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風邪を引いたら
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11月。忙しない時期である。寝子島総合病院勤務の内科医などには特に。
深倉 理紗子
は深々とため息をつく。朝のミーティングで内科科長からの通達に、にっくき仇敵の襲来をあらためて実感する。
インフルエンザの流行である。
「今年は昨年にも増して感染の拡大が懸念されます。皆さんもより一層気を付けて……」
「はあ」
もうひとつため息。毎年のこととはいえ、この時期は憂鬱が加速する。
理紗子自身はワクチンの接種を済ませているが、まったくもって油断はできない。なにしろこれから何十人、何百人と患者を診察するのだ。その中にはまさしくインフルエンザ患者も少なからずあろう。慎重を期して日々の診療に臨まねばならない。気を使うし、気疲れもする。感染のピークは来年1月から2月頃だから、それが数ヶ月は続く。
毎朝の連絡事項を確認し、気の重いまま外来室へ向かう。
「深倉先生。そろそろ患者さん入れますね」
「ええ。よろしく」
看護師も心なしか緊張して見えた。
「おはようございます……よろしくお願いします」
「笹原さん。今日はどうされました?」
「はい、今朝からどうも、悪寒がして……腹具合も良くなくて、食欲が……」
「なるほど」
見るからに青い顔をした患者に問診と触診をし、検温してみると37度5分。きっとこれからさらに上がるだろう。
「今のところは、少し重めの風邪というところでしょう。お薬をお出ししますから、それを飲んで様子を見ましょう。今日はゆっくりと休んで、食事も軽くで構いませんのでちゃんと取ってくださいね。良く眠って、2、3日で症状が改善しないようなら、また受診してください。お大事になさってくださいね」
「はい~。ありがとうございました、先生」
安堵を浮かべた患者を送り出し、新たな患者を呼び込んだ。
「次の方、どうぞ~」
そんなやりとりを、今日一日だけで十数件もこなしただろうか。
時間というものがまったく意識に登らないまま仕事をし、気が付けば夕方となっていた。
「今の患者さんで最後ですね。先生、お疲れ様でした!」
「ええ、お疲れ様。今日も何事もなく終われたわね……」
肩を回すとごきりと鳴った。ほう、と深呼吸。
今日のところはひとまず、インフルエンザと見受けられる患者はおらず、その他重篤な症状の者もなかった。ただ、風邪の流行は気にかかるところだ。発熱し、重い症状が現れることが多いようだ。
「私も気を付けないとね」
もちろん細心の注意を払ってはいるが、絶対などない。医師であればなおのこと、感染の危険はどうあってもついて回る。責任は重大だし、気も滅入る。
といって、悪いことばかりでもない。
「あっ、せんせえ」
「あら。今帰るところ?」
入院患者の家族の幼い少女が理紗子を見つけ、母親の手を離れて駆け寄ってきた。父親が長期入院中で、何かと顔を合わせる機会も多いのだ。
少女が閉じた手を開くと、手品のように一輪のタンポポが現れた。
「せんせえ、これあげるー」
「かわいいお花ね。先生がもらっていいの?」
「うん、パパにはいっぱいあげたから」
タンポポを受け取り、胸ポケットへ差すと少女は満足そうに笑い、再び母親のもとへ駆けていった。
ちょっとした、何気ないやりとり。けれどこんな小さな花一輪、笑顔一つでどれほど心救われることだろう。どれほど足取り軽やかになれることか。
カルテの整理と業務報告を済ませ、雑務を片付けて病院を出たら、午後八時を回っていた。秋の暮れ、この時間ともなれば外は暗く、吹き荒ぶ風も冷たくなってきた。
それでも今日はまだ早いほうで、日をまたいだり宿直室に泊まりがけなんてこともある。
「ちょっと働きすぎよね」
誠実に患者と向き合い、真摯に医療へ邁進すればするほど、心は疲弊する。もともとメンタルの強いたちではないから、時に折れそうになることもある。
それでも理紗子が今も医師という職を続けていられるのは、例えば胸元に、タンポポのようなあたたかさが灯る瞬間が確かにあるからだ。
「ふふ……」
少女のあけっぴろげな笑みを思い浮かべれば、理紗子の歩みも弾んだ。
ああ。今夜はこんなにも、星が綺麗だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月22日
参加申し込みの期限
2023年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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