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【演劇祭】舞い廻れ、ロミジュリたちよ!
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●第五幕 アラビアン・ロミジュリ
第五幕の幕が上がる。
エキゾチックな音楽に、色とりどりの薄布を重ねて中世アラビアの王宮をイメージしたセット。
褐色の肌の美しい姫が、健康的かつセクシーに腰をくねらせ、オリエンタルなダンスを踊っている。
「愛するロミオ将軍……いまはいずこの戦場で戦っておられるのでしょう。
侵略者マクベスと我が国の戦いは激しくなるばかりですが、どうかご無事で」
「んふふ。ところ変わって――ここは中世、アラビアのとある国。
踊りの上手な美しい姫・ジュリエットと、百戦錬磨の将軍・ロミオは、
立場上大っぴらにはできませんが、相思相愛の仲でありました」
ナレーションに合わせて、腰にラッセルがこしらえた模造の銀の曲刀を下げ、頭には白いターバンを巻いた
サキリ・デイジーカッター
が、下手側から登場する。
(正直演劇祭に興味は無かったのだけど)
サキリがまっすぐに向かう姫は、愛剣の付喪神、ダマスカスブレードちゃんだ。
彼女が『一緒にロミジュリ的なのやりましょう』と目をキラキラさせながら猛烈な勢いで、主であるサキリに迫ったのである。
(愛剣の頼みとあっては断れない)
剣の腕は超一流、いざとなったら恐れ知らずのサキリだが、愛剣のお願いにはめっぽう弱い。
いまもほら、彼女はサキリを、目を輝かせて待っているではないか。
「姫! ジュリエット姫!」
「ロミオ将軍!」
待ちきれぬとばかりに、ロミオ/サキリの胸に飛び込んでくるジュリエット/ダマスカスブレードちゃん。
芝居などできるのかな、と思っていたら……。
「それで、戦況は如何ですか? マクベスは?」
意外にちゃんとしている。
ロミオ/サキリは姫を押しやると、苦悩に満ちた表情でその足元に額づいた。
「申し上げます。侵略者マクベスの勢いは衰えず! すでに王宮に迫っております。その数、十万!」
「十万……。して、こちらは?」
「恐れながら真実を申し上げます。我が軍勢は千を割り、今も刻刻、その数を減らしております……」
「千……。でも、でもでも、勝てるのでしょう、貴方なら!?」
「……残念ながら、多勢に無勢。こちらに勝ち目はないと存じます」
「そんな……」
「僕はこの国を守る戦いで死ぬ覚悟はとうに出来ている。だが姫……貴女が、」
ロミオ/サキリは顔を上げ、ジュリエット/ダマスカスブレードちゃんの手を握って見つめる。
「貴女が侵略者の手に渡るのは死よりも辛い。ですからどうか……どうか、お逃げください」
ロミオ/サキリを、愕然と見つめるジュリエット/ダマスカスブレードちゃん。
そのとき、鬨の声と剣戟の音が聞こえ、マクベスと手下の兵たちが雪崩れ込んできた。
「見つけたわぁ! 将軍ロミオと、ジュリエット姫! 貴方達の首を取れば、この国はおしまい! あたし達の勝利は目前よぉ~!」
おおおーーーっ! と、手下の兵たちは怒号を上げる。
「そうはさせるか!」
ロミオ/サキリは、ジュリエット/ダマスカスブレードちゃんを薄布の奥に隠して、剣を構える。
「お逃げください、姫! いずれこれが最後の戦い! このロミオ、死兵となり、せめて姫が逃げるだけの時間は稼いでみせましょう!」
セリフのすべてが終わらぬ間に、ひらり!
銀の曲刀を閃かせ、マクベスの兵達の中に踊り込むロミオ/サキリ。
その殺陣の見事さたるや、観客に息もつかせぬほど。
ろっこんの<斬空赤刃>を使わずとも、サキリの剣戟はまことに美しい演舞のようである。
「うわあっ」
「ぐぬうっ」
あっという間に兵たちは蹴散らされ、マクベスとの一騎打ちとなる。
「来い、マクベス!」
「侮らないでよ、ロミオ将軍!」
二合、三合と打ち合う刃。
どちらも一歩も引かぬ鍔迫り合い。
だが悔しいかな、刃を重ねるたびに、マクベスが一歩ずつ圧していく。
「アハハッ、分かっているのよ? ロミオ将軍、敗軍の将である貴方はすでに満身創痍。味方を庇い、ここまで敗走してくる間に、きつい戦いを重ね、今ではもう立っているのもやっとの状態だってね!」
本気で戦ったら実戦経験の豊富なサキリが勝ってしまいそうなので、そういう設定だ。
「くっ……」
とうとうロミオ将軍は力尽き、ガクリと膝をつく。
弾き飛ばされた剣が、薄布の陰に隠れていたジュリエット/ダマスカスブレードちゃんの足元へ。
姫はその剣を手に取ると、ロミオ/サキリの隣に駆けてきて、マクベスへと震える手で剣を構える。
「私は逃げません」
「ジュリエット姫……」
姫を見つめるロミオ/サキリ。
「ロミオ、あなたを置いて逃げたくない!」
それを聞いたロミオ/サキリは最後の力を振り絞り、姫の腰を抱くと、その震える手に手を添えて、ともに剣を握りしめる。
「マクベスよ見せてやろう!
お前が侮った国の力を、そして何度転生し幾星霜を経ても変わらぬ愛があることを」
ロミオ/サキリとジュリエット/ダマスカスブレードちゃんが握る剣と、マクベスの剣が切り結ばれる!
グサッと剣が突き刺さる効果音とともに、切り結んだ彼らはシルエットだけになる。
倒れたのは――ああ、なんてこと!
ロミオとジュリエットの方だった。
観客席から「ああっ」と悲痛なため息が漏れる。
生き残ったマクベスは、倒れた二人を見下して、やれやれと詰まらなさそうに剣を回す。
「良かったじゃない、結ばれぬはずの二人が一緒に死んで添い遂げられて。満足でしょ? ……ぐっ」
勝者であるはずのマクベスを背中から刺したのは、手下の兵に紛れていたマクダフ/
月原 想花
だ。
倒れるマクベス。
マクダフ/想花は、マクベスを殺すたび、じわじわと彼を呪う言葉を吐くようにしていた。
「どうだ、マクベス。お前の眠りを殺したぞ。もうお前に眠りはない」
それからマクダフは、抱き合ったまま倒れているロミオ/サキリとジュリエット/ダマスカスブレードちゃんに歩み寄り、
「不憫な恋人たちよ、次こそはきっと……」
と、祈りの言葉を落とすのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年12月18日
参加申し込みの期限
2022年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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