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【星幽塔】第一階層 ふれあい魔物カフェ
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【未来を夢見て】
桜井 ラッセル
、衝撃です。
「不老不死の不死鳥にも、赤ちゃんの時期が……!?」
「寿命が来ると燃え尽きて、灰の中から蘇るんです。ちょうど蘇りたて、ホヤホヤの子ですよ」
「ホヤホヤ……!」
耳長のオーナーさんに促され、両手ですくい上げるようにして、不死鳥の子を手のひらに受け止めます。
「あ、あったけえ……!」
ラッセルを見上げて、ピイ! と嬉しそうに鳴きました。
星幽塔の魔物カフェ。鳥好き、自らも猛禽類に変身できるろっこんを持つ彼ですから、こんな素敵なお店との出会いに昂揚しないはずもありません。
「うわぁ、可愛いなぁお前! あ、この子の親は……!? 大人の不死鳥はいないんですか!?」
「この子が親であり、子でもあるというか。不死鳥というのはそういうものですから」
「そ、そうか。一度燃えて、蘇るんですよね」
ピイ、ピピイ! この子が大人になったら、どれほど美しい不死鳥に育つのだろう? ぜひとも見てみたかったところです。写真でもあればと思いますけれど、残念ながら星幽塔にカメラはないのでした。
しばしがっくり。けれどラッセルはすぐに、素晴らしい思い付きをひらめきました。
「そうだ!」
おさんぽコースへ不死鳥の子どもといっしょに出ると、ラッセルは金の鍵を握りしめ、祈ります。するとたちまち、
『よっ、と。どうだ、これで俺も赤ん坊だぜ!』
タカの雛に変身! ぴー、と鳴きました。
不死鳥の子はきょとんとして首を傾けます。
『俺、ラッセル! お前、名前はなんてんだ? いっしょに遊ぼうぜ』
『ぼく、フェニンってよばれてるよ。らっせる、あそんでくれるの?』
『おう!』
ろっこんの進化能力のおかげで、お話も通じます。なんて素敵!
あどけない不死鳥、フェニンは灰の中から蘇るそうですけれど、小さい身体で生まれ変われば知能も子どもっぽく、人間でいえば保育園児くらいでしょうか。ラッセルをお友だちと思ってくれたようで、とてとてと歩いて後をついてきます。
間近で、雛目線で魔物の赤ちゃんをじっくりと堪能できるだなんて。ラッセルは幸運に感謝。ぴー!
『よーし、じゃあなにして遊ぶ?』
『ぼくねえ、まだうまくとべないから、くさのうえでごろんごろんしたいな。とってもきもちいいんだよ』
『そりゃいいな、楽しそうだ』
見渡す限りに広がる草原は、星の力による結界で守られているのだそう。魔物の子たちが遠くへ出歩いて、迷子になってしまうことはないとのことで、思いきり遊べそうです。
『そーれ、ごろんごろんごろん!』
『ごろんごろんごろん~。きゃはははは!』
不死鳥のフェニンには今のところ、伝説の生き物のような威厳はありません。けれどいつか立派に育って、大人になって、美しい翼を広げるところを見てみたい。そんな姿をスケッチして、絵の中へおさめておきたい! ラッセルは願ってやみません。
『お前が大人になったら、絵を描かせてくれよな。俺、すっげー頑張って描くからさ!』
『いいよ~。でも、え、ってなあに?』
あどけなく純朴な不死鳥と、日が傾くまで草っぱらを転がり、小石の並びでかくれんぼをして、飛ぶ練習をして遊びました。
空が赤く染まり始めた頃のこと。
「おお、こいつぁ上物だぜ。フェニックスの雛だ」
「金持ちどもに高く売れるな。よし、さらっちまおうぜ」
コヨーテのような頭をした獣人のほしびとと、ずんぐりむっくりなヒゲモジャのほしびと。おさんぽコースへ姿を現したふたりはどうにも、友好的な人物には見えません。
「おい、こっちの鳥はどうする?」
「ただのタカだろう。売れやしねえ、ほうっとけ」
星幽塔のあちこちで暗躍する『密猟団』のことなど、ラッセルは知る由もありません。けれど彼らが不死鳥のフェニンへ伸ばした手が、彼を優しく撫でるつもりでないことは分かりました。
『らっせる、このひとたち、だれかな? あそんでくれるのかな?』
『……下がってな、フェニン!』
タカの雛はぴーとひと鳴き。小さな翼をはためかせ、くるりと一回転!
瞬時に人の姿へ戻ったラッセルの手には、魔風の光が宿る槍が握られていました。
「うわ、なんだこいつ!? タカじゃねえ!」
「邪魔しようってのか? 構うな、やっちまえ!」
ナイフやクロスボウを手にすごむ男たち。けれど、怯むラッセルではありません。踏んだ場数は幾たびか、こんな局面には慣れっこです。
「こいつには、いや、カフェの子どもたちには、指一本触れさせねぇ!」
槍を振るえばたちまち、巻き起こる突風。風に乗り踏み込み、石突きで腹に一発。切っ先でナイフを弾き飛ばし、風で薙ぎ払い吹き飛ばし……。
勇ましく立ち回るラッセルの姿を、不死鳥の子は羨望のまなざしで見つめておりました。
ほどなくサジタリオ騎士団が到着し、密猟団の男たちは捕縛され、お城へ引き立てられていきました。
「本当にありがとうございました! あなたがいなければ、どうなっていたことか……」
「いや、たまたまっす。守れて良かった」
「おさんぽコースの結界を強化しなければいけませんね。この子たちの安全で健やかな成育のために」
手のひらの上には、不死鳥のフェニン。そろそろお別れの時間も近いと分かっているのか、ちょっぴり潤んだ瞳でラッセルを見上げ、ピイ。力なく声を漏らします。
「……また、会いに来るからな。元気にしてろよな? そしていつか、お前が大人になった姿を見せてくれよ」
雛の頭を指先で、くりくりくり。ラッセルの微笑みに、雛はぱたぱたと小さな翼を羽ばたいてみせました。
いつか大空を自由に飛び回る偉大な鳥の姿を、ラッセルはまぶたの裏に夢想しました。
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ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月04日
参加申し込みの期限
2023年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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