わんわん！　雪中お年玉＆お年賀争奪戦！｜リアクション

わんわん！　雪中お年玉＆お年賀争奪戦！

☆エッチなお仕置き！

　その頃。
「先輩は悪くありません。お仕置きするなら私だけにしてください……霧生はどうでもいいですけど！」
「ちょっと、なんなんですかそれ……私関係ないのに……」　
「もう決定は覆らない。あきらめろ」　
　訴える柚乃と愛に無慈悲に茂は言い放ち。
　柚乃、愛、碧南の３人は裏猫温泉の奥へと引っ立てられて行きました。
「エッチなお仕置き！　わくわくするねえ。大丈夫、水着のままだから公開できないような映像にはならないはずだよ」
　撮影を続けるパンダは楽しそうに言うのでした。

「私たちをどうする気なの？」
　身構える碧南に、縄を持った茂は無表情に答えます。
「まず手を縛らせてもらう。いちゃつかないようにな」　
「そんなことしません！」
　否定も無視され、三人の手はそれぞれ後ろで縛られました。
「……これじゃいざというときにあいつら殴れないわ」
「浅見先輩、そんなこと考えてたんですか……」
　暗い洞窟の中を、三人は長いこと歩かされました。
「これじゃ、悲鳴を上げても聞こえない……」
　不安が大きくなるころ、薄明かりが見えました。
「……硫黄の匂いがするわ」
「さあ温泉だ。ゆっくり入るといい」
　小さな電灯が灯る中、薄桃色のお湯が見えました。

「温泉？」
　温かいお湯に入ると、不安も緊張も溶けていくようでした。
「あったかい……」
　碧南が声を上げます。
「気持ちいいです……」
　柚乃が目を閉じてつぶやきます。
「でもなんでお仕置きが温泉なのかしら」
　愛は不審に思いましたが、なんだか妙な気分になってきました。
「……なんか変な気分」　
「先輩もですか？　私も、なんだか、胸が熱くなって」
「きゃっ？！　滑った！」
「ちょっと、押さないでよ！」　
　息遣いが荒くなる三人を見つめ、茂は眼鏡の弦をクイっと持ち上げて言いました。
「この温泉の成分は特殊でね」
「えっ？」
「さて、いつまで我慢できるかな？」
「「「ええーっ？！」」」
　
　茂がスイッチを切り替えると、突然照明が桃色に変わりなんだかエッチな音楽が流れ始めました。
　三人の息遣いが荒くなっていきます……
「あっ……私のせいじゃないわ……この温泉が悪いのよ」
「そんなこと言って、どさくさに紛れて先輩に近づいて！　うっ……」
「二人ともやめて……こんな時くらい、仲良く、ねっ」
「「ああっ……先輩っ！」」

　桃色のお仕置きは、いつ果てるともなく続いたのでした。
　

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございました。
雪の中頑張る皆さまに青春を感じました。

ガイドを書いていた当時はまだ暑かったのに、すっかり寒さが厳しくなりましたね……
読むだけで寒くなるかもしれませんが、暖かくしてお楽しみいただければと思います。

なお、お仕置きの桃色の湯の温泉ですが、通常は気分が高揚するもののここまでの効果はありません。
特殊な状況での暗示か、神魂の影響があったと思われます。

それではまた、ご縁がありましたらシナリオでお会いしましょう。

↑ページトップに戻る