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ウル寅な年明け! 新春☆初夢フェア2022! ~茄子編~
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●夏の魔法
(いやもう、これはしんどすぎる……)
穏やかな波。キラキラ光る海。チリリと肌を焦がす夏の陽を大きなビーチパラソルで避けながら、想い人
七夜 あおい
の隣りで
鴻上 彰尋
は己の膝に顔を突っ伏していた。
―――最近暑いね。ほんとだね。海行きたいね。いいね。お、乗り気だね、いつ行く?!
放課後のクラスメイトらしいあおいとの会話。とんとん拍子で決まったデートも、彰尋は(あおいさんと出かけられるの、ラッキーだな)くらいにしか思っていなかった。
そう、彼は夏の破壊力を舐めていたのだ。
(……水着ってさあ!)
彰尋はさっきまであおいと泳いでいた時の事を、よせばいいのに反芻する。いやもう刺激が強すぎて記憶に張り付いてしまっているのだ。
1つの浮き輪で海に出れば、どうしたって2人の距離は近い。あおいの白い肌は目の前だし、それどころか普通に触れ合ってしまうし、海に反射した夏の日差しは眩しいし、あおいの笑顔はキラキラだし、浮き輪から滑ったあおいを思わず捕まえたら腰が細くて柔らかくて
(―――水着ってさあ!!!!!!)
あおいがいなかったら彰尋は砂浜に突っ伏しドンドンと拳を打ち付けていただろう。
いや確かに傍から見れば俺達は普通の夏の光景なのかもしれない。けれども自分的には何て言うかHPは激減のMPは爆上がりって言うか? 俺だって健全な青少年。好きな子の水着がこんなに破壊力を持つなんて想像しきれなかったんだ。
そらもうあおいさんの水着はすさまじく可愛く似合っているんですけど! それだからこそなんですけど!!!
「……彰尋くん? どうしたの?」
鈴を転がすようなあおいの可愛らしい声で彰尋は我に返る。
「や、な、何でもないよ?!」
「そう? さっき私が浮き輪から滑った時にどこか怪我させちゃったかと思って」
「! 全然! 全く! 大丈夫!」
青少年的には大丈夫ではないが、そこは勿論言わないでおく。
「なら良かったー。……でも、彰尋くんってさ」
「ん?」
「……けっこうガッシリしてるんだね。ほら、腹筋も綺麗に割れてるし」
「ああ、発声とかは腹筋使うからね。トレーニングは欠かしてないけど……」
あおいがパーカーの下の自分の腹を眺めるので、彰尋もつられて見てしまう。男だからな、あんま意識した事なかったけどなんて思いながらふと顔を上げると、結構な至近距離で頬を軽く染めたあおいの顔があった。
「「!」」
お互いびっくりまなこで息を吞んだ後、えへへと謎に笑いながら距離を戻す。内心バクバクしながら彰尋は戸惑っていた。
(何かこう……あおいさんとうまく距離感が取れない!)
それが夏マジックなのだが、健全な彰尋もあおいも気付かない。ただただ突きつけられる。この近づきたくて、気恥ずかしくて、それでも眩しい日射しを越えてえいっと君との距離を0にしたくなるくらいに逸る気持ちを。
「あおいさん……」
「なあに、彰尋くん?」
「……暑いから、冷たい物でも買って来ようか?!」
青少年……えいっとはせずにクールダウンを選んだようで。
*
「お い し~~~!」
イチゴミルクのかき氷を頬張り、んー! と目を細めるあおいを、彰尋はようやく穏やかな瞳で見つめていた。
「彰尋くんは何買ったの? アイスキャンディ?」
「うん、オレンジにしてみた」
あおいさんはやっぱり可愛いなぁなんて思いながら彰尋は己のアイスを舐める。何の変哲もないオレンジ味だが、とても美味しく感じられた。
「オレンジもとっても美味しそうだね!」
「うん、美味しいよ」
君といるからかな、とは本人には言えず、彰尋は照れ隠しのようにまたペロリとアイスを舐める。と、その手元に熱い視線を感じた。
見ればじいっとあおいが彰尋のアイスを見つめている。食いしん坊あおい発動である。日射しは眩しくて、あおいはとっても可愛くて。彰尋は少々夏にやられていたのかもしれない。いつもからは考えられない行動を取った。
「……食べる?」
ふっと笑ってあおいの目の前に自分のアイスを差し出したのである。
(って何やってんだ俺。状況に浮かれるにも程があるだろう)
彰尋はすぐに己にツッコむ。何て言うか楽しすぎてクラクラ酔っている感じなのだ。いかんいかん。さ、早く「冗談だよ」って笑って胡麻化さないと。
しかしそれは叶わなかった。
なんと。
ペロリとあおいが彰尋のアイスを舐めたのである。
「………!!!!!!!」
「あ、ほんとだ! 美味しいね!」
首まで真っ赤になって固まる彰尋の横で、あおいは嬉しそうに言う。が、真っ赤な彰尋を見て。アイスを見て。状況を理解したのだろう。あおいもすぐにカーッと赤くなってしまった。
「や! えーと、他意はなかったんだよ! 本当に美味しそうだったから食べたいなーって思って……思って……ごめんなさぃ……」
しゅんしゅんと赤いまま縮こまるあおい。そして小さな声が彰尋の耳に届いて、また彼は固まってしまった。
「何か変だよね、私。暑くて、日射しがキラキラしてて、彰尋くんといて楽しくて……浮かれてる」
海辺のでっかいパラソルの下。夏の魔法にかかった少年少女が2人、真っ赤になったまま固まっている。
こんな熱い2人と夏に。アイスキャンディもかき氷も我慢できる訳がなく。
あっという間に溶け出したそれらに気付き慌てて食べ始めた2人が、仲良く頭がキーン! となって同時にこめかみを押さえるのは、もう少し後。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年01月03日
参加申し込みの期限
2022年01月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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