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【ネコミケ】テーマはけもの! 現れしは悲しき獣
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到来せしは“けもの”の祭典――――ネコミケ。
この時の為に各々が準備し、最高の祭りにしようと至高の逸品を持ち寄っていた。
ある者は自らの画力を注ぎ込んだ熱き同人誌を。
またある者は己の限界に挑戦した最高の“コスプレ”を。
隣を見れば、そこには同じ志を持った仲間であり……熱き想いを秘めた【好敵手】たちが鎮座しているのだ。
「あっちの売り子さんの衣装、数年前から熱烈な人気を誇る【けもんにゃんだー】のヒロインの子じゃないっ! く、まさかここでそれをぶつけてくるなんてっ」
自らのブースで
伊藤 恵美
は一筋の汗を流す。なぜならブースの販売は売り子の見た目によるインパクトも重要な事柄の一つだからだ。
古参などの常連ではなく、インパクトが強い場合は新規勢を強く惹きつける。それは販売の最大数の向上と言っても差し支えはない。その中から継続してファンになってくれる者が何人いるかは別問題だが、最大数が多ければその可能性も上昇すると言えるだろう。
彼女は今、共にネコミケに来ている娘の
伊藤 佳奈
を待っていた。売り子を彼女に任せ、自分もコスプレ熱の熱いB館のコスプレ会場へと向かおうと思っていたからである。
だが、佳奈は親戚の
伊藤 美緒
の着替えを手伝いに行ったきり戻ってこない。すでに数十分は待っているのだが。
何かあったのだろうかと恵美が考え出したその時、彼女に一人の女性が話しかけた。
「あ、あの……EМIさんですよね? そのコスプレとっても懐かしいですっ」
「ありがとー。今回は“けもの”がテーマじゃない? だから懐かしの某アニメ映画の長靴猫のコスプレをしてるのよ。今でもそのアニメ制作会社のシンボルになってるあの猫ね」
「わかります、わかりますぅっ! はわぁ……すっごく、お似合いですよ!」
恵美は惚けた顔をしながら喜んでいる女性を見てとても嬉しい気分に包まれた。ここまで喜んでくれるというのなら、この衣装を着た甲斐があるというものだ。
実は彼女は前回のネコミケには直接は参加できていない。ビデオ参加だったのだ。その理由は妊娠中であった為に、会場に赴けなかったからだった。
だが今回は赤ちゃんを義母に見てもらっている為、なんとか参加できたというわけだ。
「今回はケモノのタクシーのアレとか、ちょっと前のアニメになるけどけもの友達のアレとかの作品があるから、是非買っていってねっ」
客の女性の反応がいい間に彼女はセールスも忘れない。女性は彼女の言葉に従い、数冊ほど同人誌を購入したようだった。その中には彼女がオリジナルで制作した漫画も含まれている。
彼女が販売したその漫画は【こてめん!】といい、日常系JK剣道部四コマである。何を隠そう、これは彼女の娘の佳奈と親戚の美緒、この二人をモデルにした漫画だ。購入した人の評判は上々である。
「それにしても……遅いわねぇ。何かあったとかじゃなければいいけど」
少し心配そうな顔をしながら、恵美はB館の方を見つめるのであった。
人混みの中を慣れた足取りであるのは
佐藤 英二
。彼は購入した同人誌を頭の中で確認しながらブースを次々と回っているようだった。
彼が目的とするのは大怪獣“ゴアラ”関連の同人誌やグッズ。彼はこの類に目がなく、ここでしか見られないような一品に出会えるのではないかと期待に胸を打ち震わせている。現に数冊、他では見られないようなゴアラ関連の本を手に入れている。
「よし、これで目的の本はゲットしたな。いやー、帰ってから読むのが楽しみだ……と、あれは? の、ののこさんっ」
英二が視線を送った先には
野々 ののこ
が一生懸命に背伸びをして、何かをしているようだった。
「えっと……何をしてるんだろう?」
彼がそう思うのも無理はない。ののこは人混みに上手く入れず、その奥にある何かを見ようとしているようだったが身長が足りず、何も見えていない。懸命につま先立ちなどしてみるが、背の高い人々に阻まれ、勿論見えるはずもない。
「ののこさん? な、なにをしてるのかな?」
「えっ……あ、英二くん! この向こうに展示されている【バイクに乗った御用猫】の模型が見たいんだけどね、ぜんっぜん見えないの!」
「そうだったんだね、うーん……この感じだとどうやっても見れそうにないな。時間を変えて見に来るとか――」
英二がそう提案した瞬間、ののこは彼にこそっと耳打ちをする。それを聞いた瞬間、英二は驚いた。とてつもなく。
それは身長の足らないののこが高い壁を越えて模型を見る方法……彼女にとっての会心の一手。
「えぇっ!? ほ、本当にやるの!?」
「うんっ! 絶対にそれなら見えると思う! ほら、はやくはやくっ」
彼女にねだられ、英二は心決める。他ならぬ彼女の頼みだ、聞かない理由はない。
すっと屈むと彼はののこを持ち上げる。そう、肩車だ。少々足元がふらつきそうになるが根性で耐える。
「あっ! 見えたっ! 見えたよー英二くんっ! わぁ……あれがバイクに乗った御用猫……うん、予想以上のクオリティだよー」
(足が、あまり長くはもちそうにない……けど、ののこさんの為ならぁぁあ!)
足に伝わる痛みを堪え、英二はののこの為に根性を見せる。
その甲斐もあって、ののこは心ゆくまで御用猫の姿を堪能することができたのだった。
それから数分後、会場の一角に設けられたフードコートにて英二は机に突っ伏していた。
頑張り過ぎたせいか彼の身体から魂が抜けて見えるか、それとも燃え尽きているように見えるもしれない。それほどには疲労していたのだ。
ふと、頬にひんやりとした感触を感じて意識を取り戻す。視線を向けるとそこにはジュースを二つ持ったののこがいた。彼女の笑顔が眩しい。
「はい、どうぞ。さっき頑張ってくれたお礼だよ」
「あ、ありがとう。いただくよ」
ジュースを受け取ると、英二は上部に乗っているリンゴ味のシャーベットとジュースを混ぜながらその味を堪能する。すっきりとした甘さが疲れた身体に心地よい。
「さっきは助かったよ、あのままもう見れないんじゃないかと思ったからね」
「いやいや、あのぐらいどうってことないさ。それより、この後、時間があったら……ってどうしたの? 俺の顔に――――っ!?」
ののこが指を伸ばして、英二の頬に付いたシャーベットをすくいとると、はむっと食べて見せた。英二は突然のことに驚く。
「頬についてたよ、シャーベット。きっしっし、これじゃあ、また恋人同士に間違われちゃうかもね?」
その言葉を聞いた英二は耳まで真っ赤にしてつい俯くのであった。
英二とののこが楽しく談笑しているその時、会場の特設されたステージの上はアピールタイム……コスプレバトルの真っ最中であった。
「
落合 まゆら
さん! 見事、決勝進出ですっ! おめでとうございます!」
司会者によって拍手と共にマイクを渡されたのは
落合 まゆら
。寝子島アニメーション学院声優科の2年生。
ネコミケの常連である彼女は【魔法少女ミスティックアリア】のコスプレで例年通り参加していたのだが、けものがテーマとなる今回のネコミケのこともあり大会を前に着替えている。
ミスティックアリアのスピンオフ作品【けもマギ】に登場する【レオーナ】というレオパードの魔法少女のコスプレを今は着用しているが、まるで漫画の中からそのまま出て来たかのようなその姿は実に再現度が高いといっていい。
「ありがとうございます。決勝戦でもがんばりますので、皆様応援してくださいね!」
まゆらが明るい笑顔を振りまくのと会場から歓声が上がるのは、ほぼ同時。彼女の魅力に会場も沸いているのだろう。
しばらくして。特設ステージの周囲にプロレスか何かと間違うかのようなポールとそれらを繋ぐポールが設置された。
決勝戦は各々がけものになりきった正真正銘の【バトル】形式となる。けもののテーマから外れず、相手をノックダウンさせた者が優勝となるのだ。
「赤コーナー、その姿はまさにコスプレの申し子! 毎年見る者の目を楽しませてくれる
落合 まゆら
さんの登場です! 此度はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか!」
歓声が上がる中、まゆらはリングに上がる。すると目の前には対戦相手である女性が腕を組みながら立っていた。その表情は余裕といった風を見せている。
「青コーナーはネコミケ初参戦の挑戦者! 枢木 結子! 怒涛の勢いで勝ち上がってきた実力派!」
タイトな衣装に、猫耳や尻尾。魔法少女らしい衣装に身を包んだまゆらとは対照的に、肌色成分の多い露出の高い甲冑を身に着けた結子は惜しげもなく自分の魅力を晒しているようだ。
それを見てまゆらは相手が“たまたま勝ち上がった”タイプではないことを悟る。油断のできない相手だと。
「それでは! コスプレバトル決勝戦ッッ! 始まりぃいいいーーー!」
叫び声をあげた司会者がゴングを鳴らし、ついにコスプレバトル決勝戦が始まった。
最初に仕掛けたのは結子。腰を深く落としながら体の回転を利用しての右ストレートを放つ。
まゆらが腕を組んで防いだのを確認すると、にやっと笑った結子はそのまま身体を回転させ、尻尾による殴打を繰り出した。衝撃で吹き飛ばされ、まゆらはロープにもたれかかる。
「……中々やるじゃない。それならこっちも全力でいかせてもらうわ」
気迫十分に結子を見つめたまゆらは腕を後頭部で組むと、腰を振りながらウィンクを飛ばす。うっふーんというありきたりな言葉も添えて。
攻撃技が来るとばかりに思っていた結子は唖然とした表情で硬直していた。勿論、まゆらはその隙を逃さない。
すぐさま四つん這いになるとレオパード……ヒョウの如くリングを駆ける。
獲物に飛び掛かる猛獣の如きその一撃は完全に隙を見せていた結子を押し倒し、リングの床へとその身体を縫いつけた。
咆哮一つあげると、まゆらは結子の首筋に噛みついた。あまりの痛みに結子は床をタップする。
「おおっと勝負があったようです! まさに一瞬の出来事、猛獣の狩りを見ているかのようでした! 皆様、優勝者であるまゆらさんに拍手をお願いします!」
司会者の言葉に呼応するように拍手が巻き起こる。歓声の中、まゆらは立ち上がると手を振って笑顔でその歓声に応えるのであった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
1000人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月15日
参加申し込みの期限
2022年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月22日 11時00分
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