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霊界ポストからの手紙
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●16時36分:亡くす命が救えるなら
「こんにちは、今度引っ越してくる予定の
三宅
と言います」
三毛谷 道哉
は、とあるマンションの中をぶらつき、住民と出くわしては世間話に花を咲かせるふりをして、この建物の情報を集めていた。
それと言うのも、この場所で火事が起こり多数の死傷者が出るという、忌まわしい手紙が届いたせいだ。
(悪戯なら悪戯で構いやしないが、違うのだろう……ね)
あるいは、予め管理者に電話でもかけておけば多少は気に留めておいてくれたかも知れないが、人に紛れているとは言えなにぶん化生の身、そんなものを契約するアテはない。
斯くして火災の犠牲者を出さぬようにと動き出した道哉は、各階に備えられた見取り図から避難経路を把握し、また、その話題を取っ掛かりにすることで比較的怪しまれず話を聞くことができていた。
「そうそう、奥さんはこの階の人かい? 他の住人で……あー、なんと言ったらいいだろうかね。『気になる人』なんかがいたら、教えちゃくれないかい?」
道哉が言葉を選んだことで察したのだろう、話し相手の女性もまた、直接的な表現を避けつつ、どうしてそんなことを尋ねるのかと訊き返した。
「なに、赤の他人同士顔を合わせれば、ほんの少しの行き違いで揉めることだってあるだろう? だから、なるべく円満に暮らせるように、その辺しっかり覚えておきたくってね」
道哉が猫にも似た人懐こい笑顔を見せると女性は周囲の無人を確かめて声を潜め、503号室に住む、誰とも滅多に顔を合わせない変わり者のことを囁いた。
その他にも何かと口うるさい独居老人や折り合いの悪いママ友のことなどを部屋番込みで語り、急遽開催された悪口大会にちょっぴり胸焼けしてきた頃。
「……なにやら煙たくないか?」
人のなりをしていても道哉は猫又、というか猫として、少しばかり感じるところがあった。
程なく誰にも分かるほど焦げ臭くなり、女性はまさかと口を抑える。
「どれ、ちょっと見てこよう。奥さんは何かあったら消防なりに知らせてくれ。ああ、周りの人にも声をかけて。お年寄りは助けてあげて――」
道哉は指示もそこそこに非常階段を駆け上がり、現場と目される5階へと辿り着いた。
案の定、3つ目の扉からかなりの煙が漏れ出している。
駆け寄って布で口を押さえ、扉を開け放つ。
人より鋭い猫の目と鼻に煙は容赦のない刺激を齎すが、道哉は臆することなく突き進んだ。
すぐに人が倒れているのに気付き歩み寄れば、奥にももう1人、
女学生
が横たわっており。
白くなったコンロの周囲と転がる消火器から、火は消し止められたのだろうことを察する。
「……っと、こうしちゃあいられない」
目下の驚異が取り払われたとは言え、この2人は危険な状態に違いない。
「ちょいと失礼します……よっと。ほっ、むんっ」
道哉はひとまず扉に近い恰幅の良い女性の脇を抱え、どうにか外に運び出して踵を返した。
しかしキッチンに踏み込んだ、丁度その瞬間。
「――!」
コンロが再燃した。
「そう来るか、どうにも参ったね」
道哉が“ほころびの光”を用いれば白く染まったほとんどの場所が光を放つ。
この場はもう保たないし、自分には手の施しようもない。
だが、幽かにサイレンの音色が聴こえる。
ならば今自分の成すべきは、この女学生の命を救うこと、それのみ。
(火は簡単に命を奪っていく。今度こそ助けて見せるから……どうか見守っておくれ)
胸の内で今は亡き飼い主に祈り、道哉はあえて慌てずに横たわる娘を助け起こした。
意識もないのでおんぶして、すぐにその場を後にする。
「もう大丈夫だ、私がついてるからね」
玄関の扉を開けた瞬間に火が爆ぜて、キッチンから廊下へと延焼しても、振り向かず。
外に出れば、異変に気づいた他の住人たちの姿があった。
皆で協力し合い、恰幅の良い女性と女学生とを下へと運び。
そうこうしている間に消防車と救急車が到着して。
その後すぐに火は消し止められ、幸いにして建物にも大きな延焼被害はなかった。
道哉が運び出した2人も、一命を取り留めたという。
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担当ゲームマスター
津軽無色
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
冒険
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年08月03日
参加申し込みの期限
2022年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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