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■日曜:午前九時、ブリリアントリゾートホテルのプライベートビーチ
なんとも広く美しいこの砂浜が、なんとホテル宿泊者専用のプライベートビーチだという。
さすがリゾートホテル、海外並だね……って海外の事情はよくわかんないけど。
ビーチがほぼ無人のがら空きなのは、時間帯のおかげもあろう。今朝もまゆらは早起きし、ボイストレーニングから一日を始めたのだ。すでに泳ぐ準備が整っている。
さあて私も、と白い砂浜に立ち、いち、に、さん、し、とまゆらは準備体操をはじめた。体操といえば声優のトレーニングも同じだ。きっちりやっておかないと体がきちんと動かない。それどころか思わぬ事故を起こすことだってあるのだ。なのでまゆらは手を抜かない。屈伸も背筋も念入りにこなした。それこそ、全身あらゆる筋を伸ばすくらいの勢いで。
ゆっくりと深呼吸して終了。
「よし」
お気に入りの水着は今年もぴったりだ。まゆらは海へ駆け出していく。本当に本当に青い空!
昨日、まゆらは美ら海水族館に出かけた。国際通りの買い物など、観光を楽しんでホテルで一泊、ランチもディナーもおなかいっぱい食べたので、今日は良い感じにピーカン天気ということもあり、プライベートビーチで泳ぐことにしたのだ。
「うわぁー」
水が跳ねる。なんときれいな海の色だろう。小さな魚が足元を通りすぎていく。追いかけるようにして海につかり、目を閉じて潮の匂いを味わった。
しこたま泳いで魚をおいかけて、はしゃいでそろそろ疲れてきた。
ういー、とうめきつつ水から上がった。なんだか全身が重い。
よろめきつつもビーチパラソルの下へ。直射日光が避けられるだけでもだいぶ楽だ。
水泳は全身運動だからだね。
しかし心地好い疲労感だった。日ごろ使わない筋肉も動員したように思う。おかげで喉も渇いたしお腹も空いてきた。ついでに眠くもなってきた。小休止してお昼としようか。
まだまだ飛行機までは時間がある。午後はもうひと泳ぎするもよし、スパでリフレッシュするもよし……と考えていたときだ。
ここ沖縄だったよね。
まゆらは目をこすった。そして、海水がしみてイテテとうめいた。
見まちがいではなかった。明るいグリーンの水着姿で、ビーチサンダルで歩いてくるのは三佐倉千絵だ。ゲームショップ『クラン=G』の看板娘である。中学生だがすうっと背が高い。水に入るときに外す気なのか眼鏡をかけている。
「千絵ちゃーん」
呼びかけると、「え……?」と千絵は顔を上げた。
「落合さん?」
「そう、私だよ私ー! こんなところで会うなんて奇遇だね!」
福引き。特等。思い切って来た。まゆらは手早くここにいたる理由を明かした。
「そうなんですか、私は父と友達で来てて……」
内容だけ聞けば心躍る状況っぽいのだが、千絵の口調はダンサーとはほど遠い。たとえは悪いが、お葬式で棺桶をかついでいる人のようである。
どうしたんだろう、千絵ちゃん。ちょっと元気ないみたい。
話そうよ、とパラソルの下に手招きすると、千絵はうなずいてまゆらの横にならんだ。
千絵はまゆらより背が高いが、肉付きはまだまだ中学生、抱けば折れそうなか細さだ。あたしも前はこんな感じだったなあ、と思いつつタオルで髪を拭きつつまゆらは話す。
いきなり核心を突く質問をするのはまゆらは避けた。沖縄ではどこに行ったとか、こんなものを食べたとか、当たり障りはないが適切な話題から入ることにする。
「コスプレ大会に出たんだ!」
「はい……審査員特別賞までもらってしまって」
「見たかったなー」
「い、いえいえお見せするようなものでは……」
「なーに言ってんの。見せてなんぼがコスプレじゃない。賞までもらってるんだから自信もっていいと思うよ」
「あ、ありがとうございます」
この話をしているとき、千絵の声はいくらか活力を取りもどしていた。観光とかコスプレとか、存分に楽しんだ様子である。
ということは昨日までは楽しかったわけだ。
すると問題があったとしたらその後かな。あるいは今朝?
ああ、でも、突っ込んで訊くのはやっぱ遠慮しちゃうなあ。
お父さんとケンカしたとか、それくらいの話だったらいいけど――。
いやもちろんケンカはよくないけどね、でもまあ充分リカバリできそうな話でもあるわけで。
「でもその後……寝る前ですけど」
まゆらは驚いた。千絵のほうから明かそうとしてくれている。
そうなると今度は遠慮してしまうのがまゆらの性分だ。ちょっとタイム、と左右の手で『T』の文字を作る。
「それ、あたしが聞いちゃって大丈夫な話!? もし話すのが厳しいなら、無理しなくたっていいんだよ」
「まゆらさんは、私からすれば人生の先輩です。目標にむかってがんばってる人です。だからむしろ聞いてほしいんです」
「そんなに立派なもんじゃないよ。声優を目指してるのだって、たまたま自分の好きなものと得意なものが一致してたってだけのことだし……そもそも前途不安だし」
「でも」
一拍おいて千絵は言った。
「まゆらさんは、自分で進む道を決めたんでしょう?」
「うん」
そうか、将来の話なのか。
「アドバイスはもらえなくたっていいんです。どうか聞いて下さい」
「わかった。たいした助言はできないかもしれないし、一緒に悩むだけかもしれないけど、もやもやを吐きだして楽になるんならそれでよし、と思うよ」
その前に、とまゆらはパラソルの下に置いたクーラーボックスを開けた。冷え冷えのスポーツドリンクを二本取り出す。
「多めに買っといてよかった。これね、喉にいいブランドなんだよ。飲んで飲んで!」
ありがとうございますと千絵は受け取って、昨夜父親から聞かされた話をまゆらに明かした。
「……びっくりだね。あたしも驚いた」
深刻にもなるだろう、まゆらにも千絵の気持ちは理解できた。問題はこの重大な話を旅先でいきなり話した千絵の父である。自由人だとは聞いているが、ここまで自由な(TPOをわきまえない)人物だったとは……。少なくとも旅先でする必要はなかったはずだ。ちなみに昨夜話した理由は『いま思い出したから』だそうだ。悪い意味で天才的である。
「お父……父は、私に決めろって言うんです」
「そうだよね。千絵ちゃんの将来の夢にかかわる話だもんね」
「落合さんならどうしますか?」
「私だったら……うーん、悩む……。でもこれだけは言えるよ。少なくとも……」
「少なくとも?」
「帰ってから考えるかな。話が大きすぎるし、今は旅を楽しむ時間だもん!」
はっと千絵は目が覚めたような顔になる。
「そうでした。ですよね、せっかくの沖縄を楽しまないと。話したら少し気持ちが軽くなりました」
そうだねとまゆらは笑顔になった。
「それがいいよ! 今は楽しもう。あ、それはそうとして頼みがあるんだけど」
さっとシートを敷いてうつ伏せに寝転ぶ。顔は組んだ両腕の上だ。
「スパに行く前に日光浴することに決めた。背中にオイル塗って」
「えっ!?」
「背中って塗りにくいんだよねー」
お願いっ、とまゆらはサンオイルの瓶を手渡した。
「は、はい……では失礼して……」
言いながらオイルを塗り始める千絵の口調は、いささか緊張気味とはいえ普段の調子に戻っている。
それでいいよね。
まゆらは思った。
千絵ちゃんにとっては人生の転機になるかもしれないもん、今はおいといて、帰ってからうんと考えればいい。
「ビキニトップのフックも解いてね」
「いいんですか!?」
「なに遠慮してんの? 早く塗ってくれないとそこだけ白くなっちゃーう」
まゆらはわざとらしく、くねくねと身をくねらせるのである。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年07月04日
参加申し込みの期限
2022年07月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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