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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
音物語
◆興味と勇気
稲積 柚春はメアリ・エヴァンズの手伝いでブラックウッド邸に来ていた。
メアリはウォルターが大学時代に日本へ来る際に一緒にやってきて、それから１５年以上もこの屋敷を守っている。
その年数は棚にも表れている。荘厳な棚には書籍だけでなくレコードやCDが大量に収められている。
「すごい……メアリさんはよく聴くんですか？」
「ええ。ウォルター様はあまり音楽を聴きませんから」
（あれ？ 以前ウォルターさんは意外と音楽が好きって……）
その時のことを思い出してみる。
彼女自身、そこまで音楽に詳しいわけではないが、ウォルターが楽しそうに話していたことは間違いない。
（それにドラムまでやっていたみたいだけど、もしかして……）
苦手だったけれど一生懸命だったのかもしれない。そんなウォルターはきっと素敵だろうし、その姿はきっと可愛くて格好良かっただろうと。
（今度はドラムを叩いているところも見せてよ）
柚春はそう願いながら、改めて棚に並んでいるCDを眺める。見たことのある名前は少なく、日本語以外のものも多い。
（ワットの好きを知りたいな）
それは純粋な願望だった。
そう思ったとき、柚春の手は自身の右耳に向かっていた。ロンドンブルートパーズを模した、少し暗めで灰色がかった青色の石のピアス。彼女は勇気が必要なときに、このピアスに触れる。小さく息を吸って、吐く。言葉は丁寧に、けれど一歩を踏み出すようにメアリに話しかける。
「おすすめを何かかけてもいい？」
「ええ、どうぞ」
メアリの許可をもらってそれらを流してみる。
予想通り、どれも耳馴染みのない曲ばかりだった。
（けれど……そっか、ワットはこういうのが好きなんだ）
柚春は、彼の『好き』が少しわかった気がして嬉しかった。
稲積 柚春はメアリ・エヴァンズの手伝いでブラックウッド邸に来ていた。
メアリはウォルターが大学時代に日本へ来る際に一緒にやってきて、それから１５年以上もこの屋敷を守っている。
その年数は棚にも表れている。荘厳な棚には書籍だけでなくレコードやCDが大量に収められている。
「すごい……メアリさんはよく聴くんですか？」
「ええ。ウォルター様はあまり音楽を聴きませんから」
（あれ？ 以前ウォルターさんは意外と音楽が好きって……）
その時のことを思い出してみる。
彼女自身、そこまで音楽に詳しいわけではないが、ウォルターが楽しそうに話していたことは間違いない。
（それにドラムまでやっていたみたいだけど、もしかして……）
苦手だったけれど一生懸命だったのかもしれない。そんなウォルターはきっと素敵だろうし、その姿はきっと可愛くて格好良かっただろうと。
（今度はドラムを叩いているところも見せてよ）
柚春はそう願いながら、改めて棚に並んでいるCDを眺める。見たことのある名前は少なく、日本語以外のものも多い。
（ワットの好きを知りたいな）
それは純粋な願望だった。
そう思ったとき、柚春の手は自身の右耳に向かっていた。ロンドンブルートパーズを模した、少し暗めで灰色がかった青色の石のピアス。彼女は勇気が必要なときに、このピアスに触れる。小さく息を吸って、吐く。言葉は丁寧に、けれど一歩を踏み出すようにメアリに話しかける。
「おすすめを何かかけてもいい？」
「ええ、どうぞ」
メアリの許可をもらってそれらを流してみる。
予想通り、どれも耳馴染みのない曲ばかりだった。
（けれど……そっか、ワットはこういうのが好きなんだ）
柚春は、彼の『好き』が少しわかった気がして嬉しかった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2023年03月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2023年03月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2023年03月08日 11時00分
