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ウル寅な年明け! 新春☆初夢フェア2022! ~茄子編~
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●ビキニにご用心
「良し、サーフィン日和!」
三折部 朝衣
はご機嫌な様子でサングラスをクッと上げると、その均衡のとれた素晴らしい肢体を惜しげもなく白く乱反射する陽光に晒し、うーんと大きく伸びをした。
夏のサーフィンは、水着でできるところがいい。ウエットスーツもいいけれど、自由に動ける水着は本当に気持ちいい。思い立ったらすぐに準備もできるし。
実際今日サーフィンに来たのも、本当に思い立ったからなのだ。天気はご機嫌、仕事は休み、波情報もまあまあ。これはもう行くっきゃないでしょ! ……と、言う訳。
全国のサーファーが指咥えて羨ましがりそうな素晴らしい環境。朝衣もそれは自覚している。勤めは寝子島町役場。定職につきながら波乗りを楽しめるなんて、それは極楽であろう。……が!
朝衣にだって苦労はある。意外に町役場は忙しかった。以前いた総務課は、特に年度末は地獄だった。そして今は4月の人事異動で何と町長室付の秘書に。
(慣れない! 慣れなすぎるのよ!)
定時に帰れない事が常態化している業務を思い出したのか、朝衣はぎゅっと目をつぶり、拳を握る。が、すぐに穏やかな表情で顔を上げ、ふるふると首を振った。
こんなクソストレスを解消するために、あたしはサーフィンに来てるのよ。
―――業務なんて波に溶かして、全部乗りこなしてやるんだからー!
朝衣はお気に入りのボードを抱え、ビキニの胸を軽く揺らしながら眩しい海に向かって駆けだした。
*
波乗りは楽しかった。穏やかながらいい波が来て、朝衣は沖で思う存分楽しんだ。
が、今。朝衣の綺麗な眉は、八の字なっていた。
(うう、まさか水着でこんな事になろうとは)
朝衣はボードにつかまりながら海を漂っていた。いくら夏とはいえ、海水に浸かりっぱなしでは体温を奪われる。それでも朝衣はボードに乗ろうとはしなかった。なぜなら。
(あたしのビキニー! どこいっちゃったのー?!?!)
何と何と、朝衣の形のいいけしからん胸を何とか隠していたビキニが流されてしまったのである。
お気に入りのボードはリーシュがあれば流されない。でもお気に入りのビキニはリーシュなんかついていない。
朝衣はボードを抱えながら、はぁぁぁぁーーーと絶望の溜息をついた。ボードのすぐ下、海面すれすれの自分の胸は白い肌が剥き出しで。それが目に入ると、朝衣は再び海より深い溜息をつかざるを得なかった。
―――あんな布切れ、この大海原で探せっこないでしょう?!
今頃あたしのビキニはどこを旅しているのだろうか。遠く流されてどこかの漁船が拾い上げるのだろうか。そうしたら船員は何と思うだろう。(……そりゃあ、色々色々妄想するでしょうねぇ……)
「……あああーーー!!」
朝衣は恥ずかしさの余り、ばんばんとボードを叩く。しかし朝衣には、知らん船員の妄想よりもっと差し迫った問題があった。
「これじゃ陸に上がれない……。けど、微妙に流され始めている……」
そうなのだ。あまりの事態にわやわやしている内に、陸が少しずつ遠くなっていたのだ。
今決断しないと戻れなくなる。しかし、上陸時はどうなる。
(……トップレス状態になるわね)
今日は気候がいいため、結構な人手が砂浜に出ていた。あの中を、自分の胸を日射しに晒しながら歩くの……?
「……あああーーー!!」
朝衣は再びボードをばんばん叩く。何とかならないだろうか。ボードを胸の前に抱えて歩く? いやいや、あの人込みでは無理だ。ああこうしてあたしは寝子島でヌーディストとして有名になってしまうんだ。公務員なのにどうしよう。……積んだ。
朝衣の瞳を絶望の闇が覆った。それでも命には代えられない。朝衣が虚ろな表情で岸に向かってボードを押し始めた時、何かが遠い波間にちらちら見えた。
それは黄色と黄緑のストライプ。ボードとお揃いのその色合いは。
「あたしのビキニーっ!!!」
ぱあっと朝衣の瞳に光が戻った。
ただ位置がだいぶ遠い。潮流によっては本当に戻れなくなってしまうかもしれない。命と羞恥心の天秤。朝衣はごくりと唾を飲み、波間に遠く漂う頼りない布の切れ端を見つめる。
すると、不思議な事に気が付いた。
「ビキニ、泳いでない……?」
朝衣は窮地に陥って、少々おかしくなってしまったのだろうか?!(……失礼ね! by朝衣)
いや、そうではない。本当だ。確かに……ビキニが朝衣に向かって近づいて来ているではないか!
「え、何? 何で?」
朝衣は軽くパニックになりながらも自分に向かって動いてくるビキニを見つめる。そして。
―――ビキニがジャンプをした。
「イルカー?!?」
朝衣は太陽を背に空中で綺麗に弧を描いた物体に向かって叫んだ。
朝衣の目の前で突然ジャンプをしたのはイルカだったのだ。口先に朝衣のビキニを引っ掛けたイルカが着水すると、ド派手に水しぶきが上がり、思わずボードから身を乗り出していた嬉し恥ずかしトップレス状態の朝衣はもろにひっかぶった。
こうして朝衣(とビキニ)の真夏の大冒険は幕を閉じた。
ただ、沖合でイルカに水着を返してもらうためにわちゃわちゃしていた朝衣の姿を、何人かのサーファーが目撃しており、『イルカと戯れるトップレス美女』の噂が寝子島を駆け巡るのだが……朝衣の名誉のためにこの話は伏せておく事としよう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年01月03日
参加申し込みの期限
2022年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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