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「今日はソファーで一人で寝ようかな?」
ベッドサイドの本をまとめ、そのまま片付けてこようかなと、ちらり。
膝掛けじゃ足りないから、掛け布団も持って行っちゃおうかなと、ちらり。
謝るなら今ですよと言わんばかりに、結婚式のアルバムを見えるように片手で抱え、さも怒ってますと伝えるべく、綾花は唇を尖らした。
「……珪さんのいじわる」
結婚記念日を一緒に過ごしてくれるなら、怒る気なんてさらさらない。
もし本当に、たった今思い出したというのなら、それでもいい。2人にとって大事な記念日だねと笑い合えれば、それだけで十分なのに。
「知らなかった?」
拗ねたように呟いた言葉に返事があると思わず、綾花は弾かれるようにして珪を見た。
どこか迷うように瞳を揺らし、ぎゅっとシーツを握る珪は、軽口のつもりで言ったのではないのだろう。少し言葉を飲み込むように口を動かして、躊躇っているようにも見えた。
「僕は……綾花が思ってるほど格好良くなんてないんだ」
いじわるをされたのは綾花であるはずなのに、どうして珪がしょぼくれているのだろう。まるで叱られた子供のように不安を滲ませた顔をするから、これでは綾花がいじめているみたいではないか。
「何か幻滅させちゃったんだよね?」
「え?」
珪が記念日を忘れたように振る舞うから、ちょっぴり怒って見せただけだ。幻滅なんて、するわけがない。
怒っていたフリも忘れて、綾花はオロオロと珪を覗き込む。なのに珪は、ぷいっと視線を逸らしてしまった。
「……お風呂、一緒に入りたくないって」
「そ、それは……まだ夕食の準備の途中だったし、珪さんと一緒だと、その……時間がかかるからっ」
今夜はありあわせなんてメニューにしたくなかっただけで、決して拒んだというつもりはない。なんとなく、あの時もちょっぴり拗ねているかなと思っていたけど、まさかそれが理由で仕返しをされているのだろうか。
「帰ってきた時だって、ダメって言ったよね」
「え、え……?」
綾花から本を取り上げた珪は、ベッドサイドに置くついでに室内灯のリモコンも本の奥へと追いやった。
「いいよって言ってくれないなら、僕も綾花の欲しいものはあげない」
頬に、瞼にキスの雨が降る。恭しく背を抱いてベッドに寝かされても、優しい雨は降り止まない。
「珪さん……」
恥ずかしくなる水音も、印が刻まれる小さな痛みも感じることのない穏やかなキス。だけど、これを仲直りにしようと言う気がなく、珪が未だに拗ねているのが綾花にはわかってしまう。
頬を撫でようと伸ばした手が掴まれ、指先に手のひらにと口づけをされても……その唇は綾花の唇だけ避けているかのように、合わさってはくれない。
喧嘩とも言えないすれ違いで、大切な日を寂しい時間にしたくなくて、綾花は珪の両頬をその手で包んだ。
「明日は、とっても楽しみにしていた日なんです」
誤解のしようも無いほど真っ直ぐに、想いを伝えるために彼の瞳を覗き込む。
「珪さんの奥さんとして新米だった私が、一人前……というにはまだまだですけど、しっかりした奥さんになる姿を、一番に見て欲しくて……それで」
色々準備に手間取ってしまったこと。そのために寂しい思いをさせたなら申し訳ないこと。ひとつひとつ説明してみても、彼は変わらず優しく頭を撫で慈しむキスをするだけで、それ以上進める気はないらしい。
でも確かに、待ってと言ったのは綾花なのだから、言わずに伝わってほしいと願うのは……いつまでもリードを求めて受け身であっては、一人前になれないのではないか。
「ダメじゃ、ないです。気持ちも全部、準備できましたから」
改まって伝えるのはドキドキする。だから、ぎゅっと抱き寄せて耳元に小さく小さくお誘いの言葉を囁いた。
「……待ってはもう、聞かないよ?」
耳たぶを甘噛みされ、びくりと身体を震わせた綾花の腕をすり抜け、珪は深く口づけた。ずっとお預けをされていた分、その柔らかさを堪能するなど二の次になって、突然で戸惑いの抜けきらない綾花の歯列をなぞるようにし、舌を滑り込ませる。
「んんっ」
もう待たないし、待てない。焦らすことなくボタンに手をかける珪の余裕の無さを感じながら、綾花は眩しさに目を細めた。部屋は、本を読めるほどに明るいままだ。
「あの、でんき……」
咥内を貪り合っているうちに、お揃いのパジャマは脱がされていた。はっきり見える珪の視線は、獲物を前にした肉食動物のようで、逃れることなど出来そうにも無い。気恥ずかしさから両腕で胸を覆ってみようとするけれど、大きな胸は綾花の細腕で隠しきれるものでもないどころか、守ろうとするほどより強調するように寄せ上げるだけだ。
「気になるなら消していいよ」
にこりと微笑んでみせるけど、彼が消してくれるわけではないらしい。ということは、この腕を解いてベッドサイドへ手を伸ばさねばいけないわけだが……ちらりと視線だけ向けてみても、視界にはリモコンが見当たらない。
明るい中で曝け出したことがないわけでもないが、だからといって開放的になれるかと言えば話は別だ。
ただ恥ずかしくて、困ったように見上げてくる綾花の腕を取り去るような無理強いはしない。その代わり、優しくだってない。
「一番に見せてくれるんだよね? しっかりした奥さんになるところ」
綾花のささやかな抵抗を楽しむように、珪は優しく微笑んだ。
どんな風に変わるのかと心待ちにする顔は、どことなく――綾花にとっては少しいじわるな、気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月24日
参加申し込みの期限
2023年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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