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あなたと出会って街歩き。
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ねこ電に揺られて辿り着いた星ヶ丘は、どこもかしこも秋の気配に溢れていた。日差しの下を歩けばまだ汗ばむ気候とはいえ、吹き抜ける風が涼やかだからだろう、心なしかそぞろ歩きを楽しんでいるような風情の人が多いような気がする。
きょろ、とそんな人々を見回した、
稲積 柚春
は
ウォルター・B
に努めて朗らかに声を掛けた。
「読書、外も心地良さそうだね。あんまり煩くない公園とかも良かったかな?」
「ああ、良いかもねぇ」
そんな柚春の提案に、ウォルターが相槌のように頷きを返す。その様子から鑑みるに、読書の場所は本当はどこでも良いのかも知れない。
この機会にウォルターのお気に入りの場所を知れたら――と思っていたけれども、そもそもそんな場所があったら行先に迷ったりはしないだろう。とはいえ、少なくともそのジェラート屋のテラスは、選択肢として挙がる程度には嫌いではないのだろう。
そんな事を考えながら、柚春はちらりとウォルターの横顔を見上げた。それに気付いた彼が「うん?」と優しく微笑んだのに、なんでもない、と首を振る。
今のは『ウォルターさん』の顔。でも『ウォルター先生』だったような気もする――どっちだろう?
考えながら歩いていたら、行く手にパステルイエローの土壁に白い窓枠がなんとも愛らしい、それでいて瀟洒な佇まいのお店が見えてきた。お店、なのだろう――軒先には丸い看板がかけられ、『Gelateria Stella』というロゴと、ジェラートのイラストが描かれている。
あれが、ウォルターの言っていたジェラート屋だろうか。ぱちり、柚春が瞬きをしてウォルターの袖を引いたのと、ああ着いた、とウォルターが心持ち歩く足を緩めたのは、同時。
「あそこだよぉ。テラス席は……ちょうどよく空いてるねぇ」
良かったと笑うウォルターの眼差しを追ってみれば、店舗の横に確かに幾つかのテーブルセットが並べられた、テラス席が設えられていた。初めて来たときは満員御礼だったんだよねぇ、と指さす方を見れば何匹か、猫が我が物顔で寛いでいる。
そうなんだ、と頷きながら柚春はほんの少し、眼差しを揺らした。――さっきはちょっと言い過ぎてしまったかなと、今になって後悔と反省が込み上げてきたのだ。
柚春が口にしたことは、柚春の考えている事は、柚春の思いは何ひとつ、嘘じゃない。嘘じゃない、けれども今どうしても言わねばならない話だったかといえば、それもまた違うだろう。
もっと違う、相応しいタイミングがあったはずだ。それがどんな時なのか、今の柚春には咄嗟に思いつかないけれど、少なくとも今じゃなかった――だからこんな風に、どことなく気まずい。
それをどうにかしたくて、このままで終わりたくなくて、振り切るように「ウォルターさん」と明るい声を作った。
「先に席取っててください。言い過ぎたお詫びに僕が買ってきますから、……もうちょっとだけ一緒にいてくれませんか?」
「………じゃあお任せしようかなぁ。柚春の好みで選んで良いからねぇ」
その明るさとは裏腹の、どこか追い詰められたような、見捨てられることを恐れるような眼差しに、絆されたというのがウォルターの素直な心情だ。少しばかり自分の『恋心』に固執して周りが見えなくなっている風ではあるが――それでも柚春は自分の可愛い生徒なのである。
ゆえに安心させるように微笑んでそう言えば、柚春が嬉しそうに、安堵したようににっこりした。そのまま手を振って店内に入っていく少女を見送り、ふぅ、と静かな深い息を吐いたウォルターの背後から、ギゼンシャ、と声がする。
ぎくり、肩を跳ね上げて振り返ればそこに居たのは、いつか見た少年だ。――否、本当に?
自答するウォルターを、少年は――ворこと
緑林 透破
は睨み付ける。
「センセーは言ったよね。遊んで欲しいって言う子猫を構わないのも可哀想だって」
「それを、どこで」
「知ってるさ。――オレは大抵の事は知ってる」
だって柚春がカプギアの自分をどこにでも――今日だって連れ回しているし、今日はウォルターと何があったって話すから、2人の事はほぼすべてを知っていると言っても過言ではないだろう。だからこそ、腹立たしく恨めしい。
今日だってそうだ、柚春があんなに言い募ってるのに、訴えているのに、縋っているのに、ウォルターは涼しい顔で――透破にはそう見える顔であしらうだけで。柚春は本気と遊びに気づいてないって、子ども扱いをして。
だったら遊んでやれば良いのに、それをやらないのは透破にはただの偽善者に思えた。天才と呼ばれるほどに頭がよくて、お金もあるなら幾らでももみ消したり出来そうなのに。
「手間だから? ――センセーが遊びじゃ無いからじゃないの」
「――世の中はそう簡単でもないからねぇ」
「はっ、どうだか。人ってめんどくさいナァ……」
やれやれ、と挑発するようにため息を吐いて見せたのは、透破にとってわざとではなかった。素直にそう思ったからぼやいた、ただそれだけの事で。
けれどもそのどこかが、ウォルターの心の琴線に触れたのか。仮面のように浮かべている人好きのする笑みが掻き消えて、真面目な、それゆえに冷酷に映る表情になる。
まったく、と紡いだ呟きは吐き捨てるようだった。
「ゼロかイチか――そんな単純なロジックで世界が割り切れて理解できたと思い込む、だから『君』はコドモなんだよねぇ」
「……ッ!! それって、どういう」
その言葉に、弾かれたように言い返そうとした透破の姿が不意に掻き消えた。それに大きく息を吐き、天を仰いで溜息を吐く。
勘弁してくれと、唇だけが小さく紡いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年10月07日
参加申し込みの期限
2022年10月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年10月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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