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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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非科学的なモノ（おばけ）なんてない！！
◆第四章「白いオバケはこうして現れるのです！」
「う～……なんか今回のやつ、めちゃくちゃ怖すぎてヤバい……」
なんとか終盤までやってきた瑞毅。もうそろそろ終わりだろうと高をくくって歩を進めたのも束の間、目の前にゆらゆらと小さな黄緑色の炎が空を飛んでいる事を目撃。
「っあ"ーー！！ 炎色反応バリウム型ァーー！！ 俺化学特化だからそういう仕組みよく知ってるんですぅ"ーー！！」
半分泣き叫びにも等しい声色で炎の仕組みを喋る瑞毅。それを仕掛けた本人であるタルトはちょっぴり関心を寄せながらも、くいくいと炎とつながったワイヤーを引っ張って、人魂風の炎を生きているように見せかける。お陰で瑞毅が化学式を連呼したのを目撃出来た。
そんな中で、ゆらりと正面から姿を表したゼロ。彼女は純白の衣装の他にも額に取り付けるタイプの三角巾を用意し、更にはタルトによる最高のメイクを用いて自信たっぷりの『日本のおばけさん』を演じる。
「おーばーけーだーぞー！」
「ああああぁぁぁ！ 本日２回目ェ！！」
化学式の連呼から驚きの声に変わった瑞毅。ゼロのその姿があまりにもリアルで本物にも見えたから、思わず飛び跳ねて後退りした瑞毅。
なお彼が後退したその先には既にタルトがこんにゃくと濡れ雑巾を用意しており、べちゃぁと首筋と髪が濡れたそうだ。
「ふふふ……そう、そうですか。ゼロのおばけさん、怖がってくれて嬉しいのです」
そうしてゼロは小手調べは終わりだと言うように、ふわりと姿を消してゆく。まどろみの中へと消え入るように、砂上に描いた文字が流れる水によって消えるように、ゼロの姿が瑞毅の前から消えた。
それと同時、タルトは人魂扮した火の玉をうまく消し、ゼロに自分の位置を示すように懐中電灯を軽くオンオフを繰り返す。
がさがさと音をわざと立てて恐怖心を煽るゼロ。その合間にするりと瑞毅の後ろを陣取り、追加でがさがさと音を立てる。
「いやぁ、面白いねぇ。ゼロちゃん、もう少し音立てていいよー」
タルトの指示を受け入れ、ゼロはもっともっと、音を立てる。そんな中でタルトはぽんぽんと肩を叩かれたものだから、そちらへと振り向いた。
顔が暗がりに消えて見えづらいが、誰かがいる。これはまた迫真のおばけだなぁと思いつつも、タルトは目の前の彼（？）にも手伝ってもらうように声をかけた。
「あ、よかったらメイクしようか？」
「いえ、自分でやります。触れませんし」
「あれ、そう？ というかヤマトさん？」
「はい？」
ヤマトの声が、いつもより声が掠れているような気がしたタルト。彼は恥ずかしがり屋だったんだなぁと思いながらもメイクアップ道具を渡して、それいけー！ と彼（仮）を瑞毅へ差し向けた。
差し向けられた彼（仮）の気配を感じ取ったゼロは、そのまま畳み掛けるように追い打ちの音出し。先ほどとは比べ物にならない音量の音を出し、そこにいる、と証明させておいた。
「ゼロちゃん、今だー！」
「おー！」
後ろにこっそりと配置されたゼロは、タルトから受け取っておいた謎こんにゃくを片手に瑞毅にぺちょんとぶつける。ぬるんとした感触が瑞毅の首筋、そしてゼロの手に冷ややかに伝わる。
「ちょ、あああぁぁ！！ 冷たっ、冷たい！！」
「それー！」
更に追加だと言わんばかりに、ゼロは瑞毅の足元にタルトから預かった雑巾をぺちぺち投げたり、ドライアイスの粉末を投げたり、それに乗じて瑞毅の首筋に手を当てたりと楽しみに楽しんだ。
タルトもまた、瑞毅に気づかれないようにゼロへの物品支給を怠らず、また神社に近づくに連れてゼロに合図を送ったりと裏方作業をしっかりと行った。
（あれ、そういえばヤマトさんの姿がないなー。まあ先に回ったのかな？）
ふと、タルトは先程の彼（仮）がいなくなってることに気づいたが、よくあることだ、とスルー。そのままゼロに向けて懐中電灯の合図を送り、ゼロをその場から離脱させた。
「……お、終わった……？」
ぴったりと収まった怪奇現象っぽい何かにホッと安心した瑞毅は、神社が見えてきたことで更に安心感を手に入れる。
ああ、これで地獄の肝試しは終わり。かなり怖かったけど、まあみんな思い思いに脅かしてくれたので楽しんでくれただろうと安心しきっていた。
……が、その安心しきっていた表情を見て、ゼロは最後に特大の脅かしを見せつけた。
「ばあーー！」
「うおおあああーーー！！？？」
姿を消していたゼロが突如、神社の前に現れる。
何もなかったはずの場所に現れた少女の姿に思わず叫び声を上げた瑞毅はもう一度後退しようと足を後ろに引いたのだが、その時に踏みつけた石が運悪く彼の足を滑らせる。
「あっ」
がくん、と倒れた瑞毅は……そのまま、気絶してしまったそうな。
「う～……なんか今回のやつ、めちゃくちゃ怖すぎてヤバい……」
なんとか終盤までやってきた瑞毅。もうそろそろ終わりだろうと高をくくって歩を進めたのも束の間、目の前にゆらゆらと小さな黄緑色の炎が空を飛んでいる事を目撃。
「っあ"ーー！！ 炎色反応バリウム型ァーー！！ 俺化学特化だからそういう仕組みよく知ってるんですぅ"ーー！！」
半分泣き叫びにも等しい声色で炎の仕組みを喋る瑞毅。それを仕掛けた本人であるタルトはちょっぴり関心を寄せながらも、くいくいと炎とつながったワイヤーを引っ張って、人魂風の炎を生きているように見せかける。お陰で瑞毅が化学式を連呼したのを目撃出来た。
そんな中で、ゆらりと正面から姿を表したゼロ。彼女は純白の衣装の他にも額に取り付けるタイプの三角巾を用意し、更にはタルトによる最高のメイクを用いて自信たっぷりの『日本のおばけさん』を演じる。
「おーばーけーだーぞー！」
「ああああぁぁぁ！ 本日２回目ェ！！」
化学式の連呼から驚きの声に変わった瑞毅。ゼロのその姿があまりにもリアルで本物にも見えたから、思わず飛び跳ねて後退りした瑞毅。
なお彼が後退したその先には既にタルトがこんにゃくと濡れ雑巾を用意しており、べちゃぁと首筋と髪が濡れたそうだ。
「ふふふ……そう、そうですか。ゼロのおばけさん、怖がってくれて嬉しいのです」
そうしてゼロは小手調べは終わりだと言うように、ふわりと姿を消してゆく。まどろみの中へと消え入るように、砂上に描いた文字が流れる水によって消えるように、ゼロの姿が瑞毅の前から消えた。
それと同時、タルトは人魂扮した火の玉をうまく消し、ゼロに自分の位置を示すように懐中電灯を軽くオンオフを繰り返す。
がさがさと音をわざと立てて恐怖心を煽るゼロ。その合間にするりと瑞毅の後ろを陣取り、追加でがさがさと音を立てる。
「いやぁ、面白いねぇ。ゼロちゃん、もう少し音立てていいよー」
タルトの指示を受け入れ、ゼロはもっともっと、音を立てる。そんな中でタルトはぽんぽんと肩を叩かれたものだから、そちらへと振り向いた。
顔が暗がりに消えて見えづらいが、誰かがいる。これはまた迫真のおばけだなぁと思いつつも、タルトは目の前の彼（？）にも手伝ってもらうように声をかけた。
「あ、よかったらメイクしようか？」
「いえ、自分でやります。触れませんし」
「あれ、そう？ というかヤマトさん？」
「はい？」
ヤマトの声が、いつもより声が掠れているような気がしたタルト。彼は恥ずかしがり屋だったんだなぁと思いながらもメイクアップ道具を渡して、それいけー！ と彼（仮）を瑞毅へ差し向けた。
差し向けられた彼（仮）の気配を感じ取ったゼロは、そのまま畳み掛けるように追い打ちの音出し。先ほどとは比べ物にならない音量の音を出し、そこにいる、と証明させておいた。
「ゼロちゃん、今だー！」
「おー！」
後ろにこっそりと配置されたゼロは、タルトから受け取っておいた謎こんにゃくを片手に瑞毅にぺちょんとぶつける。ぬるんとした感触が瑞毅の首筋、そしてゼロの手に冷ややかに伝わる。
「ちょ、あああぁぁ！！ 冷たっ、冷たい！！」
「それー！」
更に追加だと言わんばかりに、ゼロは瑞毅の足元にタルトから預かった雑巾をぺちぺち投げたり、ドライアイスの粉末を投げたり、それに乗じて瑞毅の首筋に手を当てたりと楽しみに楽しんだ。
タルトもまた、瑞毅に気づかれないようにゼロへの物品支給を怠らず、また神社に近づくに連れてゼロに合図を送ったりと裏方作業をしっかりと行った。
（あれ、そういえばヤマトさんの姿がないなー。まあ先に回ったのかな？）
ふと、タルトは先程の彼（仮）がいなくなってることに気づいたが、よくあることだ、とスルー。そのままゼロに向けて懐中電灯の合図を送り、ゼロをその場から離脱させた。
「……お、終わった……？」
ぴったりと収まった怪奇現象っぽい何かにホッと安心した瑞毅は、神社が見えてきたことで更に安心感を手に入れる。
ああ、これで地獄の肝試しは終わり。かなり怖かったけど、まあみんな思い思いに脅かしてくれたので楽しんでくれただろうと安心しきっていた。
……が、その安心しきっていた表情を見て、ゼロは最後に特大の脅かしを見せつけた。
「ばあーー！」
「うおおあああーーー！！？？」
姿を消していたゼロが突如、神社の前に現れる。
何もなかったはずの場所に現れた少女の姿に思わず叫び声を上げた瑞毅はもう一度後退しようと足を後ろに引いたのだが、その時に踏みつけた石が運悪く彼の足を滑らせる。
「あっ」
がくん、と倒れた瑞毅は……そのまま、気絶してしまったそうな。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2022年05月31日
- 参加申し込みの期限
-
- 2022年06月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2022年06月07日 11時00分
