜 あおい
。誰よりもかわいくて、誰よりも愛しいひと。
なにものからも護ってあげたいけれど、それは傲慢というものだろう。彼女は強くて優しい意志を持っている。自分の心に従って、夢を追うことのできる勇気のあるひとを、己の恋心だけでどうにかできるわけもない。
(でも、)
木漏れ日を浴びてきらきらと輝く栗色の髪を、風のように軽やかに跳ねるその背を見つめる。
(俺は)
どれだけ遠く離れようともその心と共にありたいと願う。いつか隣に並んで手を繋ぎたいと望む。出来得るなら、彼女にもそう――
「修君、ほら!」
視界が開ける。
青空の色を映して、風の虹を波に跳ねさせて、湖があった。
露草の群青、紫陽花の蒼紫、撫子の桃、シロツメクサの白、湖の周囲に一夜の夢の如く花々が咲き乱れている。
湖を渡り来た風に髪をなびかせ、
「私ね」
あおいが振り返る。手を繋いだままぴょんと跳ねる。
「好きなの」
桜色に染まるその頬の理由を、森の道を足早に駆けて来たからだと修は信じた。彼女の心が向けられているのは目の前の景色であると信じた。でなければ、こちらの心臓がもたない。
夢なのだからと思う心がないわけではなかった。けれど夢だからこそ、彼女には彼女であって欲しかった。
あおいはあおいのままに、
(俺は、……)
彼女の強さと勇気を分けて貰おうとその手を強く握りしめかけて、
(あおいに貰ってばかりだ)
やめる。この言葉を口にする勇気は、己の心を由来にしなくてはならない。優しさや喜びを貰ってばかりのこの女の子に手渡したいのは、己の真心ひとつでありたかった。
だから修は微笑む。
景色ではなく、目の前の女の子だけを見つめて。
「俺は、あおいが好きだ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年01月02日
参加申し込みの期限
2024年01月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年01月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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