寝子電スタジアム、静かなる危機｜リアクション

寝子電スタジアム、静かなる危機

　そうして、想花が助かった瞬間まで戻る。
　また、スタジアム内でスタッフを救出して回っていた道哉も彼女らに合流。
　道哉はスタッフから話を聞いてどろでろろの居場所を割り出したが、１人では全てを倒すのは難しいからと戦っている修の方へと駆けつけていた。

「すまないね、流石に数が多いと私だけでは無理だ。頼めるかい？」
「ええ、もちろん。出来れば一箇所にまとめてもらえると助かる……かな」
「ん、わかった。それならたぁげっとを彼女に探してもらっている間に、一気に片付けよう」
「ぼ、ぼくが滴さんを……」

　道哉に滴を探すように頼まれた想花は少しだけ震えた。
　避難案内でもすごく怖かったのに、本来の目的でもある滴を探すとなると襲われる危険性もあるんじゃないか、と。

　そんな彼女の震えに気づいたのか、ラッセルも声を上げる。

「確かに、空から見た限りじゃ何処にもいなかったからな。黒白を探すの、手伝ってくれないか？」
「……っ。う、うん！」
「よし、それでは……」
「作戦、開始だ！」

　これより道哉と修、ラッセルと想花のチームに分かれてそれぞれを解決していく流れへ。

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