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\ オーバータイム!/
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Good‐bye
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『とにかく! 楽しんでください、お相手と!』
その言葉を最後に不知火 ゆかりの姿が消え、砂嵐を映す画面だけが残った。温泉旅館の一部屋の中、
ロベルト・エメリヤノフ
と
千種 智也
は暫しの間、顔を見合わせて沈黙していた。
先に動き出したのはロベルトの方で、智也が先刻開こうとしていた扉に手をかけ、開こうとする。鍵の付いていないそれからガタガタと音が響くが、手応えはなくただ手が痛むだけで終わった。次に向かったのは押し入れだ。襖を開けば人数分以上の布団が出迎えてくれるが、出口らしいものは見えない。攀じ登って天井を開けようとしても徒労に終わりそうだと考え、ロベルトは部屋に戻った。
智也も何もしていないわけではなく、庭に出て脱出口を探すなり引き出しを漁るなり畳に不自然な点がないか確認するなり動いていた——が、脱出に繋がりそうなものは何も見つからないことがわかり、手持ち無沙汰にリモコンを弄ってテレビの画面を切り替えていた。ローカルな心温まるニュース、バラエティー番組、ヒーロー番組、恋愛映画、アクション映画、ホラー映画、ドラマの再放送——様々なものが映り込むが、脱出のヒントになりそうなものは映らない。
それを横目に見ながら、ロベルトはぼんやりと考え事を——例えば、こんな旅館など容易に吹き飛ばせそうなものの作り方——しながら引き出しを開ける。するとそこにはロベルトの見慣れた、しかし普通の温泉旅館には有るはずがないもの——炸裂イモとテルミツ唐辛子、そして空き瓶——がカチャカチャと音を立てていた。それを確認すると、ロベルトは引き出しを閉めた。
「とりあえず座ろうぜ」
ロベルトの探索が終わるのを見計らって、智也が声をかける。ロベルトが視線を寄越せば彼は既に座っていて、向かいにロベルトが座るのを待っていた。ロベルトはその声に従うが、だからといって何を話すわけでもない。気まずい静寂が訪れる。
『あーもー、気まずいですね! ……ですがご安心を、脱出チャンスです! これからは心からのハグをすれば出られますよ』
二人を見かねたように、テレビの画面に呆れた顔のゆかりが映っては消えた。その後も先に動き出したのはロベルトの方で、彼は智也に向き合うと両腕を広げ口を開いた。
「早速ハグをしてここを出よ」
「久しぶりに会ったのにそれはないだろ?」
遮られた言葉、笑顔で放たれた拒絶。ロベルトは内心戸惑いながらこう続ける。
「よし、専攻以外のところを当ててあげよう。テニスサークルに入ってる? ゆるい?」
「ああ」
「麻雀やってる?」
「まあな」
「お酒、煙草、競馬」
「ランプの魔人かお前は?」
彼らは十九歳である。
「お前は……。……やるのか」
「煙草はやめとこうかな? お酒は……」
「強そうだけどな」
「ここはこれを見ている人にもアピールしたいな」
と言うとロベルトは立ち上がり、智也の視線を浴びながら、どこにあるかもわからないカメラに向かって叫んだ。
「ロシア人が皆ウォッカだけ好きだと思うなー! ビールも酎ハイも好きだー!」
叫び終わった後、彼は突如冷静無表情になって座り直す。
「……って兄が言っていました。僕は飲んだことがないのでよくわからないです」
「前半だけ切り抜かれて炎上するぞお前」
繰り返すが、彼らは十九歳である。
「ロベルトは……今も美少年が好きなのか?」
「好きだけど……健全な範囲で我慢してるよ」
智也の問いにロベルトはしゅんと落ち込んだ表情を作るが、心では
——本当はろっこん使ったり星幽塔や霊界で遊んでるんだけどね! 撮影だから内緒だよ!
……と、ぺろりと舌を出していた。それを察しているのかいないのか、智也はロベルトの肩を叩きながらこう囁く。
「落ち込むなって。たまには美少年以外に目を向けたらいいじゃねぇか」
今、この部屋で起こっていることは全て撮影されている。カメラさえ回っていなければ、智也は、
「まだ治ってねぇのかよ。生産性のない現実逃避をやめろ。いい加減まともになれ」
と言っていたことだろう。その意図を察したロベルトは、しかし動じずにこう返した。
「君って相変わらずお堅いね」
その言葉に智也は何も返さず、目を瞬かせていた。反論が無いのをいいことにロベルトは、
「君も考えを改める時じゃないか? ほら、アップデートってやつさ」
と笑った。智也もそれに笑い返し、
「必要ねぇよ。俺もわかってる」
心の内で毒を吐きながら、口にするのは優しさだ。智也は立ち上がると、備え付けられた電気ポットに水を注ぐ。そうしてスイッチを押し、沸騰を待つ間にと元の場所に座り直した。
「何を好きになるかは自由だし、そもそも恋をしないのも自由だ。それは病気でもなんでもない」
「そうだね」
「相手を否定したり、傷付くようなことを言ったり、その気がない相手を襲ったり、無闇にそういう目的で声をかけるのも良くねぇよな。
ストーカー
なんて最悪。……画家も、そんなことをしない奴がやってほしいし、成功してほしいよな」
「……ん?」
——雲行きが怪しくなってきたな?
嫌な予感に身を縮めるロベルトを見据えながら、智也は指でコツコツとテーブルを叩いた。それに呼応するように、ポットからぷつぷつと水の沸き立つ音がする。
「そう、大事なのはクリーンなイメージ……昔のことだから、芸術のためだから、好きだから、相手のためを思って……そんなことは言い訳にならねぇよな……」
「……つまり? 何が言いたんだい、千種」
智也の眉間に皺が寄る。ポットから沸騰を知らせる音がする。テーブルに拳が叩き付けられる。ロベルトの眼前に封筒が突きつけられる。怒声が響く。
「忘れたのか! お前が俺や美少年にしたことを!」
——死ね! 変態ショタコン野郎!
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担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月17日
参加申し込みの期限
2023年06月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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