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■土曜:午後三時半、沖縄モデラーフェス会場
かあっと暑いのが寝子島の夏とすれば、もわっと暑いのが沖縄の夏といったところか。フライパンで灼(や)かれる暑さと、せいろで蒸される暑さの差というか。
いずれにせよ暑いことにちがいはないわけで、ペットボトルの水で水分を補給しつつ、七枷陣は順番を待っている。
千絵ちゃん真剣な表情(かお)だったから、一体何事かと思っていたけど――。
まあ、この程度の話でよかったではある。
更衣室の行列が自分の番となった。女子側の千絵はまだこの先のようだ。
「じゃあお願いします」
と千絵が言う。
「オーケー、心の準備はできてるから」
こうなったらやるしかない。陣は決意をかためて着替え入りのナップサックをかつぎなおした。不本意ながら。
場面はプールサイドに戻る。
偏頭痛でも起こしたかのような顔で千絵は陣に頭を下げたのだった。
「お願いですっ!
コスプレしてください!
」
水着姿で聞くには唐突すぎる話であろう。概要は以下の通り。
今朝ホテルにて店長こと三佐倉杏平から、事前にまったく知らされていない話が飛んできたという。
モデラーフェス一日目に開催されるコスプレコンテストのイベントに出て! という話だった。
衣装は用意しているし、とっくに千絵の名前で登録してるからよろしく! とのこと。ドタキャンならぬドタ情報公開となったのは、単に杏平が伝えるのを忘れていたからだそうだ。余人はいざしらず、三佐倉杏平ならありえる話だ。
まったくあの父親は……ホーリーシットぉ、ですかね。
当然の反応として全力で嫌がった千絵だが、参加記念の景品が欲しいものだったと知り、不承不承ながらこれに応じることにしたという。
「あ~……うん、つ、つまり……」
「一人で出るのは恥ずかしすぎるのでっ! 七枷さんも出場お願いしますっ!」
「うおやっぱり!」
「ご心配なく陣さんの衣装の用意はありますので」
「またしても孔明の神算!」
といってもこれは千絵の画策ではなかった。杏平は自分の分の衣装も用意していたくせに、まわりたい展示が多すぎて出演してる暇ねーとか言い出したそうである。かくして彼の衣装が陣に回ってきたということだ。杏平は背丈があるので陣には少々寸法直しが必要だが、着れないことはなさそうだった。
でも陣は眉を八の字にする。難色を示さざるを得ない。
「いや……コスプレとかはまぁ、ハタから見るのは抵抗ないんだけどさ、自分がやるとかはちょっと……無理やん?」
言いながらももう、なかば以上あきらめている陣だった。堀は埋められているし、千絵は目をうるませんばかりにして自分を見ている。八割方はやることになるだろうというのが陣の予想だ。
その八割予想が、十割に変貌したのは、つづく千絵の一言によってだった。
「お願いです七枷さん……不本意ながら店長代理権限の指令と言うことで!」
「そうきたか……って横暴だぁ!?」
コスプレはモデラーフェス二日目を予定していたが、翌日は今日を越える猛暑日が予測されているため一日前倒しになったらしい。まあそれは、急きょ出場が決まった千絵にも陣にもあまり関係のない話だ。
「エントリーナンバー二十番、アルターアベンジャーとパートナー!」
呼ばれて舞台袖から出て、陣はさっそく浴びることになったのである。
光を、フラッシュライトの無数のまたたきを。
加えて、千万の蝶がいっせいに羽ばたくがごときシャッター音も!
うわー、撮られまくってるよー!
サングラス越しでもまぶしくて仕方がない。自分の身に起こっていることとは到底思えなかった。しかも寝子島より遙か遠い沖縄の地で。
薄暗い舞台裏からまばゆいステージへと急に移動したので目が慣れない。でもまあ冷房の効いている屋内であるだけよしとしよう。更衣室の行列は外だったが、コスプレは会場内なのである。
順序は簡単にしか聞いていないが勘でなんとかしよう。陣はお気に入りトレカゲーム『TOS』のキャラになりきり、ステージのランウェイを練り歩くのだ。かたわらにはその敵という設定の女性キャラクター――もちろんコスプレした千絵の姿があった。
司会者の流ちょうなコメントがつく。
「小説版でも人気のキャラですね。もとは双剣使いの英霊ですが、ここに降臨した彼は、その別側面が顕現したという設定なんですね。トレードマークの二丁拳銃も再現されています」
陣はスイムスーツモドキなシンプルな衣装、サングラスをかけているから身バレの危険は少なかろう。
恥ずかしくない、堂々としろ。
陣はおのれに言い聞かせている。
厨二病(はしか)にかかってた昔を思い出せ……!
こういうとき、照れやためらいは禁物だ。みっともないだけだからだ。このステージの上限定で、陣は自分を忘れることにする。
陣の決意は千絵にも伝わっているらしい。千絵にもキャラが憑依していたのだ。表情がまるで別人である。灰色ベースの衣装、プールのときと同様眼鏡は外していた。
「彼女は、アルターアベンジャーの敵役イオタですね。郵便配達員のような服装ですが凄腕のスナイパーという設定です」
大きな帽子にオーバーサイズの衣装、地味な格好だけに、かついだロングライフルとのコントラストが目立つ。
やまぬフラッシュとシャッター音に包まれながらも、BGMからそろそろ持ち時間(さらしもの時間ともいう)の終了が近いことを陣は察知した。千絵もすぐにピンと来たらしい。磁石が引き合うように、すうっと舞台中央にふたりは近づく。
さあ、クライマックスといこうか。
陣は千絵に目で合図した。
おおっ、と声が上がった。
忽然、千絵がその場に崩れ落ちたのである。上半身だけ起こした姿勢。陣はすかさず銃を抜き、千絵の額に狙いをつけた。だがそのときにはすでに、陣の喉元に千絵はライフルの銃口を突きつけていたのだった。
だしぬけに音楽が途切れる。驚いたのかフラッシュもシャッター音もやんだ。このとき、
「Let's Sword, or Death?(ケリをつけよう……抗うか、徒死か?)」
陣のセリフが空白を埋めた。
「単行本の表紙の再現ですね。お見事です!」
司会者がうながすまでもなく、嵐のような喝采が陣と千絵をつつんだ。
ま、まあそれなりにサマにはなった、かな?
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月04日
参加申し込みの期限
2022年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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