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月色カフェは二人で
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*黄昏時の甘い刹那
(プレオープンはペアのお客様のみ……)
入口近くに書かれた看板を見、
綾辻 綾花
は少し残念そうにため息を吐いた。雰囲気が良さそうなカフェだったので興味があったのだが……。
どうしようか、と考えていたその時……ふと、影が降りた。
「ペアでしか入れないのか……」
「え?」
振り返ると、偶然にも司書教諭の
早川 珪
がそこにいた。挨拶もそこそこに話を聞くと用事を済ませ、気分転換になにか口にしようと考えていた所なのだという。
「あの、珪先生、一緒に入りませんか?」
「いいのかい? なら、ご一緒させてもらおうかな」
綾花の提案に、珪はぱっ、と明るい表情になった。
二人が入店すると、丁度美和と俊介が会計を終え出る所だった。二人とも楽しそうで、声をかけるのは野暮なような……。そんな雰囲気だった。
(やっぱり邪魔しちゃ悪いですよね……)
(声をかけるのは、やめておこうか)
と、二人は頷き合ったその時。俊介が2人に気付き「やぁ!」と声をかけてきた。偶然この店の前で会って……と珪が話せば、「二人とも、運がいいわね」と美和が自分の事のように嬉しそうに言った。
「ここのケーキ、どれも美味しいから是非楽しんでね!」
美和は笑顔でそういい、俊介と共に店を後にする。二人が並んで歩く姿はちょっと絵になっているように綾花には思えた。
店内は月やウサギをつかった装飾が施され、素朴だが愛らしい。
(か、可愛い……! 噂通り、ですね)
それに瞳を輝かせ、そわそわしてしまう綾花。そんな様子に珪は「わかるなぁ」と小さな声で呟き、兎の人形を見つめた。
店の奥にある席へと通された二人は、さっそくメニューを見る。
「美和ちゃん先生が言う通り、どのケーキも美味しそうで悩みますね。新月オペラも三日月スイートポテトも良いですね……」
どれにしますか? と綾花が珪に問いかけようとした時。彼はメニューの後ろの方にあるお酒の項目を見ていた。ちょっとしたおつまみとのセットになっているらしい。
「珪先生はワインいかがですか?」
よく飲まれると聞いたので、と綾花が言えば珪は少し考え「そうしようかな」と頷いた。
「それなら、ケーキはオペラにしよう。……綾辻さんは何にする?」
「そうですね……」
綾花は少しだけ背伸びしたくなって、グレープジュースとチーズケーキを選んだ。
暫くして注文したスイーツと飲み物が運ばれる。綾花のグラスにはジュースである印にマスカットを刺したピックの飾りが……。
二人はそっと乾杯すると、ジュースにあしらわれた飾りに微笑んだ。
「なかなか可愛いね」
「えぇ」
珪は綾花がはにかむのを見、ワインを一口。ほんのりと口元を綻ばせオペラを口にする姿はスマートで……。綾花はしばし見とれてしまった事に気付いた。
(私は、何を……)
恥ずかしく思いながらグレープジュースを口にすると、深みのあるブドウの香りと甘さが舌一杯に広がった。そのままチーズケーキを口にするとほんのりとした塩味がアクセントになっている事に気付く。くちどけ滑らかで濃厚だが、くどくない。
「オペラも、ほんのりほろ苦さがあっていいね。ワインにあうよ」
「珪先生が食べてるものも美味しそうですね。……良かったらちょっと交換しませんか?」
珪が顔をほんのり綻ばせ、嬉しそうに言えば綾花は相槌を打ちながら提案する。彼が美味しそうに食べるオペラも気になったのだ。
「私が食べているチーズケーキも、ワインにあうと思うんです」
「それなら、少し分けてもらおうかな」
珪が切られたチーズケーキを口にすると、僅かに目を見開く。そして、「いいね」と小さく呟いた。綾花も珪に分けてもらったオペラを口にして……ほんのり使ってある洋酒のほろ苦さとチョコのベストマッチに驚いた。
「私が大人になったら、ワインと一緒に頂きたいですね」
と、グレープジュースを飲めば、少しだけワインを飲んだような気分になった。風味だけ残った洋酒の所為だろうか。
珪は、そんな綾花を優しい眼差しで見つめていた。
暫し本の話で盛り上がった二人だが、さすがに遅くなるといけない。キリのいい所で会計を済ませ、店を出た。
「珪先生、今日は提案に付き合ってくださりありがとうございます」
「いや、僕も渡りに船だったからね、あの提案は」
礼を述べる綾花に、珪は優しく微笑む。彼はうっすらと暮れ始めた空を見、近くまで送ろうと提案してくれた。
(もう少しだけ、先生と一緒に居たいな)
綾花は少し考え、珪の言葉に甘える事にした。
夕日が二人を照らし、影を長く伸ばす。寄り添うように歩くその隣をちらりと見、綾花はそっと目を細めた。
「また、行きましょう」「そうですね」
そんなことを、二人で言いあいながら。
(終)
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あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
どうも、菊華です。
お待たせしました。秋色ふんわりなカフェシナリオ、お届けします。
今回はほっこりする感じのアクションが多く、全体的にあったかく仕上がった感じがします。
楽しんでいただけたら幸いです。
また縁がありましたらよろしくお願いします。
称号:月色茶房にあなたと
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月25日
参加申し込みの期限
2022年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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