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Dating? Serious relationship?
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鬱蒼と茂る熱帯の植物に、小声での会話なんてかき消してしまいそうな滝の音。
とにかく周囲が気にならなくて済む店をと思って柚春が行き着いたのは、ジャングルカフェだった。
カラフルな鳥は鳴き、ゾウが水浴びをし。もちろん、巨大水槽で泳いでいる熱帯魚以外は作り物。それでも、ジャングル奥地や洞窟などに見立てた店内は、あっちこっちに生き物がいて、活発に動いている。
「わぁ、せっかくだから気晴らしに写真でも撮ろう!」
デザートタイプのドリンクをオーダーして、店内の撮影がOKか確認する。店員の快い返事に、柚春は鞄からカプセルギアの
вор
を取り出して、いつものように彼を撮影し始めた。
店内には、同じように写真撮影をしている人、植物の影に隠れてイチャついているであろう恋人に、目を輝かせた子供を連れた家族がいたけれど、程よくテーブルが隠れている上に生き物が騒がしくて周囲はほとんど気にならなかった。
だから柚春は、存分に気分転換をしてウォルターにメッセージを送る。
店とテーブル番号だけを伝えるのも素っ気ないかと思ったけれど、知り合いに見られても差し支えない文面がいいだろうと、できるだけシンプルに気をつけた。
そして、ひとしきりドリンクとворの写真を撮りおわった頃、ウォルターはやってきた。
「……ごめん」
「ううん、そんなに待ってないよ。むしろ、思ってたより早いくらい」
「いや、結局あれは僕の見間違いだったみたいで――って、そっちじゃなくて」
急ぎ足できたのか、ウォルターの息は少し上がっている。
店員が水とおしぼりを運んできたので、ひとまず彼は落ち着こうと席に着いた。
「ここね、賑やかでしょ? だから、もうちょっと椅子を寄せてもいい?」
まるで甘えるように柚春が顔を覗き込むから、ウォルターは内心驚いた。気を遣わせたというか、怒らせていると思っていたし、あのとき出した『Dating』という単語だってそう。
落ち着いて話し合うべきだと思っていたウォルターは、拍子抜けしたように承諾した。
「それはいいけど……なんだったら、もう少し静かな場所に移そうか?」
「どうして? 楽しそうじゃない、こういう場所も」
先ほどの顔は見間違いか――そう思うくらい、柚春は上機嫌に店内を見渡している。
けれど、デートの出鼻を挫かれた以上、何らかのフォローを入れなければならないだろう。
「まあ、柚春がいいなら」
ちらりと目をやったのは、テーブルの上に置かれたворの姿。
今日も一緒だと思ってはいたけれど、彼の前で真面目な話をするというのは、中々に緊張する。
「それでさ、ディーティングって期間があるんでしょ?」
ウォルターの注文した飲み物が運ばれてくるのを待って、柚春はさっそく切り出した。
にっこりと笑って見上げてくる様子は、可愛らしいおねだりのひとつでもしていそうに見えるのに、問われているのは答え方を間違ってはいけない質問だ。
「……お試しで付き合うっていう、あれ?」
「それ」
どうしてまた、突然。そう言いたげにウォルターは瞬くから、柚春は自分の不安など欠片も彼には伝わっていないのだと、吐き出したくなるため息を飲み込んだ。
「僕は本気で告白したし、ワットもそれに答えてくれたと思う。でも、文化の違いですれ違ったら嫌だなって」
実際、恋愛において告白をはっきり行わない文化圏では、そういった期間が暗黙の元にある。誠実に向き合って終了を告知することもあれば、ずるずると都合の良い関係を続けて答えをださない人も居るし、様々だ。
「それは地域柄というより、その人個人によるものが大きいんじゃないかなぁ」
「ならどうして……恋人証明書に名前を書いてくれなかったの?」
そんなこと、聞かなくたって柚春にもわかっている。
例え何の効力も持たないお土産のひとつだとしても、そこに名を記すということは彼が柚春との関係を認めたことになる。
教師と生徒だから認められないんじゃない。仮に柚春が寝子高の生徒でなくとも、未成年であったならウォルターは同じように名前を書かなかっただろう。
「誰にも見せないで、こっそり書くくらいなら……思い出を作るくらいなら悪いことじゃないよね」
きっとウォルターは呆れている。
恋人証明書が欲しい、指輪が欲しい。目に見えて絆を証明する何かがないと不安になるだなんて、子供だと思う。
でも、仕方ないではないか。
柚春はまだ16歳。まごうことなき未成年で、大人の仲間入りをさせて貰えない女子高生だ。
「……それで、僕を疑ってる?」
飲み物を少しテーブルの奥に置き、ウォルターは改めて柚春と向き合うように座り直す。
別に、こちらから文化を理解してほしいと言い訳をしたでもなし、疑われることは心外だ。けれど、彼女の反応は年頃の女の子として妥当だとも思った。
いいように解釈できる甘い言葉を囁いて、宙ぶらりんにキープされていると思われても仕方の無い関係。それを、柚春が喜ぶとは到底考えられないからだ。
――どうせ自分は『欠陥品』だ。
今まで何度も経験したはずの瞬間が迫っているのだと思うと、ウォルターはそれ以上何も言えないでいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月11日
参加申し込みの期限
2024年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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