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コーヒーはおいしいよ? カフェ・フェスタへようこそ!
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【2】ドリップ体験をしよう!
桜井 ラッセル
は、シーサイドタウンの駅前をぼんやりと歩いていた。
彼の頭の中は、年末の出来事に対する後悔で一杯だった。考えるほどに、どうすればよかったのかわからず、ずっとモヤモヤし続けている。
なので、用事が済んで駅前に出ても、彼はろくに周囲を見ていなかった。
差し出されたチラシも、ほぼ無意識に受け取っていた。
「ん? あれ?」
やっと気づいて彼は、それを見る。
楽しげなチラシの絵と文面に、ふと彼は美味しいものを開拓するのも悪くない、と思う。何より、少しは気晴らしになるかも……とも考えた。
そんなわけで彼は、会場へと足を運ぶ。
そこは、大勢の人々で賑やかだった。あたりにコーヒーの香りが充満している。
(ちゃんとしたコーヒーって子供のころ以来だ)
などと思いながら歩くうち、彼は試飲コーナーにたどり着いていた。
テーブルに歩み寄ってみれば、基本はブラックで飲めということらしい。
(根性で飲む! 慣れだ、慣れ!)
モヤモヤも吹き飛ばしたくて、彼はややヤケクソ気味に紙コップを手に取った。
「んー……酸味はない方がいいな」
「これは苦すぎ……」
いくつか飲んでみて、彼はブラックのコーヒーがただ苦いだけのものではないと知る。
「これがいい!」
そんな中彼は、自分の口にドンピシャな味のものを見つけた。
「これ、買えますか?」
その場にいたスタッフに尋ねると、販売コーナーがあることと、ドリップ体験コーナーがあることを教えてくれた。
「ドリップ学べば、美味いの飲めるかな」
少し考えたあと、「よし!」とうなずき、彼はそちらへ向かった。
体験コーナーは、10人ずつの入れ替え制で、彼でちょうど10人目だった。
彼はラッキーだったと思いつつ、空いているテーブルへ移動した。
彼の隣は、
梓 智依子
だった。4歳の娘の楓を連れて参加している。
買い物のためにmiaoを訪れた彼女は、そのあとコーヒーの香りに引き寄せられて、この会場へ来たのだった。
最初に行ったのは、焙煎見学コーナーだった。中に入った途端、駆け出した楓を追って行った先である。円筒形の焙煎窯の中で、豆がザラザラと音を立てながら回る様子が、楓には面白かったのだろう。
「かえでもしたい!」
と言い出した。
「もう少し大きくなるまで待ちましょうね」
智依子が言ってなだめていると、スタッフの一人がドリップ体験を勧めてくれた。それで彼女は、楓と共にここに来たのだった。
その隣には、
綾辻 綾花
と
早川 珪
の2人がいる。
綾花はカフェ・フェスタのことを知って、珪を誘ってやって来た。
駅前で待ち合わせをして、この会場に入り、焙煎を見学したあとにドリップ体験へと移動したのだった。
(自分で淹れるなんて、特別な一杯になりそうです)
綾花は少しドキドキしながら、胸に呟いた。
やがて講師役の男性が、「ではそろそろ始めます」と声をかける。
「よろしくお願いします」
綾花が言うと、他の参加者たちも同じように声を上げた。
テーブルの上には、体験に必要な器具が置かれている。
講師はまず、今日使う豆の説明を始めた。
「本日の豆は、ブラジルの中煎りです。味のバランスが良く、後味もすっきりしていて、誰でも飲みやすい豆です」
そのあと講師は手順を説明する。
そしていよいよ、実際に淹れてみることになった。
まずは豆を計って、ミルで粉にするところからである。
その場の全員が、慣れない手つきで、豆を計ったり粉にする作業を開始した。
やがて一通り淹れ終わると、講師が自分の淹れたものを飲んでみるように言う。
参加者たちは、ざわめきながらカップにコーヒーを移し始めた。
綾花も、自分の淹れたものを飲んでみる。
「美味しい……。思ったほど、苦くないです」
「ああ。ほのかに甘味が感じられる」
呟く綾花に、珪も自分の淹れたコーヒーを飲んでうなずく。
それへ綾花は言った。
「あの、珪先生が入れたコーヒーも、飲んでみたいです」
「ああ。じゃあ、僕も綾辻さんのを味見してもいいかい?」
うなずいて、珪が返す。
「はい!」
綾花は大きくうなずいた。
2人は互いのカップを交換して、相手の淹れたものを飲む。
「美味しい……」
綾花がほうっと吐息を吐き出して、呟いた。
「珪先生のは、私のより甘く感じます」
「そうかい? 綾辻さんのは、優しい味だ」
綾花の言葉に、珪も感想を告げる。
「そう言ってもらえて、うれしいです」
綾花は言って、微笑んだ。珪もそんな彼女を見やって、優しく笑う。
「それにしても、コーヒーって同じ淹れ方でも、人によって味が違うものなんですね」
「それだけ奥の深いものなのだろう」
ふと感心したように言う綾花に、珪もうなずいた。
一方、智依子は楓のために、もう一つカップがほしいと申し出ていた。
講師は、楓が小学生未満だと見て取ってか、カップと共に温めた牛乳を持って来てくれた。
智依子は礼を言ってそれを受け取り、新しいカップに少しだけコーヒーを入れて、温めた牛乳と砂糖でカフェオレにして、楓に与える。
「落とさないようにね」
「はーい」
智依子が言うと、楓は両手でカップを持って、大人しく飲み始めた。
それを見やって、智依子も自分のカップを手にする。
(あ……美味しいわ。初めてでも、こんなに美味しく淹れられるのね)
一口飲んで、小さく目を見張った。そして、再びゆっくりとカップの中身を味わうように飲み始める。
その隣で、ラッセルも自分で淹れたものを口に運ぶ。
「お、案外いけるじゃん。これなら、ブラックでも全然平気だぜ」
軽く目を見張って呟くと、一気に中身を飲み干した。
と、たまたま視線が、隣の楓とぶつかる。彼女の口の周りの白っぽい跡を見て、ラッセルは楓が飲んでいたのがカフェオレだと気づいた。
「これって、カフェオレにしても美味いのか?」
思わず智依子に尋ねる。
「小さい子には、薄めた方がいいからって、講師の方が……」
「へぇ……」
智依子の答えにラッセルは、感心したようにうなずいた。そして楓に声をかける。
「美味いか?」
「うん! あまくて、とってもおいしい!」
「そっか……」
力一杯うなずく楓に、ラッセルは思わず考え込んだ。
風の精 晴月
にふるまうのなら、ブラックとカフェオレ、どっちがいいだろう……とふと思ったのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月21日
参加申し込みの期限
2023年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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