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深層深淵劇場 天河航路
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渡る風が穏やかに若緑を揺らす。
どこまでも続く草の原。
行く手にはなだらかな丘があり、白く朽ちた遺跡が伸びやかな草むらに覆われてある。
八神 修
はゆっくりと草原の中の遺跡の方へ歩を向けた。
規則的に並び立つ石柱は支えるべき屋根を無くし、半ばから折れ、その幾つかは倒れている。
夢より確かな実感を伴うここが、おそらくは自らの心の内に潜む深層の世界であろうことに、修は薄々気づいていた。この深層は過去でもない、現在でもない、未来への予感だ、と。
草原と一体化した遺跡のその中心。祭壇めいた白き石の寝台の上に、彼女は横たわっていた。
栗色のツインテール。胸の上で重ねられた手の白。
深層にあり続ける眠り姫の名は
七夜 あおい
。
彼女がここにいることを、修は確信していた。
「あおい……」
修はそっと想い人の名を呼んだ。そのときはじめて恐れが生まれた。
――世界が違う。
彼女の声が苦みを伴って蘇る。
修はそっとあおいの手に自らの手を重ねる。
「確かに君の生きてる世界と俺のそれは違う。だがそれがどうした」
壊れそうなものを慈しむように、あおいの手の甲をそっと擦る。
庶民的な家庭を作りたい。
優しい世界に生きたい。
彼女がそう願うことと、自分の夢は相反しないと信じている。
「互いの夢を大切に育みたいんだ。そんな俺自身を見てほしい……知ってほしい……俺も、君を知りたい」
彼女の手の上に自らの手を重ね、その上に自らの頭をこてんと乗せる。
そのまま瞼を閉じると、あおいの穏やかな呼吸と鼓動が感じられた。
草原を渡る風がさやさやと葉擦れの音を運んでくる。
世界によって慈しまれ、育まれ、伸びゆく緑の香りがする。
あおいがいて、自分がいる。優しい世界だ。
どれほど微睡んでいただろうか。
「修くん……髪、擽ったいよ」
はっとして頭を持ち上げると、澄んだ蒼き宝玉が瞬きしていた。
息を呑んで見つめる。
「……出会えた」
泉から溢れる清水のように言葉が口をついて出た。
あおいは小首を傾げている。
「……俺は君に癒されてる」
そう、とあおいは伏し目がちに修の髪を漉く。心地良くて大型犬になった気分だ。浮き立つような恋心というより一途な、忠心にも似た想いが湧き上がってくる。自分の過去は、風吹き渡る爽やかな草原の世界ではなかった。もっと重く沈んだ何かだった。世界を変えてくれたのは彼女だ。彼女の存在が自分が生きてきた世界とは異質であったからこそ、風が吹いた。心が揺れた。
「俺は歩み寄れるよ。違いは超えられる。だから……帰ったら沢山話をしたいな」
見渡す限りの草原。
白く朽ちた遺跡を覆う緑が風に光る。
「……感謝している」
彼女がいてこその世界だ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月08日
参加申し込みの期限
2021年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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