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【星幽塔】第五階層 "サクラ"のお茶会
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縁結びの効果が期待されるフェリントの小物。そんな謂れを前に、何もしない
八神 修
ではなかった。
「この村は、他の街との交流頻度はどの程度? 階層を超えた流通の確保や、安定した制作は――」
「ええ……はい、はい、そういったお話は、はい」
フェリントの季節でもなければ、来訪者などほぼない農村地域。しかも村興しをやってみようかと腰を上げたばかりだ、修の勢いに村人は呆気にとられている。
第一階層と第三階層で
『ねこよろず』
を経営する修は、この村の品をよろず屋で取り扱えないかと考えた。
「直接来訪して、村にお金を落とすのが一番ですが……まずは、その村の宣伝のためにどうでしょう?」
安心安全な良品をできるだけ安価で流通する。そのために道を大きく整備するとまでは言えないが、少しでも村の存在を告知することは出来る。
例えば、花見もこの階層だけで有名であれば他の階層に知ってもらえるチャンスだ。気になる物ができれば、次は実際に行ってみようかと興味をもつ切っ掛けを提供でき、悪い話ではないだろう。
しかし、村人には思いも寄らぬ提案だったらしい。非常に戸惑っている姿を見て、
七夜 あおい
が恐る恐ると口を開いた。
「ねぇ……もしだよ? 小物に効果がなかったら……?」
村で販売するものは、村が責任をとれる。だがこうして販路を広げたことで万が一のことがあれば、修のよろず屋で偽物を掴まされたと騒ぎになってしまうのではないか。
そわそわしている村人を見るに、あおいの指摘は遠からずと言ったところなのだろう。けれど、検証までは至ってないことに気付いた上で、修は微笑んだ。
「あおいは信じてる?」
「それは……嘘だなんて決めつけるのは良くないけど」
「うん。素敵な効果だから、本当かどうかなんて野暮かなって俺は思う」
フェリントは後押しをしてくれるだけ。縁を結ぶのは己の力だという思いもあるのだろう。
「だから、良い物を提供する理念は違えてないし、あおいと揃いで持てたらいいなって」
栞を差し出しながら言えば、あおいは安心したように笑った。
「ふふ、でも勢いを緩めてあげないと。お店の人がびっくりしてるよ?」
「……そりゃあ、夢中だからね」
どっちに、とは言わないけれど、ちょっと驚いたような顔をしていたから。
修は「祖父譲りなんだよ」とだけ教えることにした。
楽しく飲み物の提案をすることができた
稲積 柚春
は、パンケーキの材料を少し借りてスイーツも作った。
ジャムとバタークリームを、ざっくりとしたスポンジケーキで挟み粉砂糖を飾れば、
ウォルター・B
にも馴染みあるイギリスの定番菓子の完成だ。
「ヴィクトリア・スポンジケーキか」
「材料も違うから、それ風になっていればいいけど」
ジャムはウォルターの好みになればと、レモン風の果実をきかせて甘酸っぱい物にした。バタークリームと合わせても甘さがくどくならないように、添えるお茶の香り付けにも拘って。
いわばこれは、村興しのためではなく彼のための一品だ。
(……ワットは覚えてるかな)
彼から好きな物を聞いたのは、星幽塔に来た時だ。レモンの香りが好きだと教えてくれたから、その香りを纏うようになったし、レモンを使った料理のレパートリーも増やしていったのだけど……もしかしたら、こんな不思議な場所のことを覚えていないかもしれない。
「嬉しかったんだよ」
賑やかな調理場で、聞こえるはずもない声音。今日のことも、忘れてしまうかもしれないという不安。
誰かに忘れられることを恐れている柚春にとって、些細なことでも大切なのだ。
「ん、美味しいよ。こんなに美味しいなら、誰かに見つかる前に食べなきゃね」
「……誰か?」
改めて問われて、ウォルターは考える。
別に明確な『誰か』がいたわけでもないけれど、ふと思い浮かんだのだ。
「なんとなく、僕が2人になっちゃう気がしてねぇ」
ケラケラと笑ってみせるウォルターは、覚えているのだろうか。
不思議なことの多い寝子島に暮らすのだ、そういう耐性があってもおかしくはない。とはいっても、今までも記憶があやふやな所があった。確認して「そうだっけ」と言われるのは、やっぱり怖い。
「ウォルターさんが増えちゃったら、もっとたくさん作ってあげなきゃね」
「……君は、どこへ行っちゃうの?」
もし2人に別れたら、誰を愛するのか。そんなことを聞かれた気がして、柚春は答えに詰まった。
あの時は柚春自身も2人に別れていて、ちょうどいい塩梅……というわけにはいかなかったけれど。どちらのウォルターも彼である以上、片方を選ぶつもりはない。
「僕、ちゃんと腕は2本あるよ。2人くらいなら抱きしめられる」
それは夢のウォルターと、過去の追従体験をして出会った過去のウォルターを抱きしめた話。あれだけは、不思議だったけれどきちんと覚えてくれている――大切な、思い出。
「そうだったねぇ……落とし物も拾ってくれたし、大丈夫かな」
「大丈夫だよ。だって……お互いが幸運のお守りみたいになれるから!」
独りになんてさせない。いつだって支え合えれば大丈夫。
だから、だから――独りに、しないで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年01月23日
参加申し込みの期限
2023年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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