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霊界新報社、スクープを狙え!
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水上 桜
は木陰で薄笑いを浮かべている。周囲を見ると近くに小さな墓地があった。
――それらしいところではあるんだけどね。
「あ、あの、ダメでしょうか」
「記者のバイトね。悪くないと思うよ。でも、フツウ、こんなことってないから」
「記者は珍しい職業ですから。その、尻込みする気持ちは、わからないでもないですけど」
「そういう問題じゃないよね」
相手の女性は透けていた。足はなく、ふわふわと宙を浮いている。幽霊の基本を押えているが普通ではない。
――またか……まただ……またフツウかっ!
喉まで迫り上がった言葉を思い切って飲み下す。おろおろする幽霊に諦めの溜息を吐いた。
「わかったよ。記者ね。やるから案内してよ」
「ありがとうございます!」
嬉々として喜ぶ幽霊と共に霊界に行く羽目となった。
霊界にある雑木林に足を踏み入れると途端に視界が白く煙る。桜は力を入れて瞬きをしたが改善することはなく、目を細くして適当に見回す。
「先が見えないんだけど。そっちはどう?」
「頭の皿が乾いてきて、それどころじゃないって」
「ちょっと頭を下げて」
補助要員の河童は素直に言葉に従う。持参したペットボトルの水を適当に掛けると、ふううぅ~、と安堵を示すような息を吐いた。
「生き返るぜ~」
「霊界でいう言葉じゃないよね」
「ま、俺に任せろ。こっちだ」
河童は力強い歩みで煙る中を歩く。桜は安心した表情で付いていった。
先頭をいく河童が蛇行を始める。割れた陶器の破片が獲物を狙うように突き出していた。桜は念の為に避けて歩いた。
「なんでこんなところに割れた陶器があるんだろう」
「俺にはわかんねぇな」
「頼りないわね。で、目的地はそろそろなの?」
「なんだ、そりゃ?」
河童は歩きながら言った。
「白く煙った状態は沼のせいなんだよね。その沼を探しているんだけど」
「そうなのか。初めて知ったぜ」
「いや、ちょっと待ってよ。任せろって言ったよね。こっちだとも」
「そんな気がしたからな」
河童は足を止めず、陽気な声を出した。桜は笑顔で拳を振り上げる。その状態でプルプルと震えて深呼吸を経て下ろした。
――平常心、平常心。これが河童のフツウ。これが河童のフツウ、なの?
疑問はあるが冷静になるように努めた。
「お、本当に沼があったぜ」
河童は足を止めた。心の状態を表現するかのようにぴょんぴょんと跳ね回る。桜は横に立ち、沼に顔を近づける。
「この沼から煙が出ているみたいね。どういう原理なのかな」
「潜ってみればわかるだろ」
「潜るって。水質がわからないのに? 河童には関係ないのかも。じゃあ、お願いね」
「え、俺!? なんか汚そうだし、化け物でも潜んでいるような雰囲気なんだが」
「お仲間だよね。それに河童だから水は平気ね」
「俺は化け物じゃないぞ。妖怪だ。それに河童界隈では綺麗好きで通っている。あとエロ河童じゃないからな」
「いや、そこまで言ってないし」
二人は沼を前にして言い合っていると横手から足音が聞こえた。ほぼ同時に目を向けると白い長髪の老人がバケツのような物を持って歩いてきた。
「なんじゃ、お前らも土を求めてきたのか」
「えっと、土?」
桜の疑問に老人は何も言わず、沼の中にバケツを突っ込んだ。腕を沈めて肩まで浸かり、手探りするような動きで引き上げるとバケツの底から水が漏れた。
「うむ、今日も上質な土が手に入ったな」
「もしかしてお爺さんは陶芸家とか?」
桜の言葉に、有名な、と付け加えた。その直後にバケツを突き出す。
「ほれ、見てみろ。滑らかな表面で独特の光沢があるじゃろ」
「確かに」
「どれどれ」
河童も覗き込む。老人はにこやかな顔となった。
「この土があればこそ、傑作が生み出せる。お前ら、この沼に余計なことはするなよ」
「そんな気は全くないから。ただ煙の発生の仕組みは気になるっていうか。記事にしたいからね」
「なんじゃ、聞屋か。沼と雑木林の気温差が生んだものじゃろ。試してみればわかる」
老人に勧められて桜が沼に手を入れた。
「温かいね。入るには温いけど、天然の温泉みたい」
「身体に良さそうだな」
綺麗好きを謳った河童は片足を突っ込む。
「足湯にも良さそうだぜ」
「そうじゃろ。ではな」
老人はバケツを前後に振りながら帰っていった。
見送った桜は河童を見やる。
「役に立たなかったね」
「心強かっただろ」
「まあ、話し相手にはなかったかもね」
二人は会話を楽しみながら新報社に戻った。空いていた机に向かうと桜は見聞きした情報を簡潔に纏める。出来た文章を一読して小難しい顔となった。
――面白味に欠けるような。もう少し文章に凝った方がいいのかな。
試行錯誤を重ねて納得の記事に仕上げていった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月26日
参加申し込みの期限
2022年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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