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九月をあなたと共に
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金曜日の深夜から降り出した雨は日を跨ぎ、午前六時を回っても止む気配がない。星ヶ丘寮は未だに夜の中にあった。
八神 修
は邸宅の窓辺に立ち、溜息に似た声を漏らす。
「今日は無理か」
白いウインドブレーカーは単なる部屋着となった。修は苦笑した顔で喉元のファスナーを摘まんで一気に引き下ろす。涼し気なランニングシャツを覗かせた状態で窓を離れた。
気分を切り替えて机に向かい、積み上げた参考書の背表紙を眺める。数秒で一番上の一冊を手に取って付箋の箇所を開いた。瞬間、顔は引き締まり、一気に集中力を高めていった。
どれくらいの時間が過ぎたのか。眩しい光を目が捉えた。
「雨は上がったのか」
声と同時に参考書を閉じた。軽やかな足取りで修は部屋を出ていった。
雨上がりの澄んだ空気の中、修はリードで繋いだ柴犬のカーキーと共に走る。通常であれば小さく回って帰るのだが、今日は土曜日。距離を延ばして山手の道に入り込んだ。
朝露に濡れた木々は秋の気配を宿す。一部の葉の先端が黄色や赤に彩られていた。朝日を浴びると繊細なガラス細工のように見える。纏った輝きに目を奪われた。
ランニングを中断してポケットからデジタルカメラを取り出す。季節を切り取る一枚をカメラに収めた。ささやかな切っ掛けで意欲は高まり、方々にレンズを向ける。
修は忍び足となった。カーキーは主人の動きを見て同じように足音を忍ばせた。
木々に埋もれるようにして建っていた民家の土塀に近づく。上にはふくよかなキジトラの猫が丸まっていた。細めた目は眠っているようだった。
起こさないようにして、そっとカメラを構える。早々とアングルを決めて会心の一枚を撮った。
カーキーは、やや右に逸れた。小さな花壇でヒマワリが深々とお辞儀をしていた。気付いた修はそちらにもカメラを向ける。
「種で一杯だ」
夏の名残をカメラに収めた。その直後、横手から声を掛けられた。
「それはカメラ?」
「そうだけど、君は?」
声の方に向いて同じように問い掛ける。茶色の作務衣を着た
猫館 鳴
は口角を上げた。修は古風な身なりに少なからず興味を覚えた。
すると鳴は不機嫌な様子で唇を尖らせた。
「この斜めの前髪は切り間違えた訳じゃないからね」
「じろじろ見て悪かった。若い子の作務衣を見慣れていなくて」
「あ、そっちね。いいよ、それなら。気にしないで」
鳴は陽だまりにいる猫のような目で言うとゆっくり歩いてきた。
「それにしても朝が早いね。寝苦しかった?」
「いや、よく眠れたよ。早朝のランニングは日課だからね。カメラは新聞部の部長としては手放せない。必需品みたいなものだね。それで君は?」
「あたしは雨上がりの散歩を楽しんでいるところだね」
「君は寝子高の転入生なのかな」
修は過去の記憶を探るような目で言った。
「違うよ。あたしは猫鳴館の付喪神で猫館鳴。人の姿では初めまして、だよね?」
「なるほど、付喪神か。俺は八神修だ。初めまして、だよ」
二人はにこやかに笑う。
「いきなりだけど、体調はどうかな」
「いいよ。でも、どうして?」
「付喪神の君が不調なら寮の問題点も浮き彫りになると思ったんだ」
「老朽化が激しいからね。今のところは大丈夫だよ。たまに野良猫が入り込んで柱を引っ掻くことがあるけどね」
笑いながら目に怒りを込める。
「もしかして猫嫌いだったりする?」
「柱で爪研ぎしない猫は好きよ。あと犬も嫌いじゃないわ」
鳴はしゃがんでカーキーに手を伸ばす。
「頭以外ならどこを撫でても大丈夫」
「背中とくるんとした尻尾にするね」
カーキーはお座りの状態を保ち、吠えることはなかった。修は傍らで微笑み、褒めるように頷いた。
「大人しいね」
「柴犬で名前はカーキーだよ。星ヶ丘寮に戻れば猫もいて賑やかだよ」
「動物が好きなのね」
「それもあるけど、やたらと好かれるというか。よかったら見に来る?」
「どうしようかな。散歩のあと、和菓子を食べに行こうと思っていたから」
「わらび餅ならあるけど」
修は鳴の様子を窺う。
「お邪魔するわ」
「こっちだよ」
修が言うと鳴は猫目となって白い八重歯を見せた。
「あたしも猫っぽいから付いていっちゃうのかもね」
両手を丸めて愛らしい姿を見せる。修は照れたように笑って先に歩き出した。
その後、二人は邸宅の庭のテーブルでティータイムを楽しむのだった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月15日
参加申し込みの期限
2022年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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