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【ネコミケ】テーマはけもの! 現れしは悲しき獣
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「……ったく、なんだい、揃いも揃ってあたしを囲い込んで。はぁ、また撮影を頼みたいって? あたしは見世物じゃないよ……ああ、もうっしょげるっじゃないよ! 一枚だけ、一枚だけだよ。ほらっ早くしなっ!」
カメラを構えた人々に囲まれている美しい女性がいる。彼女は盗賊風の衣装に身を包み、様々なポージングをしていた。
彼女は
ティオレ・ユリウェイス
。勿論、コスプレイヤーではない。寧ろ、正真正銘の盗賊、本職である。
コスプレは理解できない世界だとしていた彼女であったが、なんだかんだポーズを取ってあげる辺り、中々にノリノリだ。まあ、表情は仏頂面のままだが。
「いいですねぇ、その衣装のまさに使い込んでます! っていう摩耗具合とかの再現度が! 更におへそに輝くピアスが……」
「だぁあーっ、もうやめとくれよ、ガラじゃないんだ、そういうのは!」
囲んでいる人々を軽く押しのけてある程度歩くと、何やら見慣れた生物がいる。
それは小人ほどの生物が青い髪の小さな少女を追い回しているようだ。
最初は子供が遊んでいるのかと思ったが、追われているのが彼女の知る【ちーあ】であり、追いかけている生物が手に持っている武器が“ホンモノ”であると気づいた時、ティオレは走り出していた。
「来るなァぁあなのですぅううーーーッ! ちーあは美味しくないのですよぉーー!」
手足をばたつかせながら泣きっ面で懸命に逃げるちーあだったが、彼女を追っている生物【ゴブリン】は足がそこそこに速く、徐々にその距離を縮めているようだった。
壁際に追い詰められ、ちーあは震え上がる。涙目にゴブリンが棍棒を振り上げる姿が映った。
もう駄目だと思ったその瞬間、ゴブリンが何者かに踏み潰される。
ジタバタと暴れるゴブリンを踏み潰し、息の根を止めたのはティオレだ。
「何やってんだい? コイツが持ってる武器は人を殺す為の、ホンモノだろ。なんでこんな奴がいるんだ?」
「うう、てぃおれぇぇええーー実は、実はぁぁあーー」
安心したのか、泣きながら涙と鼻水を溢れさせ、ちーあはティオレに抱き着いた。勿論、色々付いたのは言うまでもない。
「ああもうっ何をっ! こらっそこで拭くんじゃなぁいっ!」
ティオレに抱き着いて色々と拭いているちーあの様子を遠目で
月原 想花
は眺めていた。傍らのバックには彼女の好きな作家の同人誌が収められている。
想花はネコミケにて、好きな作家の同人誌をゲットした後、このコスプレ撮影が行われるB館に来ていたのである。
彼女は撮りためたコスプレイヤーの写真を確認しながら懸命にちーあを引きはがそうとして苦戦した挙句、ついに諦めたティオレを横目で確認する。
「あっちは大変そうだなぁ……うん、ぼくはあっちに行かなくて良かった」
きっと彼女もあっちに行っていたのなら、ティオレと同じように悲劇に見舞われていたかもしれない。勿論、ちーあに悪気はないのだが。
ちーあがティオレに助けられてから数分後、B館は突如として慌ただしくなった。
なぜなら、ファンタジー世界から現れたような【魔物】たちが人々を襲い始めたからである。
「グゥウウガァァアア!」
黒く大きな人型の獣が辺りにあった撮影用の舞台を破壊し、暴虐の限りを尽くす。
机は吹っ飛び、様々な装飾品の数々が粉々に砕け散った。
それでも飽き足らず、獣は逃げまどう人々に向かって腕を振り下ろす。あえて当てず、逃げ惑う様を楽しんでいるようにも見えた。
「佳奈! 美緒が鷲になってあいつの注意を惹くから! 皆の避難をお願いっ!」
「でも、あんなのに立ち向かったら美緒ちゃんだって……」
「例え倒せなくても、逃げる時間稼ぎくらいはできるわよ!」
強い瞳を向ける美緒の目を見た佳奈はゆっくりと頷いた。剣を扱う者として、そんな瞳をした者を止めることはできない。
「わかったよ、でも気を付けてね。私も武器を見つけて駆け付けるから」
「勿論ッ、それじゃ行ってくるわ!」
佳奈に送り出された美緒は走りながら柏手を打つと一刀流金翅鳥王剣の象徴、金翅鳥の姿の一つ、鷲に変身する。金翅鳥とは仏教の迦楼羅、ヒンドゥー教のガルダとも言われる霊鳥の別名だ。
翼をはためかせ、美緒は黒い獣の頭上をくるくると飛び回った。
それがうるさいのか、黒い獣は腕をぶんぶんと振り回すが鷲に変身した美緒には当たらない。
美緒が時間を稼いでいる間、ある程度の人を黒い獣から離れた位置へ避難させると会場に武器に使える物はないかと佳奈は見て回る。
豪奢な剣や鋭そうな槍が落ちてはいるが、そのどれもがコスプレ用で実戦に耐え得るものではない。
「こんな時、竹刀でもあれば……」
「これを使うのですよ、風の魔力を秘めた魔剣なのですっ」
彼女の傍にちーあが現れ、西洋風の剣【ストームブレイド】を手渡したのだ。
剣を受け取るとその重量と握りの感覚を確かめた佳奈は数回、ストームブレイドを振るってみる。思ったよりも手に馴染み、振り難さはない。
「いい剣だね、これ。ありがと。西洋剣はあんまり使ったことは無いけどやってみるよ!」
「はいなのです。あの獣は【君島 流星】という青年が変じたものなのです。なんとか彼を止めて欲しいのですよ」
「元が人だったんだ。何があったかはわからないけど……何とか止めないとね」
剣を構えると向かってくるゴブリンの群れに佳奈は突っ込んでいった。
それぞれがバラバラのタイミングで棍棒を振り上げ、適当に繰り出される一撃、一撃を佳奈は掻い潜りながら彼らを斬り倒していく。
それは一刀流の対多数技“払捨刀”。寝込みを数人に襲われた一刀流の祖が、攻撃を掻い潜りながら応戦した際に編み出したとされる技である。
獣と化した君島の元に佳奈が辿り着いた時、美緒に向かって君島が口から火球を放った瞬間であった。
数発放たれた火球を美緒は旋回して避けると急降下しながら、君島の右目を狙う。足先の爪が彼の右目を引き裂いた。
「グゥウアアァァアアアーーーッ!」
血が流れる右目を抑えながら、君島は再び火球を放つ。
(そんなおんなじ攻撃、当たるわけないでしょ……って嘘ッ!?)
数発放たれた火球は途中で拡散し、無数の火球へと変化する。それらは点ではなく面として美緒を襲った。
回避が間に合わず、あわや焼かれるといったその瞬間。佳奈がストームブレイドから放った衝撃波が火球を消し飛ばした。
九死に一生を得た美緒は再び高空へと舞い上がり、君島の隙を伺う。
佳奈は剣の切っ先を君島に向けると声大きく言い放つ。
「一刀流、伊藤佳奈、推して参るよッ!」
君島と戦闘を繰り広げている佳奈から少し離れた位置。そこには絵師のペンを構えた想花がいた。
空中にさらさらっと線を描くとその揺れる線は稲妻と判断されたらしく、眩い稲光がゴブリンの群れを焼き払って塵へと変える。
「便利だね、これ。適当でもそれっぽい線を描くと攻撃とかになるなんて」
ちーあから借り受けた絵師のペンを振るい、突っ込んでくるゴブリンたちの前に壁を描く。枠線を描いてから内部を簡単に塗り潰してやると分厚い壁が現れ、憐れゴブリンたちはそのまま突如として出現した壁に激突した。鈍い音が響いた辺り、無事ではないだろう。
「悪いけどぼくは、急に近づかれるの嫌なんでね。そのまま伸びててくれ」
想花は辺りを見回す。周囲は戦える者らが魔物から一般人を守りながら善戦しているが、いかんせんその数は多く劣勢なのは変わりない。
絵師のペンは持続時間が短いようで、壁やバリケードを描いたとしてもそれらが防いでくれるのは耐久度が持ったとしても数分が限度。過信はできない。
人々を追い回すゴブリン目掛けて想花は炎の弾を描いてみる。しかしそれは炎の弾とは認識されず、棘の生えた鉄球が出現。どうやら絵心が足りなかった模様だ。
だがトゲの付いた鉄球はごろごろ転がってゴブリンたちやリザードマンを押し潰す。勢いはそれだけでおさまらず、かなりの数の魔物たちが想花の鉄球の犠牲者となった。
「……あれ、炎の弾描いたはずなんだけど。ま、結果が良ければいいか」
次の敵を探していた想花だったが、当然物陰から現れたゴブリンに押し倒されてしまった。にやにやと笑うゴブリンは左手で彼女を万歳状態で押さえつけ、下卑た笑いを浮かべている。もがいてみるが、ゴブリンの筋力は強く、大した抵抗になっていない。
想花はゴブリン関連のアニメや漫画、同人誌を見ていた経験から自分が危機的状況に陥っていることに気が付いた。
(ゴブリンに押し倒される日が来るなんて……不味いっ、このままじゃ……!)
ゴブリンが想花の首に手をかけようと開いている手を伸ばした瞬間、ゴブリンは突如として飛来した黒い槍に貫かれ、吹っ飛んでいった。
「大丈夫かな? ほら立てる?」
「あ、ありがとう……」
想花を助け起こしたのは、走り寄ってきた
響 タルト
であった。片手には絵師のペンが握られている。先程の槍はこれによるものだろう。
彼女は獣人風な衣装に身を包み、猫耳と尻尾が生えていた。パッと見はよくできたコスプレに見えるが、たまにぴくぴくと耳や尻尾が動くことからそれらは自前であることが分かる。彼女のろっこんの進化能力故だ。
「まずは皆を助けなくっちゃ! その後は流星くんを止めに行くよ!」
「うん、わかったよ。ぼくも協力させてもらう」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月15日
参加申し込みの期限
2022年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月22日 11時00分
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