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非科学的なモノ(おばけ)なんてない!!
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◆第三章「にゃんか八尺と日本人形いるし双子いる」 by瑞毅
落神神社への道の途中まで走って逃げてきた瑞毅。ぜーはー、ぜーはーと大きく息を吸って吐いてを繰り返し、先程の恐怖を思い出さないように必死で抑え込む。
「しかも濡れてるし……誰だよ氷入れたの……」
冷静になってから背中の氷を取り除き、濡れたのは気持ち悪いからとパタパタと乾かす。束の間の休息はほんの僅か、瑞毅の心を落ち着けていた。
けれど忘れないで欲しい。まだ、肝試しは続いている……。
「にゃぁん」
「にゃぁ~ん」
「えっ、何? 猫?」
寝子島なんだから猫はたくさんいる。それはこの島に住む者ならば誰だって知っている。引っ越してきて1年ほどの瑞毅だってよく知っている。
なぁんだ、通りすがりの猫だ。で済ませられればそれで良い。けれどその猫の鳴き声は、だんだん瑞毅のいる休憩地点に近づいてくる。本格的に彼を狙っているのだとわかってしまうほどに。
「にゃー!」
「ふにゃー!!」
がさりと姿を表したのは、白と黒の猫――もとい、獅百合と志桜里が変装した猫又の姿。通りすがろうと草むらから飛び出した後、その姿を瑞毅の前で一瞬だけピタリと止める。
目尻に塗られた金と青の蛍光塗料付きの2つの双眸が、瞬時に瑞毅の視線と交わる。視線が交わったことを確認した獅百合と志桜里は再び草むらに逃げるように走って、その姿を隠した。
僅かに見えた尾を引くような光の筋。その光景に思わず瑞毅は喉に通った空気を吐き出そうとしていたが、恐怖のあまりに瞬間的に息を止めて猫又の通った道筋を見続けていた。
「……で、っかい猫、だ、なぁ……」
次に出てきた感想がなんとも素っ頓狂な答えだったものだから、獅百合と志桜里は思わず小さく笑った。恐怖のあまりに出てくる感想というのは本人からするとこれが正しいと思えるが、他者から見るとなんとも面白さが溢れてくる。
「さ、次に行きましょう。この様子なら着替えに間に合いそうですし」
「オッケー。次は日本特有のアレだね!」
音を立てないように瑞毅よりも先へ進み、次の準備を行う獅百合と志桜里の2人。
通りすがりに荷物を抱え込み、動物が進む音と誤認させるように草葉を揺らしながら先へと進む。おかげで瑞毅はまだ足止めを食らっていた。
「えーと、確かこれをこうして……あれ?」
ふと、獅百合は準備していたはずのウィッグが何処かへ消えてしまったことに気づく。確かにまとめて置いたはずなのだが……と探していると、ヤマトの声が聞こえてきた。
『こちら、落とされてましたよ。はいどうぞ』
その後、すぐにぽとりと落ちてきた黒のウィッグ。ありがとうございますー、と感謝の言葉を返したのも束の間、獅百合はあれ? と首を傾げた。
「……今、ヤマトさんどこにいたんだろ?」
落ちてきたウィッグを手に取り、真上を見上げる獅百合。あるのは木々だけなのだが、それにしては音がなかったし、ヤマトが去る音さえ聞こえてこなかった。
じゃあ、今の声は誰のものなのか? それを考えようとするも、志桜里が瑞毅の持つランタンの明かりを目にして、急げ、と声をかけてきたので一旦は考えを取りやめた。
そうして2人の変装は猫又から日本人形と八尺様へと変わり、到達した瑞毅を挟み込むように配置開始。先に出るのは、クロこと志桜里。
「ひっ……!?」
闇の中からゆらり、ゆらりと現れる日本人形姿の志桜里の姿。その光景、まさに肝試しのクライマックスと言っても過言ではないだろう。
ぎょろりと見開いた瞳が瑞毅の目を見据え、じぃっと見つめ続ける。冷ややかな視線が思わぬ恐怖をよみがえらせるように。
それと同時に聞こえてきた草を踏みつける足音。思わず瑞毅は音が気になって……自分の後ろを、振り向いてしまって……。
「……ぽ……ぽぽ……」
「ぎっ!? は、はは、八尺サマは聞いてねぇぞ!?」
自分の後ろに立っていたのは、八尺様に扮した獅百合。黒い髪が風にゆらゆらと舞う様子に瑞毅は『ここで動いたらヤバい!』と悟ったのか、獅百合と志桜里の動きを見定めるように交互に視線を移していた。
しかし2人の目的は一旦はこれで終わり。彼を脅かした後、興味が無くなったと言うように左右に掃けると、草葉を思いっきりガサガサと揺れ動かして追加の恐怖を与えた。
「無理、無理無理!! 日本人形と八尺様は無理ィ!!」
そうして再び逃げ出した瑞毅。同時に志桜里と獅百合も早着替えを行いながら同時に彼の足を追い抜いて、がさがさ、がさがさと音を立てるのを忘れずに走った。
しばらく後、瑞毅は再び呼吸を整えるために足を止める。ぜーはー、ぜーはーとまたしても切れそうな息を整えて、新鮮な空気を肺に取り込む。
もう怖いのは嫌だと呟いているが、そうも出来ないのが今回の肝試し。
瑞毅が顔をあげてみても、特に誰もいない。ああ、もう脅かしポイントは過ぎたのか? と考えながら、再び歩を進めてゆく。
さくさく、さくさくと雑草を踏みしめる音。さくさくさくさく、さくさくさくさく……。
「……んっ??」
ふと、瑞毅は気づく。足音が2つほど多い。
もっと言えば、自分とは違う、草を擦るような足音が聞こえている。
いやいや自分だけしかいないのにそんな、足音が多いなんてそんな、後ろに誰かいるわけじゃあるまいし。なんて考えながら後ろをゆっくり振り向いてみると……そこにいたのは、自分と同じ身長の女性と、少し高めの女性の血染め袴姿。
もちろん、それは志桜里と獅百合の変装。ただし先ほどとは違い、白い衣装に真っ赤な血糊が付いた袴姿と左右それぞれに携えた日本刀という出で立ち。今、1番瑞毅が見たくないであろう姿がそこにある。
そんな志桜里と獅百合の視線は冷たく、とても鋭い。獅百合に至っては瑞毅を獲物のように見ているせいか、少々野性的で志桜里とはまた違う雰囲気を見せている。
「……っ……」
『俺何も見てないです』と言いたげに視線を前に向けて、少し早めに歩き始めた瑞毅。本当に何も見なかったことにしたいのか、二度と振り向くようなことはしなかった。
それがちょっと面白いものだから、志桜里と獅百合の2人は無言のままに瑞毅の歩幅に合わせて追いかけ続け、しばらく後に担当区域を出た瑞毅を見送ってあげたのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月31日
参加申し込みの期限
2022年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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