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ウル寅な年明け! 新春☆初夢フェア2022! ~茄子編~
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●ねこねこ日和
―――ちょっと、困っているんだ。
そう言って、
恵御納 夏朝
の姉が彼女の寮を訪ねて来たのは、ある休日の朝。
(困っているって……僕に!)
桜花寮の1人部屋に姉を座らせ、お茶の用意をパタパタとしながらも、夏朝は静かに嬉しさを噛みしめていた。
夏朝の双子の姉。という事になっているが、本来は自分から別れた、別人格。いつもいつも。夏朝の代わりに盾になり、剣になり、自らを傷つけながら夏朝を守ってくれていた、大事な大事な、「姉」。
そんな、夏朝の事なら何も頼まないでも動いてしまうような姉が、困りごとで自分を頼って来てくれた。
(困っているのは大変なんだろうけど……でも、僕を頼ってくれるのは……凄く……嬉しい)
コポポ。よく蒸らした熱い褐色の液体をティーカップに注ぐと、ふわりと爽やかで華やかな香りが夏朝を包む。この香りが少しでも姉を癒すといいなと思いつつ、そっと紅茶を乗せたトレイを持ち、姉の元へ運んだ。
「え……、猫鳴館に監査が入るの?」
姉が切り出した言葉に、夏朝は姉と一緒の澄んだこげ茶の瞳をぱちくりと瞬きした。
姉の話は、こうだった。
来週、猫鳴館に監査があると突然通達があった。どうやら、猫鳴館で猫がだいぶ増えているとの情報が学校に入ったらしい。猫鳴館を廃止したい勢力は学校側には一定数いるので、渡りに船とばかりに監査を実行し、難癖をつけて廃止に持ち込もうとするのではないか―――。
(ねこが増えているんだ……羨ましいな)
夏朝はついつい正直な感想を思い浮かべてしまう。そういえば、猫鳴館にネズミが増えていると以前聞いた。それにつられて猫達も増えたんだろうけど……いいな、もふもふ。
おーいと姉が自分の目の前で手を振るまで、夏朝は猫まみれの猫鳴館を想像し、トリップしてしまっていた。「ご、ごめん」と慌てて謝ると、いいよ、分かるからと姉が穏やかな瞳で微笑む。自分の分身の優しさに、夏朝はふわりと幸せな気持ちになった。
「で、僕は何をすればいい? 監査の妨害? ……荒っぽい事はうまくいかないかもしれないけど、やれる事はするよ」
ここは何としても、自分を頼ってくれた姉を助けたい。正直荒事は姉の方が冷静に対処できるのかもしれないが、自身も寝子島で色々な経験をしてきた。少しくらいなら役に立つはず……!
意気込んで少々前のめりになる夏朝に対し、姉は静かに紅茶を飲み、悪戯っぽく微笑んで、こう言ったのだ。
―――荒事ではないけれど、僕と夏朝にしかできないんだ。猫達も助けられるから、手伝ってくれると嬉しい。
「! もちろん!」
姉も猫も助けられるなんて、頑張らない訳がない。夏朝は姉に大きく頷いた。
*
「ふわわ~、ねこがいっぱい……」
夏朝は目の前に広がる光景に目を輝かせていた。
ねこ、ねこ、ねこ。猫の宝石箱やあ!
……某食レポみたいになってしまったが、あながち間違ってもいまい。それくらい夏朝の目の前には猫達が集まっていた。
ここは猫鳴館の敷地内。監査当日である。
姉に頼まれていた夏朝は、張り切って猫鳴館を訪れていた。その夏朝を呼び出した当の姉はどうしていたかというと……。
―――ここ、ここ。
目の前の猫大群から声がする。ふぉっ? と思いながら夏朝が目を凝らすと、姉は大群の中心からぷはあっと顔を出した。
「あああねこまみれだー。いいなぁ」
猫達にもみくちゃにされている姉を心配するどころか超絶羨ましそうな夏朝。姉はNYOチュール片手に、これを持っていれば誰でもそうなるよと苦笑している。しかしそんな姉もやっぱりどこか嬉しそうだ。
「たくさんのねこ達だね……頑張らないと!」
自分の足元に擦り寄ってきた猫達に頬を緩めながらも、夏朝は気合を入れる。そして自分の鞄から取り出したのは……大量のねこシール。同じく姉の手には、大量の月のシール。
(確かに、これは僕達にしかできないこと……!)
2人は視線を合わせ、しっかりと頷いた。
そして。
あっちにも、こっちにも。上空に猫達がふわふわと浮かんでいる。それは夏朝と姉の大奮闘のおかげだった。
「……これで、全員かな?」
夏朝が残り少なくなったねこシールを手に、ふうと息をついた。
そう、夏朝達は自分達のろっこんで、猫達を浮かしたのだ。監査の間だけ猫を移動させて乗り切る。―――名付けて、『ねこねこふわふわ大作戦』!
これだけの猫達を浮かすのは、確かに夏朝の姉だけでは難しかっただろう。見れば、姉の月シールも少なくなっている。その分の猫達を救えた証だ。
「よし、じゃあ仕上げだね」
夏朝は姉の目の前に立つ。2人は微笑み合うと……お互いのシールをお互いにペタリと張り合った。
ふわりふわり。夏朝達が猫と一緒に青空に浮かんでいく。
さあ、監査が終わるまで、猫達と空中散歩としゃれこもう!
―――この方法がその場凌ぎだって事は分かっている。だからね、僕、この猫達の里親を探そうかと思っているんだ。それでね、夏朝……。
猫達との楽しいふわふわお散歩の中。姉がぽつりとこう言った。くるくる回る猫と遊んでいた夏朝は、その猫をきゅっと抱きしめ、姉ににっこりと笑った。
「もちろん、僕も手伝うよ!」
姉はちょっと驚いた顔をした後、とても嬉しそうに笑ってありがとうと言った。
猫達に囲まれ、青空の中笑い合う、仲良し双子。
―――今日はとっても、ねこねこ日和。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年01月03日
参加申し込みの期限
2022年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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