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寝子島高校
ショコラーデ・コレクション in サロネコ1371
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似ているようで、けっこう違うところもあったりする。
「姉さん、ファッションショーなのに制服なんですか?」
「そうですわ! これがアイオのなりたい自分、ですから」
アイオ・キャンドライト
と
喜矢武 あいお
は分かたれ、アイオは星幽塔のとある店にて歌と雑用で生業を立て、猫鳴館の寮生にして寝子島高校の生徒という肩書きはあいおへ受け継がれた。
姉となったアイオは快く寝子島での立場を譲り渡したが、時おり寂しげに目を細めていることを、妹たるあいおは知っている。気にすることはないと、優しく姉は言うのだが。
だからこそなりたいもの、なりたい自分を、アイオは制服を着た自身とするのだろう。
「姉さん。ステージ、がんばってくださいねぇ」
「ええ、もちろんですわぁ! あいおちゃんもライブを楽しむんですよ?」
元はほしびと一人だったのだ。分かたれた今も通じ合っているし、心の内も伝わっていることだろう。
だから姉は「自分の分まで」とは口にしないし、言わずとも妹だって分かっている。
「それじゃ、行ってきますよぉ」
「ファイト! ですわ~!」
姉妹は心同じくして、それぞれに歩き出した。
寝子島高校の制服へ袖を通すのは久しぶりのことだ。アイオはそれだけで昂揚を感じる。
チョコレートをあしらったファッションに身を包むモデルたちの中にあって、いかにも普通の制服姿は逆に異質だ。せめて少しでも場に馴染むよう、チョコソフトクリームの形をしたピンバッジを胸元につけた。
あいおなどは気を使い、一緒に制服でショーに出ようかとも言ってくれたのだが、その申し出をアイオはあえて断った。今回は互いに別のステージへ立とう、それぞれに場を盛り上げよう、と。妹には妹のなりたい自分があるのだから、それに付き合わせるのは忍びない。彼女なりに、彼女らしく頑張ってほしかった。
よってアイオはひとり制服で、ショーへ臨む。
「こ、これは……思ったより、場違い感が半端ないですわー!?」
それはもう周りはドレスにスーツにタキシードとバリバリに着飾っているモデルたちばかりだから、誰しも見慣れた寝子高生姿は返って目立つ。正直言って浮いている。
とはいえ、臆さず。
「これがなりたいアイオ、なんですから。堂々と! はつらつと!」
アイオはほしびとで、寝子島に憧れた。ことに自分と同じような背格好の少年少女たちが和気あいあい、揃いの制服を着こなし学業、部活に青春を謳歌する様に惹かれたものだ。自分もそうなれたらと願わずにいられなかった。だから猫鳴館へ潜りこみ、学生の真似事などして過ごしてみたりもした。
楽しかった。ほしびととして長く過ごしてきて、一番の思い出ともなった。
そんな楽しみを享受する立場は妹へ譲り渡したが、それでもやはり憧れは尽きなかった。
だからこそ怯まず、アイオは第一歩を踏み出す。
「こんにちはーっ! 寝子高一年生の、
アイオ・キャンドライト
ですわーっ!」
演出の一環として持ち込んだ板チョコをぱくりと口へ放り込み、ランウェイを歩む。
なぜに制服? と首をひねる者もあろう。違和感を覚える者もあろう、しかし構わない。これがアイオの、なりたい自分なのだから。
誰に伝わらなくてもいいのだ。どこかで見ているだろう妹ならば、きっと分かってくれるはず。
「それだけで、十分ですわ!」
背筋をピンと伸ばし、一片たりとも隙の無い歩きぶりだった。
姉のショーを見届けたあいおも、ステージへ立つ。
「さー、アイ活研の皆さん、いきますよぉ」
「「「はいっ!」」」
アイドルのミニライブへ、
アイドル活動研究部
としての参加だ。手を挙げてくれた部員たちとともに、総勢5人でパフォーマンスを行う。
出演は寝子島に縁のあるローカルアイドルなどが中心で、あいおらのように飛び入りのアマチュアアイドルも少数含まれる。
チョコレートをあしらい着飾った少年少女たちが目につくが、あいおたちはあえての制服とした。姉にならって、というわけではないが、あいおにとってもなりたい姿はと問われればやはり、寝子高生としての自分を第一に挙げるだろう。
「ま、僕は部活やMewtuberとして活動するのがなりたい自分ですし、ほとんど叶ってるようなものですけどねぇ」
順番がやってきて5人、いつもの姿、いつもの佇まいでステージへと上がる。
「寝子島高校アイドル研究部ですよぉ。楽しんでくださいねぇ」
フレッシュで爽やかな高校生たちのダンスムーブに歌は、ギャラリーを湧き立たせ、あいおも手ごたえを得たように感じる。歌も踊りも手を抜くつもりはないし、いっぱしのものと自負もあった。
しかしパフォーマンスを終え、ステージを下りた直後に、その自負は儚く吹き飛ばされてしまった。
「……すごい」
少女アイドルユニット『DOG110(でぃーおーじー・わんわんお)』のうち何人かが飛び入りで参加し、パフォーマンスを披露したのだ。誰もが知っているようなあの楽曲。見れば踊り出したくなる軽やかな振り付けに、何より彼女らの振りまくこの笑顔、オーラはどうだ。
あいおも、仲間たちも、しばし立ち尽くす。
あちらはプロだ。圧倒されるも仕方のないところではあろう。片やこちらはいわば素人集団、並び立てるとまでは思っていないが、しかしそれにしたって、これほどに差があるとも思わなかった。
「まだまだ、ですねぇ。僕たち」
思わず漏れた言葉に、悔しさがにじんだ。
姉の出迎えはいつものようにハイテンションでいて、端々に気遣いも覗く。
「お疲れ様ーっでしたわね、あいおちゃん!」
「姉さんも、お疲れ様ですよぉ」
アイオは妹の肩に手を置き、あいおはその手に手を重ねる。
いささかにビターな経験となったステージを受け、あいおは言った。
「今夜の配信、僕は欠席させてもらいますよぉ」
理由も尋ねず、アイオはうなずいた。
「ん。分かりましたわ、お姉さんにお任せなさい!」
「頼もしいですねぇ」
今夜はひとりで、自身のダンスを見つめ直すつもりだ。録画した映像を見返してみればきっと、いくつも改善の余地が見つかるだろう。反省のしがいもあるというものだ。
そんな妹の決意を、アイオも半ば分かっているはずだ。二人は、姉妹なのだから。
「まっ、とりあえずは物販コーナーへゴーですわ! チョコチョコ、チョコを食べるのですわー!」
「姉さん、あんまり食べるとまた太りますよぉ?」
「またってなんですの!?」
仲睦まじく、よく似た二つの人影は甘い香りの雑踏にまぎれ、消えた。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年02月14日
参加申し込みの期限
2023年02月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年02月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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