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【sweet】お気に入りの場所
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万条 幸次
は妙な感覚に、はっとした。
(今の感覚は……)
隣にいた
愛猫 萌々子
も何か感じたらしく、辺りをキョロキョロ。そこで気づく。
自分と萌々子の頭に、三角耳がぴんと生えていたのだ。
「こ、これって」
戸惑う萌々子。
幸次は首を傾げた。
(ろっこんは発動してないけど、感覚は同じだ)
隣の萌々子も同じ状況なことを考えると、何か別の力が働いているらしい。
「なんでこんな、猫耳?」
ややパニック気味の萌々子に、笑いかける。
「大丈夫」
「万丈先輩……」
萌々子は安心したように表情を緩める。
「俺のはろっこんと同じ茶色のキジトラかな? お揃いだね」
「は、はい」
萌々子は嬉しそうにぴくっと耳を動かす。
(そうだ)
今日のデートはどこかでのんびりお茶をする予定だったのだが、
「愛猫さん、ちょっとこっちに」
手を引いて、民家の塀のそばのごみ捨て場に歩み寄る。
「なんですか?」
幸次はゴミ捨て場に置かれていた古いイスの上へ上り、そこから塀へ飛び移り、さらにジャンプして屋根の上へ。しなやかな無駄のない動き。幸次が振り返ると、愛猫が目を丸くしていた。
「す、凄いです、先輩」
「多分、愛猫さんも出来るから、来てみて」
「え、でも」
幸次は塀へと戻り手を差し出す。
「さ、こっち」
萌々子は頷いて、椅子に上り、幸次の手を掴む。その瞬間、彼女の手を引っ張った。
「ひゃっ」
思った通りだった。萌々子は引っ張られた瞬間に自らジャンプした。一度塀に着地し、そのまま屋根へ。
「凄い、足がばねみたいに」
「猫の脚力は凄いからね。1mも飛び上がったり、塀を一気に駆け上がったり」
「そうなんですか」
キラキラとした目で見つめられ、少し照れくさくなる。
「はあ~、それにしても屋根の上なのにずっと高く感じますね……。景色がいいです」
その言葉にはっとした。もっと景色が良いところがある。この機会に見せてあげたい。
「愛猫さん、着いて来て」
「どこへ行くんですか?」
手を引く。屋根や塀に飛び映りながら進む。
「俺のお気に入りの場所なんだ」
「万丈先輩の?」
萌々子の目が輝いた気がした。
とある民家の裏庭に降りた時だった。
「にゃっ?」
萌々子が足を止めた。
「愛猫さん?」
萌々子の視線は裏庭でつんつんと地面を突く数匹のスズメ。
「せ、先輩、どうしたらいいですか? ぞくぞくして、むずむずして」
「あー、もうそうなると止められないんだよね」
「そんな……にゃあーっ」
萌々子は操られるように、スズメたちへダイブ、飛び立ってしまった。
「だ、大丈夫?」
「うう、なんだかちょこちょこと動くちっちゃいものが目に入った瞬間に」
「うん、分かる」
幸次は苦笑を浮かべながら、手を差し出した。
「立てる?」
「はい、猫って大変なんですね。見てると可愛いのに」
萌々子は手を取って、ゆっくりと立ち上がったのだが、
「あ」
足がもつれたらしく、萌々子は幸次へと飛び込んでしまった。幸次もとっさに受け止める。
誰もいない裏庭。抱き合う形になる。
「……!」
「わっ、ごめんっ」
幸次が慌てて離れた。
「あ、あの、ありがとうございます。転ぶところでした」
「い、行こうか。もうちょっとだから」
お互い顔を赤くして、裏庭から塀へ。
やがて辿り着いたのは、
「到着、ここがキャットロードのアーケードの上だよ」
「わぁー……」
風が吹き抜けて行く。昼間は日当たりが良く、眺めも良い。
「高いですね。なんだか、秘密基地みたいです」
「うん、歩いている人を眺めるのも楽しいし、見つかることもないよ。ちょっと座ろ」
「はい」
一緒に、腰を下ろす。柔らかい陽の光が二人に降り注ぐ。
「今日の万丈先輩、なんだか格好良かったです」
「あはは。そうかな?」
見える景色に目を細める萌々子。
「確かに、猫にしか来られなさそうな場所ですね。先輩みたいな動物変身系ろっこんも楽しそう。ひゃっ」
幸次が少し照れくさそうに視線を外した。萌々子が自分の尻尾を見ると、彼の尻尾がふんわりと巻き付いていた。尻尾をそうするのは愛情表現と聞いたことがある。
「先輩、ずるいです」
萌々子は手を幸次の手に重ねて、少し爪を立てた。
「愛猫さん、なんかくすぐったいよ」
「ふふ。突然尻尾攻撃をした仕返しです!」
幸次はふっと笑って、萌々子の頭、特に耳の付け根辺りをなでなで。
「ふわわっ」
ずるいなと思った。
猫のことでは彼に勝てない。
幸次は気持ち良さそうに目を細める萌々子に優しい笑みを向ける。すると、彼女がごろんと幸次の膝に寝転がった。
「愛猫さん!?」
あたふた。そんな様子を見上げながら、萌々子が笑う。
「良いですよね? 今は猫なんですから」
幸次は萌々子の顎を撫でる。ゴロゴロと鳴く彼女は本当の猫のようで、
「そうだね、猫だし」
なんだか普段よりずっと、積極的に慣れているような気がする。
やはり、猫だからだろうか?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月12日
参加申し込みの期限
2022年07月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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