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【羨望が胸に募っても】
風船飛来の少し前。
『駅ビルmiao』の屋上、空との境界線を作る柵の際。
桜井 ラッセル
は、少し強めに吹き付ける目が覚めるような風に、長い三つ編みを揺らしていた。
「冬だからユキフクロウばっかだけど、早く飛びなれたカナリアになりたいなー」
その他にも、この美しい空の下、燕になれたら風を切ってどれだけ気持ちよく、空を滑り飛べるようになるだろう。
ペンギンだって捨てがたい。かなづち状態のラッセルにとっては、水中をあんなに綺麗なフォルムで『飛べる』のだ。
――いいな、と思う。少し、羨ましい。
「ま、鳥になれただけ願い叶ってるしメチャクチャ恵まれてるよな――これ以上望むのは贅沢だ」
スッと、ラッセルは己の心に折り合いをつけた。
ラッセルも大学受験に向けて、美術についての勉強とさらなる学習をしなくてはならない。得意分野とは言え、より知識を更に増やし、腕を磨かなくては。受験である以上一発勝負だ、油断は出来ない。
そして、美しい空から背を向けた先。
ラッセルの傍らに、不意に風船を付けた瓶が滑り込んで来て、地面にコツンと落ちた。
「ん――? 何だありゃ……!?」
ラッセルの目に写ったのは、空に浮遊する、瓶をぶらさげた無数のカラフルな風船だった。
地面に落ちた小瓶のひとつを拾い上げれば、ラッセルにも神魂現象であることと瓶の仕組みの理解ができ、納得した様子で空を見る。
「なんつーか……ロマンがあって心惹かれるけど……。
これで、俺がほしい物が分かるなら見てみっか」
――今、自分が本当に欲しいものは何なのか。それに興味がないかと言われれば嘘になる。
ひとつ、自分の心の願望が反映されるなら、それは一体何になるだろう。
ラッセルは浮いている瓶のひとつに手を伸ばし、それを優しく取ってみた。
そして、霞み始めた中身に目をそらす事なく見つめていると、10センチ程度の小瓶の中に、小さなつぶらな瞳が現れる。
チュピチュピ、ジー。
あまり聞くことのないスズメに似た鳴き声と共に小瓶の中に現れたのは、小さな一匹の燕だった。
「わあッ、大変だ! 今すぐ助けてやるー……! いや、出したら消えるのか」
慌てて蓋に手を掛けてから、忘れかけた瓶の仕様を思い出して、手を止める。
「つか――すっげー繊細なんだけど……生き物か、それとも精巧に出来た彫刻やロボットなのか……?
うわ、俺もこんな見入るような作品作りてぇ」
燕はまん丸な黒目に、瓶の中からでも聞こえる鳴き声をラッセルに届けるようにじっとこちらを目にしていた。
「……。このまま瓶を開けずにいたら存在できるのか? お前。
だったら……」
そっと、服に大きく取られたポケットに小瓶を収める。そこからはツバメの顔部分の硝子だけがちょこんと布地から飛び出して、見た目とても可愛らしい。
「内緒で少しなら……ここで少しだけ」
それはまるで、親に禁止されているのに憧れたペットを拾った少年のような心持ち。
胸にはちょっとした夢が叶ったような幸せを。そして、ラッセルは後で少なからず問題になるなと確信した『消える様子の無い瓶問題』について、せめて片付けやすくあるように、あちこちから一箇所にまとめ始めた。ろっこんで追跡すれば瓶が他にもどこまで広がったのかも分かるであろう。
こうなれば一括リサイクルだ。
「ラッセルくーん!」
不意に掛けられた声を聞けば、向こうから大量の瓶を抱えて、
響 タルト
がやって来た。
「うわ、響!」
「ラッセルくんも瓶拾ったの!? 何が入って――わあっ、可愛い! ツバメさんかなっ?」
「早いな、もう見つかったか……!」
燕は、声を掛けてきたタルトへと、ラッセルへと同じように可愛らしい目を見せる。タルトはそれに笑顔を見せながら、両手に抱えた山程の瓶をラッセルの前にドンと置いた。
「手伝っちゃうから、これも一緒に片付けて欲しいなーっ、なんて……だめ?」
タルトが可愛らしく小首を傾げて、ラッセルを見つめてくる。
「んー……、仕方ないっ。今回だけだからな!」
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担当ゲームマスター
斗々
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月11日
参加申し込みの期限
2023年10月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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