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◆今更言えない言葉とか
佐々 寿美礼
、
佐々 藤寿
の兄妹は連れ立って――正確には寿美礼に藤寿が連れられて――ネコジマスクエアの父の日フェアへとやってきていた。
色々なコーナーがあるが、二人は迷うこと無くスポーツ用品のコーナーへ。
なにせ、佐々一家はスポーツ一家。
特に父親はアスリートのコーチである。
並んだ数々のスポーツ用品を眺めながら、藤寿は高校時代のことを思い出す。
今でこそ大人しくなったが、当時の彼は家に帰るのも嫌で毎晩仲間と喧嘩して回っていた。
今にして考えると、自分の居場所を探して馬鹿なことをやっていたのだと思わずにはいられない。
(でも、もし……)
もしも高三の夏のある日、寿美礼が泣きついて止めに入らなかったら。
そうしたら、はたして自分はどうなっていただろうか。
馬鹿なことをしていたことに気付き、今まで迷惑をかけたことを謝って。
そして大学受験をすると言った時、父親からはそりゃあもうキツイ平手打ちを喰らったものだ。
だが、
(あれも親父になり心配してたんだな)
と今なら思うことができる。そして同時に、
(親孝行しようにも今までの分でマイナスされまくりだよなー、今更プレゼントなんて送ってもどう思われるか……)
なんてことも考えてしまう。
そんな彼の隣で、寿美礼は何がいいかを思案している。
(シューズはちゃんと本人に試してもらわないとダメだし)
小さいと入らないし、大きいとぶかぶかになったりしてとても危ない。
(サングラスは2つも3つも要らないし)
同じかけるものでも、眼鏡のように無いと生活に支障をきたすものならあって困ることはないだろうけど。
おまけに、「気分によってデザインを変える」ということをするようなアイテムでもない。
「藤兄、どうしようか……」
隣を見ると、微動だにしていない藤寿の姿。
「え、ああ!」
呼ばれたことで、ようやく我に返った様子。
「考え事でもしてたの?」
図星である。しかし、高校の頃の話を蒸し返すのもどうかと思い、
「別に考え事なんてしてねーよ」
バレバレの嘘をついてその場は誤魔化した。
藤寿が我に返ったところで、改めてプレゼント選び。
「藤兄、これなんかどう!」
そう言って寿美礼が掲げたのは、ブランド物の高機能タオルセット。
「吸水性はいいしすぐ乾くし、何よりすぐ使えるし、絶対喜んでくれるよ!」
ずいと藤寿の目の前に差し出して、寿美礼は強く主張した。テンションが上がっているのか、アホ毛もピンと立ち上がっている。
「絶対喜ぶ……か」
目の前のセットをまじまじと眺め、やがて頷いて。
「そのタオルセットでいいんじゃないか?」
使えないものでは、父親だって貰ってもしょうがない。
でもこのタオルセットなら、きっと確実に使うはず。
「よーし、じゃあこれで決まりー!」
「ところで寿美礼、お前予算いくらだ?」
大事なことを確認していなかった。これで足りていなかったら元も子もない。
「三千円以内かな、藤兄の方が多く出してね大学生なんだから」
さらっと要求されるのを一度は聞き流し、
「で、タオルセットの値段は?」
「五千八百円だって。……あたし二千八百円、藤兄三千円でどう?」
「結局俺の方が負担多くなるのか……いや多分そうなるとは思ってたが」
肩をすくめ、藤寿はため息を一つついた。
自分のほうが年上である以上、仕方ないことではあるかもしれない。
「藤兄、一緒にメッセージカードも書こうよ!」
どうやら、父の日フェアのサービスとして一人一枚書くことができるらしい。
ハガキよりも一回り小さいくらいだが、長すぎなければ大丈夫だろう。
「そうだよな、父の日なんだし書くのも悪くないか」
二人並んで、メッセージを書く。
『お父さんへ
いつもありがとう!今年は藤兄と一緒にプレゼントを選んだよ
仕事の時に使ってね 寿美礼』
さらさらとすぐ書き終えた寿美礼に対し、
(メッセージカード、何書くか……)
藤寿の方は少し悩んで。
『プレゼント タオル使ってくれ 藤寿』
「藤兄、短くない?」
横から覗いた寿美礼の一言に、
「ほっといてくれ」と返した。
……短くても、それは仕方のないことだ。
『いつもありがとう』なんて、今更恥ずかしくて書けないのだから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月13日
参加申し込みの期限
2013年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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