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さよならサマー、またきてオータム
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「毎年恒例、夏期末みきわめ! やっていくわよ~」
吉住 志桜里
は、自らが師範代を務める古武術道場に居並ぶ門下生達に声をかけた。
これから秋なんて実感はゼロの暑さだが、道場の風物詩というものは気候ではなく、日時でやってくるのだから仕方ない。
道場の中心で、師範である雨梨栖 香蓮と向き合い、お互いに一礼して、構える。
志桜里の妹、
吉住 獅百合
が進み出て一礼。
「始めッ!」
合図と同時に双方が動く。
彼我の実力差は、志桜里が全力で組み合ってやっと『仕合しているな~』と見える程だ。
筋力では志桜里が圧倒的に勝るので、組み付いて固まることは可能だが、そんな泥仕合にしてしまっては、後で絶対怒られる。
「志桜里さん、門下生の前ですもの、お互いしっかり魅せて行きましょう、ねっ!」
師範の蹴りから身を躱す。
「はい! ショーマンシップですね!」
一つの攻撃をいなしても、即座に軌道を変えて襲い来る追撃。師範の突きが直撃――と思わせて、相手の力を利用して投げる。
すぐに立ち直った彼女の、体重の乗った肘を躱した刹那。体がぐるりと回転し、回し蹴りが目の前に。
目まぐるしく入れ替わる攻守。師範の体の軸、足さばき、目線、いずれも達人の域だ。
(余興とはいえ、カッコ悪い所は見せられませんからねぇ)
最後の華は師範のものとしても、大敗を許さぬ意地くらいはある。 師範の腕をとり、足を払って体勢を崩そうとした――その時。
「やめ!」
獅百合の声に気づいた時は、衝撃と共に畳に横たわっていた。
「ありがとうございました!」
志桜里は一礼し、いい汗をかいたな、と思いつつ席に戻ったわけだが。
「志桜里さん、みんな盛り上がってきたみたいだし、この後の乱取り稽古にも出てみない?」
師範の言葉に驚く。当初は乱取り稽古には出ないはずだったのだ。
「ええぃ、あたしの機嫌は見ての通り! 潰されたい奴だけ来なさいな!」
◆
ヤケクソ気味な志桜里の言葉に、
鹿園 斐美
は震え上がった。
「いや、エグいて。皆も興奮してるっぽいし、絶対大勢にしごかれるヤツやん」
斐美は、この夏休みを補習・スイーツ食べ歩き・プールで埋め尽くしてしまった。(補習は不本意だった)
――つまるところ、道場の門下生だけれども、めっちゃ稽古をサボってしまったのだ!
(その上乱取り稽古でもええとこナシやったら、こっちでも補習になるかもしれん……嫌やー!)
斐美は笑顔で迫ってくる師範と師範代を想像して、ぷるぷると頭を振った。
そうは言っても、簡単に投げられる相手ばかりを相手にしては、師範代にバレて、即しごきである。
「ええい、やったるわー!」
それは避けたいと、手近な門下生につかみかかり、スキを見て投げる。また別の相手を誘い込んで投げる。
「シロやーん!」
「こーい! 力の限り暴れるぞ!」
シロこと獅百合とやりあうと見せかけて、
琴触 昴
に突進。彼女の持つ鉄剣をするりと躱し、そばで油断していた相手を投げる。
逆襲される前にその場を立ち去り、また別の相手に背後から近づいて……この繰り返しである。
(クロやんに仕掛けるのが一番なんやろけど、あの機嫌悪い前に立ったら、うちは蝦みたいにペチーンとやられる気しかしいひん……けど、それくらいせんと師範も怖いし……)
腹をくくった斐美は、クロこと志桜里に向かって、そろそろと近づく。
「何やクロやんお疲れやなぁ♪ せや、一緒に休憩しぃひんか? 勿論、寝技でなぁ!」
振り向いた志桜里の、龍のような威圧感に飛び込み、投げ……られなかった。
足に根が生えているかのごとく、微動だにしないのだ。
「あかん……無理や」
斐美が覚えているのは、掴まれ、畳に落とされた衝撃までだった。
◆
斐美を投げ落とす志桜里……を、キラキラした眼差しで見つめる獅百合。
彼女はその眼差しのまま、昴に話しかけてきた。
「最後まで立ってたら、あたしも師範代にしてくれないかなー。そしたらクロみたいにバルちゃんをこき使えるじゃん?」
「無茶しか振られぬことは仕方がないが、私の体は一つだけなんだぞ。今ですら襤褸雑巾もかくやという使われぶり、そなたにまでとは金魚すくいの紙ポイではないか。そもそも、獅百合は師範代の妹なのだから、もう少し慎みというものをだな……」
昴はそこまで言って、志桜里にカケラも慎みが無いと気づいたが、続きを言葉にするのはやめておいた。
昴も斐美と似たような理由で善戦を目指し、察して欲しいと獅百合に視線を送っていたが、気づいて貰えなかったようだ。
(あの熱い視線……バルちゃんもあたしとやりたがってくれてるのかな?)
それどころか、獅百合はときめいてしまった。逆効果である。
192㎝ある体格を生かせば、一人ずつ門下生を引きずりだして叩き潰すだけでハイ終わり! なのだが。剣術に長ける昴に対してはそれが通用しない事も、ときめきの一因なのかもしれない。
獅百合は力任せに、昴は最小限の動きで周りの門下生を減らし、ついに二人は対峙した。
「バルちゃん、タイマンだっ! 珍しく小細工なしで、目一杯遊ぼうぜっ!」
「まぁ、そうだな。蟻よりは長く踊ってやるさ」
昴は鉄剣を握り直し、速さとキレを武器に、少しでも動きを鈍らせるために、神経の集中部や骨への打撃で畳みかける。
獅百合はそんな攻撃をものともせず、リーチの差を生かして蹴りを出しつつ、力一杯の振り下ろしを鉄剣に加え続けた。
「さぁて、そろそろ踏み潰してあげよう!」
耐えかねた鉄剣が曲がってしまっても、昴は諦めずに急所を打ち据えた。師範代に弛んでいると思われたら終いなのだ……!
これこそ、前門の獅子、後門の師範代である。
「縮めない、ままでね!」
ろっこんは使わず、嵐のような体術で圧倒。最後は顔へ前蹴りを放つ流れで足指のアイアンクローに移行、そのまま踏み倒す!
「ほら、いけたっしょ?」
にっ、と笑う獅百合は倒れた昴に手を差し伸べ、周りは拍手に包まれる。
師範の号令で、古武術道場の期末テストは幕を閉じた。
――その日の夜。
シーサイドタウンにある吉住姉妹の部屋では、獅百合が口をへの字にまげていた。
体の節々が上げる悲鳴が、口を突いて出る。
「ねぇー、クロぉー、体が痛いよー」
「あらあら。昴さんのがんばりで、あなたは寝苦しい夜になりそうね」
風呂上がりの獅百合の体に、志桜里は笑いながら湿布を貼ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
陣 杏里
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月16日
参加申し込みの期限
2022年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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