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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
７月の前奏曲
☆菓子パ！
「場所はどこでやるんや？」
斐美の問いに、シロこと獅百合が答えます。
「縁側に腰かけて、氷桶に足を浸しながらのスイーツ三昧、ってのはどう？」
「ええな！ 涼しそうや。よし、うち水汲んでくるで」
体を動かしたかった斐美は、桶の場所を聞いてさっそく準備に向かおうとします。
「あ、その前に飲み物何にするー？ 買い出し行ってくる」
芹香がスマホを開いて言います。
「そんじゃアイスミルクティー！ シュークリームとケーキもよろしうな！」
芹香が、獅百合と共に買い出しへ行こうとするのに、
「なら私も……」
と一緒に行こうとする昴ですが。
「いってらしゃい。あ、昴は私の世話があるから留守番ね」
クロこと師範代の志桜里に止められてしまいました。
結局その後メッセージに気づかずに来る者はなく、間もなく買い物から２人が戻って５人そろったところで、ようやく志桜里は起き上がりました。
縁側で、皆足湯ならぬ冷たい足水に浸かり。
「よし、夕涼み会始めましょう」
「かんぱーい！」
しかし始まるまでずっとお世話させられたバルこと昴は、冷茶と和菓子を前にしても収まりません。
（こうなればいっそ清々しいまでに本音を吐いてやる）
と口火を切りました。
「いや、他の門下生に見せてやりたいくらいのぐうたらぶり、流石師範代」
ぴく、と志桜里のこめかみが動きます。
（お、反撃するか？）
と身構えたところに、ビビこと斐美の軽い調子の声が響きました。
「いやー、師範代もこんな猫みたいなることあるんやなぁ。珍しいもん見せてもらいましたわ」
アイスミルクティーをお供に、シュークリームに手を伸ばす斐美は、この際皆で本音トークを楽しむ気満々です。
「あはは、ビビちゃんもバルちゃんもぐうたらモードのクロ見るの初めてだっけ。ごらんの通り、気を張らせないとこんなもんだよ」
獅百合はキンキンに冷えたレモンスカッシュを片手に、カスタード菓子攻めのスタイルで、ゆったり気儘に志桜里の痴態をばらし始めました。
「暑いとハダカでそのへんうろうろしてるし、スマホの動画流しっぱなしで寝落ちするのもしょっちゅう」
「外でもたまに寝てるよね？ そういや最近はパンTじゃないわけ？ パンツが見えようが力任せに暴れ回る……痛だだだだだ」
タピオカミルクティーをすすりながら便乗して暴露する芹香に、志桜里のアイアンクローが飛んできました。
昴は毒気を抜かれてその様子を見ていました。
アイアンクローが引き金となったか、志桜里は開き直って暴君姉モードへと突入しました。
（冷えたオレンジソーダにチョコ菓子、下僕付き。これはもう鬼に金棒と大盾ね）
「ええ、此処ではより強い者の言い分が通る掟。師範代なら、師範以外にはデカい顔できて当然ね？」
とドヤ顔をしました。
（それを言われると……）
反撃に困る昴でしたが。
「へえ、より強い者なら私のほうが上だな」
不敵に笑う獅百合が容赦なくツッコミました。
「なら私だってパンＴに負けた覚えないし？ ……痛い！！」
芹香まで突っ込んでくるのをお仕置きしておいて、ジト目で睨んだ志桜里は。
「うっさい。芹香は無限回復するから勝敗つかないし、シロは私の分身よ、戦績五分なら上等でしょ」
と鼻息を荒くしてチョコ菓子を頬張ります。
「スバルんはどう、なんか言うことあったんちゃう？」
ケーキを平らげた斐美にそう振られましたが、昴は何を言いたかったかよくわからなくなっていました。
「……他の者達は打ち負かしたいが、ここに居る皆だとやられるのも気持ちよくてな……師範代にすら遠慮が無いのはそういう所もあるかもしれない」
「って、そういうシュミ？」
芹香につっこまれ、
「いや、そういう趣味がある訳では……ない、のか？ 自分でもわからなくなってきたぞ」
「……カミングアウト？」
皆の目が自分に集中しているのに気づき、昴は焦ります。
「待て、私一人恥ずかしい話になっていないか！？」
「まあせっかくだし本音トークもいいっしょ？」
獅百合がニヤリと笑うのでした。
「もう夜かあ。楽しい時間はあっと言う間やな」
斐美の声に気づけば辺りは薄暗くなっており。
たくさん用意されたお菓子も見事に食べつくされていました。
「これ、夏は週１くらいでやりたくない？」
獅百合が言えば、
「やろうやろう！」
と芹香がはしゃぎます。
「また師範がいない時にやりましょ。ささ、片付けもお願いねー皆」
最後までボス猫モードの志桜里の一声で、夕涼み会という名の菓子パは終了となったのでした。
「場所はどこでやるんや？」
斐美の問いに、シロこと獅百合が答えます。
「縁側に腰かけて、氷桶に足を浸しながらのスイーツ三昧、ってのはどう？」
「ええな！ 涼しそうや。よし、うち水汲んでくるで」
体を動かしたかった斐美は、桶の場所を聞いてさっそく準備に向かおうとします。
「あ、その前に飲み物何にするー？ 買い出し行ってくる」
芹香がスマホを開いて言います。
「そんじゃアイスミルクティー！ シュークリームとケーキもよろしうな！」
芹香が、獅百合と共に買い出しへ行こうとするのに、
「なら私も……」
と一緒に行こうとする昴ですが。
「いってらしゃい。あ、昴は私の世話があるから留守番ね」
クロこと師範代の志桜里に止められてしまいました。
結局その後メッセージに気づかずに来る者はなく、間もなく買い物から２人が戻って５人そろったところで、ようやく志桜里は起き上がりました。
縁側で、皆足湯ならぬ冷たい足水に浸かり。
「よし、夕涼み会始めましょう」
「かんぱーい！」
しかし始まるまでずっとお世話させられたバルこと昴は、冷茶と和菓子を前にしても収まりません。
（こうなればいっそ清々しいまでに本音を吐いてやる）
と口火を切りました。
「いや、他の門下生に見せてやりたいくらいのぐうたらぶり、流石師範代」
ぴく、と志桜里のこめかみが動きます。
（お、反撃するか？）
と身構えたところに、ビビこと斐美の軽い調子の声が響きました。
「いやー、師範代もこんな猫みたいなることあるんやなぁ。珍しいもん見せてもらいましたわ」
アイスミルクティーをお供に、シュークリームに手を伸ばす斐美は、この際皆で本音トークを楽しむ気満々です。
「あはは、ビビちゃんもバルちゃんもぐうたらモードのクロ見るの初めてだっけ。ごらんの通り、気を張らせないとこんなもんだよ」
獅百合はキンキンに冷えたレモンスカッシュを片手に、カスタード菓子攻めのスタイルで、ゆったり気儘に志桜里の痴態をばらし始めました。
「暑いとハダカでそのへんうろうろしてるし、スマホの動画流しっぱなしで寝落ちするのもしょっちゅう」
「外でもたまに寝てるよね？ そういや最近はパンTじゃないわけ？ パンツが見えようが力任せに暴れ回る……痛だだだだだ」
タピオカミルクティーをすすりながら便乗して暴露する芹香に、志桜里のアイアンクローが飛んできました。
昴は毒気を抜かれてその様子を見ていました。
アイアンクローが引き金となったか、志桜里は開き直って暴君姉モードへと突入しました。
（冷えたオレンジソーダにチョコ菓子、下僕付き。これはもう鬼に金棒と大盾ね）
「ええ、此処ではより強い者の言い分が通る掟。師範代なら、師範以外にはデカい顔できて当然ね？」
とドヤ顔をしました。
（それを言われると……）
反撃に困る昴でしたが。
「へえ、より強い者なら私のほうが上だな」
不敵に笑う獅百合が容赦なくツッコミました。
「なら私だってパンＴに負けた覚えないし？ ……痛い！！」
芹香まで突っ込んでくるのをお仕置きしておいて、ジト目で睨んだ志桜里は。
「うっさい。芹香は無限回復するから勝敗つかないし、シロは私の分身よ、戦績五分なら上等でしょ」
と鼻息を荒くしてチョコ菓子を頬張ります。
「スバルんはどう、なんか言うことあったんちゃう？」
ケーキを平らげた斐美にそう振られましたが、昴は何を言いたかったかよくわからなくなっていました。
「……他の者達は打ち負かしたいが、ここに居る皆だとやられるのも気持ちよくてな……師範代にすら遠慮が無いのはそういう所もあるかもしれない」
「って、そういうシュミ？」
芹香につっこまれ、
「いや、そういう趣味がある訳では……ない、のか？ 自分でもわからなくなってきたぞ」
「……カミングアウト？」
皆の目が自分に集中しているのに気づき、昴は焦ります。
「待て、私一人恥ずかしい話になっていないか！？」
「まあせっかくだし本音トークもいいっしょ？」
獅百合がニヤリと笑うのでした。
「もう夜かあ。楽しい時間はあっと言う間やな」
斐美の声に気づけば辺りは薄暗くなっており。
たくさん用意されたお菓子も見事に食べつくされていました。
「これ、夏は週１くらいでやりたくない？」
獅百合が言えば、
「やろうやろう！」
と芹香がはしゃぎます。
「また師範がいない時にやりましょ。ささ、片付けもお願いねー皆」
最後までボス猫モードの志桜里の一声で、夕涼み会という名の菓子パは終了となったのでした。
あとがき
担当マスター：
茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！
ご参加ありがとうございました。
夏の始まりの物語、楽しんでいただければ幸いです。
夏本番も目いっぱい楽しんでくださいね♪
それではまたご縁がありましたら、ご参加お待ちしております。
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夏本番も目いっぱい楽しんでくださいね♪
それではまたご縁がありましたら、ご参加お待ちしております。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2021年12月16日
- 参加申し込みの期限
-
- 2021年12月23日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2021年12月23日 11時00分
