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『運命』ではなかった始まりを『必然』に変えたあなたへ
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広い園内は、散策するだけでも物語の中に入ってしまったように楽しい。
ショーの案内一覧には何も無かったと油断していたら、突然良く知る楽曲の演奏やキャラクターのダンス、清掃員による水スプレーの路上ペイントなどが始まってしまう。
「アトラクションに並んでいる暇がないね」
着いたばかりはウォルターも運転で疲れているだろうと思ったし、何も楽しまないまま人気アトラクションの列に長時間並ぶのもつまらないだろうと思って、柚春は穏やかに楽しめて一気に大勢のゲストを収容できる鑑賞系のアトラクションを目指していた。けれど、その目的地に着く前にも楽しいことは目白押しだ。
「だねぇ。何かグッズを持ってるとキャストさんも反応くれるみたいだし、買ってみる?」
「え、お揃い!?」
とまでは、言ってないけれど。
周りを見れば、ハッピィたちのカチューシャや帽子を身につけている人が多い。同じキャラではなくとも、揃えて何かを身につけるなら『お揃い』となるだろうか。
「それは、見てからかなぁ」
「じゃあちょっと早いかなと思ったけど、メアリさんへのお土産の下見もしようかな」
ブラックウッド邸に長く勤める
メアリ・エヴァンズ
と親交を深める柚春は、デート中であってもメアリを忘れるほど浮かれていないらしい。むしろ目星をつけていた店もあるようで、童話のプリンセスたちをモチーフにした香水や石鹸をメインに取り扱った化粧雑貨店は寄りたいという。
「他ではハンドクリームくらいはあるみたいだけど……あ、こんな感じ!」
そこには、パークの人気キャラクターたちがパッケージの、4種類の小さなハンドクリームセットがあった。
他にもキーホルダーであったりシャープペンシルであったり、遠足で来た学生が仲良く分け合って使えそうな色違いの雑貨のセットは、種類も多く価格も高くない。
「へぇ、ちょうどいいんじゃない。僕と柚春と、メアリと……そこにいるんでしょ?」
柚春は写真を撮るのが好きなのか、今日も色々と撮っていた。けれど、いつもであればカメラの先にいるのはカプセルギアの
вор
であるはずなのに、建物や2人の記念写真を撮るばかりでウォルターは今朝からまだ一度もворの姿を見ていない。
「……いるよ。でも今日はデートだから、困ったときだけ出てきてもらうつもり」
「やめてよぉ? 高校生にもなって迷子の呼び出しとか」
「ならないよっ!」
茶化すように笑うウォルターと強く腕を絡めた柚春は、離れるつもりなど毛頭無い。園内は広いし、混雑もしているし……それに、今日はデートなのだ。置いて行かれることのない限り、離れることはないはず。
「そんな必死にならなくたって、大丈夫でしょ」
ぎゅうぎゅうと力を込める柚春の手を撫でて、ウォルターはその手をしっかり取る。一方的に掴まなくても、お互いが手を取り合えば――そんな微笑みだといいなと、柚春は願った。
あれもこれもと見て回り、ここでは4人で分け合えるピンバッチセットと、ぬいぐるみを2つ購入した。
ハッピィの新しいお友だちになりますようにと願ってチャーミィが作ったと言われる、シルクハットを被った白猫のディッキーとメイド服な黒猫のドネラは、専用のフォトスポットが作られるほどに大人気だ。
寝子島ならいざ知らず、こうして園内を私服で仲良く2人が連れ歩いても、特別目立つことはない。
もし制服であったなら……学校行事であったなら、こうはいかなかっただろう。私服であっても多少の年の差は感じるが、ウォルターは付き添いと言った様子を感じさせずに柚春の隣でディッキーを抱え笑っている。
「パレードまで少しあるから、カートフードを食べながら場所取りしない?」
今なら真っ赤なパンにレタスを中心とした、カラフルな野菜がぎっしり詰まったクリスマスカラーの鮮やかなサンドイッチ、それからクラムチャウダーのカップもランダムで雪降る外を眺めるハッピィたちのシルエットになっているクリスマスメニューがある。
定番メニューであれば、テイクアウトのようにキッチリ包まないものの、外に持ち運べる紙箱トレイで提供してくれるレストランなんてのもあるから、寒空の下ということを除けば待ち時間も楽しめるはずだ。
柚春の提案を快諾し、ウォルターはスマホでパークのアプリを開く。現在地を中心に飲食ショップを絞り込むと、彼はスマホを2人で覗き込めるように差し出した。
「行きたいところは、ここにある? パレードのルートに近いところはもう混んでるかもしれないけど」
どうしようか、という割りに手際が良い。思わず柚春は質問とはまったく関係ないことを口走る。
「……アプリ、わざわざ落としたの?」
「うん? まあ……どこに連れて行かれるのか予習くらいはね」
「デート、だから?」
そうだといいな。浮かれているのが、自分ばかりでないといいな。
けれど、彼が気を持たせることが上手いことも、身をもって知っているから。柚春は贅沢かなと思ってドネラを抱え直す。
(だって、大事な話があるのがわかってて、来てくれたわけだし)
聞いてくれると言っただけで、期待する答えが貰えるとは思っていない。改めて線引きをするためかもしれないし、どれだけ真剣だと言ったって軽くあしらわれることも……あると、思う。
「女の子が精一杯のエスコートをしてくれるなら、陰ながらサポートするのが男の役目でしょ」
誤魔化すように笑って見せる彼の本音は、いつだって見えない。
(それでも、僕は……)
例え、あの日の線引きがウォルターの答えだとしても、片想いの許可が仕方なくだったとしても。いつもそのギリギリに立って声を上げ続けてきた。それは、これからも変わらない。
「見ててね」
小さすぎた呟きは、彼には届かない。
聞き直すように左耳を寄せたウォルターは、確かに瑠璃色のピアスをつけているから。
「2人で、楽しい一日にしようね!」
――だから、お願い。僕を……この想いを、見ないフリをしないで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月03日
参加申し込みの期限
2023年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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