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◆
ティオレ・ユリウェイス
の場合。
ネコタイツ魔法学校へ編入して、割とすぐにわかったことがある。
それは、私はここでもやっぱりちょっと異質な存在だってこと。
私はここからはかなり遠い、東のほうにある、とある大国からやってきた。名前を言ってもいいけど、たぶん誰もその国のことは知らないだろうし、知っていても、聞いたことはある、くらいだろう。
そんな遠くからなぜこんな田舎の学校へ? 大国なら名のある有名な魔法学校の1つや2つあるでしょう、と余計な詮索をされかねないからあえて吹聴したりしはしないけど、これでも伯爵令嬢だったりする。
そうは見えない、とまたそこからさらに余計な詮索を生むのがわかっているから公言したことはないけどね。
ま、そのせいでか、私は実は腕のいい元盗賊で人々を震え上がらせていた、とか、実は踊り子で数々の浮き名を流してきている、とか、いろいろ噂が飛び交ってるらしいけど。
面白いのは、それが結構当たらずとも遠からずで、根も葉もない憶測話と一笑に付してオワリとすることもできないところだった。
さっきも言ったけど私は伯爵家の生まれで、当然こんな遠くの学校に押し込まれたのには相応のワケがある。
私は、伯爵家の2男3女、5人きょうだいの末っ子に産まれた。息子が2人もいて跡継ぎ問題はなし、2人の姉たちも完璧な伯爵令嬢として認められ、婚約者の1人は公爵家の者。そんな状態だから両親は子どもたちに大満足で、残る末っ子の私は結構気ままというか、割と自由にさせてもらえてたと思う。
だからああなっても当然、とまではさすがに自分でも思わないけど。
有り体に言えば、ヤンチャをし過ぎたのだ。
下町に来たサーカス団の者たちと仲良くなって、軽業を教えてもらい、ナイフ投げで興業にも出、それだけに終わらず打ち上げの酒場で酔っぱらって男たちと大ゲンカ、素手で殴り合いの取っ組み合いをし、あまつさえ警邏のお世話になってしまった。(どうやらサーカス団に手癖の悪い者がいて、気絶した男たちから財布を奪っていったらしい。それも私のせいにされてしまった)
伯爵令嬢が泥棒で逮捕。このことはすぐ噂になって広がり、事情を知った父は蒼白、母は泣き崩れ……「これで少しはおとなしくなるかもしれない」と私をここへ放り込んだのだった。
その放り込む先が魔法学校というのは、おそらく私のためというよりも私が暴れたときに周囲の大人が押さえ込むことができるからという理由で選んだのだと思う。それに、伯爵令嬢の醜聞として噂はかなり広まっていたし、その噂の届かない場所というのは、これくらい離れないといけなかったんだろう。
「……ま、私が何か言える立場じゃないわね」
それに、住めば都というか、水が肌に合うというか。結構ここでの生活は楽しかった。むしろ家にいたときよりずっと充実してるかもしれない。
所属クラスのドラゴンは火や雷を生み出すだけでなく、それを拳にまとわせたり足から放出したりすることで、近接攻撃への応用が利く。だから戦闘術の授業は受けて楽しいし、目に見えてわかる自分の上達ぶりがうれしい。入学以来、ずっとトップを独走してるのもあって、だから元盗賊とかいう噂が流れているのだと思う。ま、それで他クラスの者とか、遠巻きにして近寄らない者たちがいても気にならないけど。
でも座学は退屈。どうして何もない所から火が生まれるのか、空気の振動による摩擦とかナントカカントカ、そんなこと言われても全然わかんないし頭に入ってくるわけない。
指を鳴らしたら雷が出る、手のひらを上に向けたら火が出る。私が「当たれ」と口にしたら標的に向かって飛ぶ。それじゃ駄目なの?
毎回授業が始まると数分もたずに意識が途切れるので、もう全然、全く、先生が何を話してるかわからないし、教科書も黒板も書かれてることが宇宙人語にしか見えなくなってる。
それでもドラゴン魔法を操るには何の問題も出てないから、いいわよね。どうしてできるのか、もし尋ねてくる者がいたら、「今忙しいから他の人に訊いて」と近くの人に丸投げすればすむ話よ。
「さあ行け行け! てめーら、手抜いたりサボってんじゃねーぞ! んなことしてたらあとで何が待ってるか、わかってるだろうな!」
開始の笛の音とともに、先生が尻をたたく勢いで私たちを追い立てる。
今日は森を挟んで東西に分かれての旗取り合戦。森の中央にある岩山の上に立てられた旗を取ったチームが勝ち、という単純なものだけど、そこには生徒たちで設けた敗者への罰があって、負けたチームが勝ったチームに昼食をおごらなくてはいけない。このことは先生も知っていて、授業に身が入るならって目をつぶってるみたい。
森はそんなに大きくないから飛行魔法を使って飛べばすぐ岩山の頂上に到着できるけれど、緑から上に飛べば格好の的だから誰もそんなことはしない。おかげでそっち系は苦手な私のような者にとって有利な戦場だ。そのため、自然と私がチームリーダーになっていた。
「見敵必殺! 今日の食堂のメニュー見た? 爆弾
(巨大肉団子)
よ! 肉は私たちのものだからね!」
士気を鼓舞する私の声に「おー!」っと声が上がる。人気料理ベスト3の名前を聞いて、彼らの目があからさまに輝いた。
「ファイヤー!」
森の中で会敵した敵チームへの攻撃も明らかに熱がこもっていた。やはりメニューを知ったのだろう。どちらも退かず、炎や雷の魔法が入り乱れる乱戦になる。
身軽な私にとって乱戦は得意とするところだ。敵の数が多いほど、相手が強いほど、血が騒ぐ。だけど、これは授業だから。限時間がある。戦うのは好きだけど、そればかりはやってられない。
「ティオレ、ここはアタシたちに任せて、あんたは行きな!」
との言葉に頷き、目前の敵に炎の拳をたたき込んで敵包囲の輪から瞬時に離脱する。得意の軽業で地面を走るだけでなく周囲の木も利用することで途中敵チームの者と会敵しても脇をすり抜け、頭上を飛び越し。彼らを置き去りにして岩山へ到達した。
「待っていたぞ、ティオレ」
敵チームのリーダーの男子生徒が、岩山の陰から現われる。
「なんだ。先に着いてたんなら、上がって取ればいいじゃない」
「あんな物はどうでもいい。オレの目的は今度こそおまえをぶっ倒すことだ!」
見るからに脳筋といった上背のある図体で、雷をまとわせた拳を前で突き合わせていたが、そんな威嚇で動じる私じゃない。
インファイトになるのを見越して腰を落とし、低く構えをとる。
「それ、いつも言ってるけど、私に勝てたためしがないじゃない」
「なんだって初めてはあるさ。そして今がそのときだ!
ティオレ、覚悟だ!」
うがーっとこちらの間合いへ走り込んでくる。その意気は買うけど、しょせんコイツは私の敵じゃなかった。
「ゴール、っと」
岩山に上り、旗を抜いたところで終了の魔法の鐘の音が響く。
「時々夢に見る、寝子島とかいう場所で気ままにやってる私も楽しそうだったし。やっぱ、伯爵令嬢よりこういうのが私の性にあってるわね」
風が森でまだ戦っている仲間たちに鐘の音を届ける様子を見下ろしながら、私は岩山に座っていた。
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担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年06月06日
参加申し込みの期限
2022年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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