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君に、酔う
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放課後、桜花寮。
女子寮の食堂には、
八神 修
と
七夜 あおい
の二人きり。正しくはキッチンに寮母さんがおり、今夜の夕食の仕込みをしているが、少なくとも顔を合わせるのは二人だけだ。
「さて」
修が重々しく、パンパンにふくらんだ紙袋をテーブルへ乗せた。
「これが例の、戦国時代のIFを描いた歴史小説……という体のラノベだな。こっちはオススメのレシピ本、シンプルで作りやすいものがたくさん載ってるんだ。で、こっちが犬猫写真集。うちのカーキーに似た子の写真があってね、これがまた可愛らしくて……」
「……へへへへへぇ」
揚々とプレゼンを始めたところで、修はあおいの異変に気付いた。いつも彼女を見ているから、細やかな変化だってすぐに察することができる……なんて、そんなレベルではなさそうだ。明らかに様子がおかしい。
「あおい? どうしたんだ?」
「むふふふふ。な~んか、気持ち良くなってきちゃってぇ」
酔っている。これは完全に、泥酔状態だ。
何故だ、と修はテーブルに用意したドリンクをあらためて確認する。修はルイボスティー、あおいはホットココアだしアルコールなど入っているはずもない。第一、桜花寮の食堂にそんなものはないだろう。寮母さんが個人的に嗜んでいる酒類が何かの拍子に、万に一つ、うっかりと混入してしまったという可能性も念のため考慮し、あおいのココアを嗅いでみるも、美味なる茶褐色にアルコールの香りは見いだせなかった。
「あおい、ここへ来るまでに何か飲んだり、食べたりしたか? 水を買ったつもりが酒で、うっかり飲んでしまったとか。ウィスキーボンボンやシャンパン入りのチョコとか……」
「ん~ん、食べてないよぉ」
「そうだよな、俺も一緒にいたんだから。そんなことをすればすぐに気づく……」
はっとして思い至る。
そういえばそうだ。ここは寝子島なのだった。
「……なるほど。神魂か」
「しんこん? やらなぁ~、わたしとおさむくんはぁ、しんこんじゃないよぉ~? くふふふ」
目が据わっている。紅潮し、とろんとして修を見つめるあおいのさまはひどく艶めかしく、図らずも胸が高鳴ってしまう。
「というか、こんなところを誰かに見られたらまずいぞ」
未成年が飲酒など何事かと、言い逃れはできまい。証拠の酒瓶なり缶なりが見当たらないとしても、あおいの様子は紛れもなくビールをジョッキで何杯か開けて宴もたけなわ、といった風情であった。
「どうしたものかな……とりあえずあおいの部屋に連れていくか。ルームメイトには見られるだろうが、黙っていてもらうほかないか」
「むっふっふ~」
おもむろにすっくと立ち上がるあおい。修が制止する間もなく、
「お、おい。あおい……」
「ど~~~ん!!」
あおいは修の膝の上に座ってしまった。困った、これでは身動き取れないではないか。
いや修ならばちょっと強引に押しのけて立つこともできたが、これはこれでなんというか、悪くない。好きな女の子が膝の上に乗っている。不意に襲い来る絶対的な幸福に、修はうっかり屈してしまった。
しかし誰が彼を責められようか。
「おさむくんはぁ~、どうしてきょう、さそってくれたの~?」
「え? いや……あおいが受験を終えて、その労いとか」
「とか~?」
「打ち上げを兼ねて、次の休みにでもどこか遊びにいかないか、って。その打ち合わせでもしようかと」
「それ~!」
にんまりと笑む。とろけてしまいそうだ。
あおいは修の胸に背を預け、肩口に頭を乗せて彼をあおぎ見る。
「おさむくんはぁ~、わたしとぉ、どこにいきたいのカナ? おね~さんにいってみなさい。ほら、ど~んと!」
年上ぶりたいのだろうか。6人兄弟の気苦労の反動だったりするのだろうか。
ほーれほれ、と指先であごをくりくりとやられて、修は喉の奥から飛び出しかけた奇声をどうにか飲みこんだ。
「そうだな。寒くなってくる時期だし、あたたかいところがいいよな」
「たとえばぁ~?」
「日帰りの足湯とか」
「うんうん! ほかにはぁ~?」
「秋の味覚めぐりツアーとか」
「いいね~! それでそれでぇ~?」
「映画を見て、その後はスイーツ食べ歩き。最後は俺の家で犬猫まみれまったりモフモフパーティーだ!」
「ぐ~~~っど!!」
親指を立てた途端、あおいの首がかくんと倒れ、修の鼻に頭がこつんとぶつかった。
安らかな寝息が、誰もいない食堂にすうすうと響く。
「やれやれ……」
目が覚めた時、今の会話を覚えていてくれるといいのだが。しかし少なくとも、酔っぱらって素の部分が垣間見える中での反応とすれば、シラフで提案しても彼女は喜んで受け入れてくれるだろう。
「しばしおやすみ、あおい」
彼女がぱちりと目を開けるまで、幸いにして食堂を訪れる者はおらず、修は枕代わりを務める幸福を享受した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
お色気
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月19日
参加申し込みの期限
2023年01月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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