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非科学的なモノ(おばけ)なんてない!!
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◆第二章「挨拶代わりのひんやりを」
ぼんやりとしたランタンの明かりを頼りに前だけを見続ける瑞毅。
前から来るものに対しての防衛力を高め、突然のトラップが来ても大丈夫なようにしているらしい。
「定番は濡れた雑巾とか、だよな……。こうしてランタンで前を照らしておけば、何が来ても大丈夫……そう、大丈夫……」
ぷるぷると小さく震える手を前に、ランタンの明かりの範囲をもう少し先へと広げてトラップを回避しようとするのだが……そのおかげか、彼は前面以外の周辺の気配に気づくことはなく。
「ん、そろそろ来るかな?」
草陰に潜んでいた想花は用意していたクーラーボックスの中にロックアイスを敷き詰めており、その中に思いっきり手を入れて冷やしている。
指先の温もりが無くなるまでは時間がかかるが、その間の脅かしも抜かりはなく。乱蘭に合図を送って、お先にどうぞと視線を移す。
「よーし、それじゃあ……」
すぅ、と身体が徐々に透けてゆく乱蘭。普段は見えるように過ごしている彼女だが、今日に限っては、今回に限っては見えないように努力しよう! と誓う。
姿がうっすらと透け、想花にも視認が難しくなったことを確認した乱蘭。ゆっくり、しかし時折草葉をがっつり揺らしながら瑞毅の背後へと近づいてゆく。
とはいえ彼が振り向かない、なんてことは無いと思うので、ある程度草葉を揺らしたら瑞毅の上空へと配置することに。
「ひっ……?! 待て、待て、風吹いてなかったよな、今……っ!」
草葉が揺れる。それだけなら風によって起きる自然現象だが、風が起きていなければそれは自然現象とは言えない。彼の脳内では『風以外ならどうやって草葉が揺れるか』を必死に計算している様子が見て取れた。
(さてそれでは、実況乱蘭、解説乱蘭でお送りします。現在目標は立ち止まって状況を必死に確認しているようです)
脳内で実況解説を繰り広げる乱蘭。瑞毅は現在立ち止まった状態でランタンの明かりをぐるんぐるんと辺りに向けており、これは次の脅かし役である想花が見つかるか? と実況を交えていた。
しかし想花は黒い服を身につけていたのが功を奏したようで、彼に見つかることはなかった。ハラハラドキドキと見守っていた乱蘭はほっと一息つくと、再び瑞毅の様子を確認する。
「……ってか、なんか……さっきから、冷えてる気がするんだが……?」
(あ、それ多分ボクでござるなー。まあ、想花ちゃんに繋げるためにやってるだけでござるが、思いの外ビビられてて拙者は驚いてるでござるよ瑞毅ちゃん)
「いや、多分、ドライアイス撒いてるんだろうな……うん……きっとそうだ……」
もう一度歩き出した瑞毅は、同じようにランタンの明かりを前にやったままで先へ進む。想花がいる地点をゆっくりと通り過ぎると、今一度がさりと揺れた草葉にビビり散らかす。
「……っ……いや、これは動物が動いたあと、これは動物が動いたあと……」
ぶつぶつ小さく呟きながら、オバケなんていない、オバケなんていない、を繰り返し先へ進む瑞毅。
そんな彼が通り過ぎたのを確認した想花はゆっくりと気配を殺しつつ、瑞毅の歩調に合わせて彼の背後へと近づいた。
(お、想花ちゃんがんばれ~。たっぷり前準備しておいたから、思いっきりやっちゃえ!)
ひんやりとした空気がゆらりと揺らめいて、想花の手の冷たさをより一層強くする。
ひたり、ひたりと足音を、気配を消して近づいた想花は冷やした両手の指先をそっと瑞毅の首筋に這わせる。
「ひっ……!?」
触れた冷たいナニカ。思わず身体をビクッと跳ねさせた瑞毅は足を止めて、恐る恐る後ろを振り返って……誰もいないことを確認した。
想花はギリギリのところでしゃがみ、瑞毅の視界から外れて姿を隠すことに成功している。故に瑞毅にとっては誰もいないのに冷たさが襲いかかってきた、という解釈になっていった。
「……な、なにも、いない……よ、な??」
引きつった表情で再び前を向いた瑞毅を確認すると、想花は再び冷たい指を彼の首筋に這わせ……今度は耳元に向けてそっと小声で囁いた。
――ねえ、あなた……私を置いてどこへ行くの?
――ねえ、瑞毅君……僕を置いてどこへ行くの?
想花の低く、それでいて甘い囁きの言葉。
男の柔らかで、それでいて恐怖を与える言葉が重なった気もした。
本来ならばそれで振り向く男性も多いことだろう。
だが今は違う。今は肝試しの最中なのだ。最大限に脅かすための囁きは、予想以上に瑞毅の精神に来ているようで。
トドメの一撃と言わんばかりに、想花は手に持っていたロックアイスをするりと瑞毅の服の中へと滑り込ませる。
冷たく濡れた氷の礫は雫を滴らせ、瑞毅の背を、服をしっとりと濡らしてその場でなにかが起こったことを示していた。
「ぎゃああぁぁっ!!?」
悲鳴を上げて、後ろを振り返ること無く真っ直ぐに順路を走っていく瑞毅。
そのあまりの驚きように対し、想花は声も出せずにただただ驚き、乱蘭は大層ご満悦そうに笑っていた。
「あー、いい反応だねえ。……って、想花ちゃん、どうしたの?」
「えっ、いや……」
ふと、乱蘭が想花の様子がおかしいことに気づき声をかけてくれた。
想花はというと、先程起こった恐怖現象に顔をひきつらせている。
――今、誰が想花の声に合わせて言葉を紡いだ?
その事実に気づいた時、想花も乱蘭も、僅かに背筋が凍ったそうな。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年05月31日
参加申し込みの期限
2022年06月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年06月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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