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【星幽塔】第一階層 ふれあい魔物カフェ
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【どきどき、かけひき】
「ねぇワット。僕らが来たのは、なにカフェだったかな……」
「ふれあいカフェ、じゃないの?」
間違ってはいません。間違ってはいないのです。
稲積 柚春
と
ウォルター・B
が連れ立ってやってきたのは確かに、動物の赤ちゃんと遊べるふれあいカフェ。
けれどそこにいたのは子犬や子猫ではなく、ミニブタの赤ちゃんや小鳥たち、小さなハリネズミでもなくて、
「まものカフェ……?」
魔物カフェでした。柚春は知ってか知らずか、ここは星幽塔! ふたりもいつのまにやら、ファンタジックな装いに変わっているではありませんか。
「ああ、お客さまですね。いらっしゃいませ!」
と、カフェのオーナーであるという耳長のお兄さんが、なんだか慌てた様子でやってきて言いました。
「すみません、少しお待ちいただけますか? うちの子が一匹、いなくなってしまって」
「ああ、いえ。お気になさらず」
うちの子、というのは魔物のことでしょう。確かに、そう……柚春の目の前をばさばさと飛んでいくのは、ゲームかアニメなどで見たことのある、グリフィンというやつの雛のようです。向こうでカーペットに寝転んでいるのは首が三つもあるケルベロスだし、あちらでほかのお客と遊んでいるのは、ドラゴン! 伝説の生き物たち、その赤子たちが悠々と、ここでは幸せに暮らしているようなのです。
そんな魔物の子の一匹がいなくなってしまったというなら、確かに一大事。逸るオーナーさんは柚春たちへの対応もそこそこに、きょろきょろとしながら行ってしまいました。
「……あれ」
「うん? どうしたんだい、稲積」
「なにか、声が聞こえて」
その時。柚春の耳へかすかに、小さく届いた声がありました。ぐずっているというか、不安で怯えているような、きゅうきゅうとか細く頼りなげな鳴き声でした。
「こっち、かな?」
カフェの広いスペースの裏手へ、柚春は遠慮なく足を踏み入れます。こんな時の行動力、決断力は同行するウォルターがたまに舌を巻くくらいだったりします。
きゅう、きゅう。きゅん、きゅうん。
ぷるぷるぷる、ぷるぷるぷるん。
「あ、いた! 迷子になってるのって、この子じゃない?」
「これは……スライムってやつかい?」
泣いていたのは、スライムの赤ん坊でした。小さくて、青く透けていて、ゼリーのような丸っこい身体に目と口がついています。
「わぁ、可愛い!」
ゆるキャラかマスコット的な愛らしさで、柚春はひと目で気に入ってしまいました。
スライムくんは柚春を見るなり、ぴょいんと跳ねて腕の中へ。人間にはちょっと広めの建物くらいですけれど、小さな赤ちゃんには広大な迷宮めいて思えたかもしれません。よほどに不安だったのでしょう、ぷるぷると震えながらも大人しく柚春の胸に収まっています。
「ああ、良かった! 見つけてくださったんですね!」
先ほどのオーナーさんが急ぎ足でやってきて、ほっと緊張した面持ちを緩めたのを見ると、柚春もなんだか嬉しくなりました。
スライムの『イム』くんにすっかり懐かれてしまったので、そのままいっしょに、おさんぽコースへと出かけることにしました。
柚春とウォルターの後について、ぴょん! ぴょんっ! と一歩(歩?)ずつゆっくりな進みはなんだかケナゲ。柚春も歩調を合わせて見守ります。
「いやぁ、ここは空気がいいねぇ。久しぶりにリラックスできてありがたいよぉ」
緑がいっぱいの原っぱの草いきれを堪能して、ウォルターはいつになく締まりのない笑顔を浮かべます。いつも飄々として柚春をケムに巻く彼ですけれど、近頃はちょっぴり、お疲れだとか。
「先生だもんね、一応。年末は大変だよね」
「一応とはなんだい、一応とは。僕は君の先生なんだよぉ?」
なんておどけつつも、
想いを打ち明け合った
ふたりです。まあ、彼の答えは彼らしく、少々ひねくれてはいましたけれど……ともあれ生徒と教師という間柄から、一歩前進。そのやりとりは実に、くだけたものです。
そんな言外の仲睦まじさに、ぴょんぴょん。スライムくんは抱っこをせがんで飛び跳ねます。
「うん、わかったよ。ほら、これでいい?」
微笑み抱き上げてあげると、ふるふるふるん。嬉しそうに震えました。
草原を抜け、小川のほとりでしばし休憩。
スライムくんにペースト状のおやつをあげると、これまた嬉しそうにふるふるふるるん!
「はぁ、癒される。魔物カフェかぁ、なかなかいいもんだね。ね、ワット」
「うん。あー……柚春? 言おうか言うまいか、迷ってたんだけどねぇ」
「ん?」
よくよく見れば、彼がほんのりと頬を赤くしているのに気づいたでしょうか。
「そのまま戻ると、カフェのスタッフやら客やらにも見られちゃうし……僕も、目のやり場に困るというか」
「えっ? あ」
赤ちゃんとはいえ魔物。スライムの体液には溶解液が混じっておりまして……いつのまにやら柚春の服は溶け落ちて、スケスケの穴だらけ。
「……気づいてたなら、早く教えてよ」
なんて言いつつ。柚春はずいと彼の鼻先に顔を寄せ、にんまり。
「僕の肌、ほかの人に見られたくなかったんだ?」
「さぁて、ねぇ?」
ふいと目をそらしたウォルター。珍しく彼から一本取ったようで、ちょっぴり胸が空いた柚春でした。
ちなみにカフェへは、ウォルターの上着を借りて帰りました。柚春のスレンダー艶姿は、彼以外の誰の目にも止まらず済んだということです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年08月04日
参加申し込みの期限
2023年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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