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☆誕生日と3人の思い
寝子高2年の
浅見 柚乃
は、考えていました。
10月26日は女子バスケット部のキャプテン、
羽生 碧南
先輩の18歳の誕生日なのです。
(今年の私の誕生日(9月1日)を祝ってくれたので、先輩にお返しという意味も込めて──)
「先輩にはどんなプレゼントがいいかな?」
先輩のいない部室で、女子バスケット部の皆と話しながら考えていました。
「碧南先輩っていったら、アレじゃない?」
「ああ、乙女ゲーね……でも先輩欲しいゲームは持ってるよね」
「うーん……そうだ! 本なら。公式画集とか」
柚乃はひらめきました。
「先輩が最近プレイしているという乙女ゲー、『悪役王子と令嬢』の公式画集。それに、先輩が好きだって言ってたコスモスの花束をプレゼントしよう」
(他にもバスケ部の皆が色々と用意しているので持ち帰りは大変だろうけど……)
自分の思いつきに気をよくしている風の柚乃に、1年生の
霧生 愛
が言いました。
「浅見先輩、それいいアイディアですね」
しかし柚乃は途端に表情を険しくしました。
「このプレゼントを渡すのは私。この役だけは誰にも渡さない」
(……特に霧生にだけは)
声に出さずとも、その視線で思いは伝わるようで、愛は内心ため息をつきました。
「その役は先輩に任せます」
「……あ、プレゼント渡す前に目隠しするのはどうかな? 愛ちゃんやる?」
険悪な雰囲気に気を遣ったのか、他の2年生が声をかけてくれました。
「まあ、私でよければやりますよ」
別に愛はプレゼントを渡す役にこだわってなどいなかったのですが。
柚乃が愛にこんな態度を取るようになったのは、インターハイの決勝戦の時からでした。
試合に負けた後、悔しくて人目を憚らず愛が泣いたときに、碧南先輩がハグしてくれて。
ふと視線を感じてそちらを見ると、浅見先輩はこちらを睨みつけながら唇を噛んで涙を流していたのでした。
(……嫉妬? 参ったな)
ただでさえ浅見先輩とは不仲で、愛にこんな態度を向ける理由もわかっています。
(浅見先輩、碧南先輩に恋してる。でもそれは報われない恋、片思い……)
傷つくとわかっていても、だからこそ想いは募る一方。
(なんで私は他人の恋にやきもきしなきゃならないの。恋なんてしなけりゃいいのよ……恋なんて、ね……)
胸が痛みました。
(もう忘れたと思ってたのに、まだ覚えてたの? 勘弁して……)
思い出したくない過去の失恋が、愛の心を苛むのでした。
そして当日。
碧南はバスケ部の練習にやってきました。
高校最後の夏休みは、女バスのキャプテンとして臨んだインターハイ出場と準優勝が最大の思い出となり。
本来ならすでに引退で、他の3年生たちは部活に来ていませんが。
(キャプテンとして卒業までは女バスの面倒を見るつもり。特に後輩が順調に育っているから、もうちょっとだけ彼女たちの成長を見守りたいな)
「ピボットはもっと速く、こうよ」
見守るだけでなく、碧南も練習に加わり、後輩たちに範を示します。
「はい、先輩!」
大きな声で返事をする柚乃は嬉しさを顔に出すまいとしていましたが、明らかに失敗していました。
(そんな嬉しそうな顔しないで。なんか心が痛んでしまう)
柚乃の思いに気づいているからこそ、碧南の気持ちは揺れるのです。
嬉しさと、思いに応えられないつらさとに。
(私は先輩としてキャプテンとして、女バスのためにできることをしなきゃ)
そうして一日の練習が終わり、部活終了の時間が来ました。
「高野先生、お願いします」
皆に合図して整列すると、顧問の
高野 有紀
先生に今日の反省点などの講話をしてもらいます。
「ありがとうございました! 解散!」
あとはシャワーを浴びて帰り支度──のつもりだった碧南ですが。
「?!」
いきなり視界が暗くなり、手の感触を感じていささか慌てました。
(目隠し? 何この乙女ゲーみたいなシチュエーション?)
ついそんなことを思っていると。
「キャプテン、お誕生日おめでとうございます!」
「その声は……柚乃ちゃん?」
パッと目隠しを外されたら、目の前には花束を持った柚乃が満面の笑みで立っていました。
ちらりと後ろを振り向くと、愛が離れていくところでした。
いつの間にかみんなに囲まれていて、後輩や同級生だけでなく、卒業した先輩たちまで来ていました。
「碧南、おめでとう!」
「……ありがとう」
(コスモス……私が好きだって言ってのを覚えてて?)
花束とプレゼントを受け取ると拍手が起こり、祝福の声が飛び交います。
「おめでとうございます!」
「先輩、もう大人ですね!」
女子の集団だけにキャーキャー騒がしい中。
感激した碧南の目から、思わず涙があふれてきました。
(そうか、もう最後なんだ……)
去年の誕生日の時は涙がにじんでも我慢しましたが、今年は高校最後だと思うと、我慢しきれずポロポロと涙が流れました。
「ああ……ありがとう……みんな……もうこうなったら、1年留年しちゃおうかなっ……!」
それを聞いた途端に、柚乃の目からも涙があふれてきました。
(そう、来年の3月には……先輩、別れたくない……木天蓼大学なんて行かないで)
碧南の思う先輩が木天蓼大学にいることを知る柚乃の、それは切実な願いでした。
他にも何人かがもらい泣きする中。
(ダメでしょ碧南先輩そんなセリフ……泣くに決まってるじゃない)
涙を抑えようとした愛も、結局は目を拭うことになったのでした。
(今からこんなことじゃ、卒業の時どうなるのかな……)
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担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年12月06日
参加申し込みの期限
2022年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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