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ありし日の子猫たち
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【つるぎの場合】
ボクはジャック! な~んの取り得もない、ふつーの黒猫さ。ひとつ自慢できることがあるとすれば……この優しい性格かニャ? なんてね、ははっ!
お話を読むとき、その作者自らが読み上げてくれるなんて、こんなにありがたいことはありません。すぐに感想を伝えられるし、スパーン! とツッコミを入れることもできちゃいます。
つるぎの作品は愛らしい子猫の愛と友情とアクションと青春の大冒険活劇、とほんとかどうだか、少なくとも作者さんはそう表現しております。
「え、ええっ!? ボクがギャングのボスに……!? むりむりむりむり、むりですニャーーー!!」
「いいや、俺ニャアわかる。こいつは俺たちのファミリーを、きっと立派にまとめ上げてくれる。いいボスになるはずニャア」
いやいやいやいや!
無理ッス! ムリッス!
ボクはただの黒猫、何の変哲も無くて取り得のひとつも無くて、つまらない一匹猫です。
ファミリー? ギャング!?
考えたこともなかった。
「っつーわけで頼んだぜ、ボス! 俺はそろそろ引退するニャ」
「ちょ、ちょっと待ってください! マジですニャ!? マジで言ってますニャ!?」
「おう。大マジニャア」
あたりを見れば、あらまあ。いつのまにやら、ファミリーが勢ぞろい。ミケ猫ブチ猫サビ猫とら猫、コワモテたちがボクに向かって頭を下げるのです。
まいったニャ……!
得意げなつるぎの朗読に、綾花と珪先生は並んで耳を傾けます。
「
ボクがギャングだなんて、考えられません。のろまで臆病なボクに、一体何ができるっていうんでしょう……?
って、こっからがいーところでさぁ」
「どうしてギャングと猫なんですか? つるぎさん」
つるぎの語りが少しばかり途切れたところで、綾花は尋ねます。
「つるぎさんも猫が好き、っていうのは知ってましたけど。ギャング……」
「ああ、それはねえ」
「珪さんストップ! それ以上はいけない!」
なんだか慌ててぱたぱたと手を振るつるぎをよそに、珪先生はけろりとして教えてくれました。
「要するに、反抗期だったわけだよ」
「反抗期! つるぎさんもそんな時期があったんですね」
「お父さんに古書店を継いでくれって言われて、あんな古くて汚くて臭い古本屋なんて継げるかアホー! って、あの頃良く叫んでたよね。ねえつるぎちゃん」
「くっ、人の黒歴史をそんないい笑顔で……覚えとくッスよー珪さん!」
まあその後はどういう経緯か、お店の名前や看板は変わりつつもこうして古書店の店長さんへ収まっているつるぎです。
「ああもう。続き続き!」
あの日から、幾度の危機を乗り越えてきたでしょう。幾度彼らと笑い合ったでしょう。
そりゃあボクは新米ボスで、半端者の臆病者で、てんで役立たずです。
でももう、ボスなんだ。みんなのボスなんだ。
「ボス、すまねえ。俺っちのヘマで、みんニャを危ない目に……」
「大丈夫。ニャんてことありません。ボクに任せて!」
ボクはイヤだ、ファミリーの誰一匹だって失いたくないんです。みんなみんな、大事な仲間なんです。
ファミリーが困ってたら、助け合うのが当たり前。
だってボクが目指すのは……優しいギャングだから!
つるぎの物語は、高校生が綴ったものらしくちょっぴり拙いタッチで描かれて、だからこそフレッシュで読みやすく、分かりやすく、綾花もするりと感情移入することができました。黒猫のジャックが跳ねれば綾花の心もぴょんと浮かぶし、彼が笑えばぽかぽかとあたたかくなりました。
やがてジャックの名を呼ぶ声はどんどん大きくなり、拍手も大きくなって、にゃあにゃあにゃあと夜空にみんなの声が響きました。
ボクはジャック。な~んの取り得もないけれど、優しいギャングのボス。黒猫のジャックですニャ!
「って感じで、お~しまい。お粗末サマでしたー」
「お疲れさま。うーん、何度読んでもいい話だよね、これ。ね、綾辻さん」
「はい! 猫がいっぱいで、可愛くって。楽しくって」
自分とは一回りも年齢が違うふたりが、自分と同じ年ごろに描いた物語たち。それらに触れて、綾花はなんだか不思議な気分。
そして当然のように、素朴な疑問も湧きました。
「おふたりとも、こんなに素敵なお話が書けるのに。作家を目指したりしなかったんですか?」
「ああ。そう思ったこともあったけれど……ね」
どこか苦い笑いを浮かべる珪先生。つるぎも遠い目で言いました。
「ひとつのことだけ見て、それだけず~っと続けるってなーね、難しいことなんッスよなーこれが」
綾花は読むほう専門で、お話を書いたことはありません。すごいな、と素直に思いますけれど、それをお仕事にしようなんて思うなら、きっとすごいだけでは足りないのでしょう。もっともっとすごい人たちがわんさといるのでしょうから。
「わたしらは言ったら、夢破れたオトナたちッスけどねー。綾辻ちゃんは、なりたいモンを目指したらいいんッスよ」
「そうだね。綾辻さんもなにか書いてみるっていうのはどう? あんなに本を読んでいるんだし、才能があるかもしれないよ」
「わ、私がですか……!?」
考えてもみませんでした。お話を書く、ってどんな感じだろう?
ふたりの積み重ねた作品たちの詰まっている部誌の背表紙を、綾花は無意識のうち、するりとなぞりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年03月09日
参加申し込みの期限
2023年03月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年03月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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