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高層階ということを利用した、天窓を広く取った明るいチャペル。
左右の窓向こうには水辺が空を映し、まるで天空に浮かんでいるようで
綾辻 綾花
は目を見張った。
壁を飾る色とりどりのリボンは小鳥が運んで虹を作ったようだし、そこかしこの窓から見える雲は、ひょっこり天使が顔を出してお祝いに手を振ってくれそうな、そんな気さえする。
それは
早川 珪
も同じだったようで、厳かだけど温かい空間に穏やかな顔をしている。
「……あの、ちょっとだけ腕組んで歩いても良いですか?」
人目が無いのなら、2人を訝しむ人がいないのなら。
ほんのりと期待を込めてお願いすると、珪は腕を組みやすいように肘を差し出した。
「ありがとうございます、珪さん」
素敵なタキシード姿が見られたとき、幸せだと思った。
今の立場から考えれば、それだけでも凄く貴重で大切な思い出で……満足だと思った。
でもこうしてチャペルを歩いてみて思うのは、こうして本番を迎えることができるだろうかと、未来に期待と不安が見え隠れし始めて、満足なんてしていなかった。
「ええと……つい、ここまで歩いちゃったけど、綾辻さんは何か言ってみたい?」
祭壇の前まで辿り着くと、珪はにっこりと微笑んだ。ドレス姿ではないからか、彼は名前で呼んでくれない。
それが夢ではないからなんだと思うと、消えない現実は意外と悲しくも無かった。
「私は、この予習を活かし、素敵な式を挙げることを誓います!」
ふふっと笑顔を見せるけど、誰ととは言わない。きゅっと絡めた腕に力を入れ、「珪さんは?」なんて問う顔は、あくまで予習に来た生徒であることを半分は忘れてないと告げている。
忘れてないだけで、本心がどうであるかは……大事な日にとっておこうと決めて。
「そうだね、せっかくの予習だ。大切に活かさせてもらおう」
顔を見合わせて笑い合う2人にキラキラと天窓から差し込んだ光が降り注ぐ。
まるで空からの、祝福の贈り物のようだった。
セレモニー体験の説明を受けた
稲積 柚春
は、チャペルの祭壇前で緊張気味に立っていた。
デートを意識してはいるけれど、ウェディングドレスどころかこんな所に立つような正装でもない。
あくまで今日は挙式の体験ができるのであって、だからこそ
ウォルター・B
もお祭り感覚で付き合ってくれているわけで……であればこのダズンローズも、形式的な挨拶をして花束を渡されるのだと、そう思っていた。
「君の優しさに、僕は幸福の温かさを思い出しました」
(……あれ)
もちろんメッセージは、12の言葉に準えたものならアレンジして構わない。でも、そこまでする理由が彼にはないはずなのだ。
「君の嘘偽り無い瞳は……僕には眩しくて、逃げていたことを考えさせられたねぇ」
説明を受けたときと言葉が違うのは、そのままだと言いづらい言葉が含まれていたからだろうか。
それとも、彼なりに意味を含めてくれているのだろうか。
「共に過ごした時間や、これから過ごす時間が永遠になるかは……お楽しみってことで」
にこりと微笑んだウォルターは、12本の薔薇を拾い集めて柚春の前に跪く。彼も私服ではあるけれど、だからこそ本当にプロポーズのように思えた。
「挙式に先立って、僕は柚春に12の誓いを込めたダズンロースを贈ります」
それは、もう一度言わせたら勝ちだと冗談半分に告げたプロポーズの言葉より、サービスだと言ってガータートスをされたときより真摯に見えて、柚春はこの薔薇の何本に意味があるだろうと思い馳せる。
「ワットが永遠に幸せで満たされているように、永遠に希望を見失わないように、僕は永遠の薔薇を贈ります」
受け取った花束から1本を選び取り、彼の胸ポケットに挿す。
全部に意味がなくてもいい。お楽しみと言った『永遠』に、深い意味がなくても彼らしい言葉だと思ったから……彼に返事として贈るのなら、この言葉が良かった。
「……ありがとう」
ふわりと優しく抱きしめて、ポンポンと背中を叩いてくれる。子供扱いのそれが、セレモニーの終わりを告げていた。
スタッフに拍手を送られ、そっと離れるのが寂しくて。今の距離を知りたくて柚春は右耳のピアスに触れる。
「言葉、アレンジしてくれてありがとう。この薔薇に、意味を込めてくれたの?」
「体験用の薔薇でしょ、意味なんてないよぉ」
くすくすと笑うウォルターは、「返さないとね」と言って自分の胸元に手を伸ばす。
「……やっぱり、少し貰っていこうか。5本くらいでいい?」
スタッフに買い取る旨を告げてブーケに整えるようお願いすると、ウォルターは落ち込みかけていた柚春へと悪戯に微笑んだ。
彼にとって想いを込めた言葉が5つあったのかはわからない。
「それは、ワットの胸にあるものを含めて?」
「ん? そうだねぇ……せっかくだしね」
それでも、柚春の手元には4本の薔薇が残された。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月06日
参加申し込みの期限
2023年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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