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ブルーベリー・パニック!
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農園に響く悩ましげなピアノの音色。
幻聴でもなんでもなく、それは市橋のろっこん【奏でるもの】だった。
(もっと・・・・・・ああもうっ! もっと集中して……)
体が熱い、胸が苦しい。ぶっちゃけ人肌に触りたい。むしろ触られたい。
地面に描いて発動させた【奏でるもの】で、ひたすら難曲を選んで弾き続ける。
気を抜くとうっかりえっちな方向に流れそうになる自分をどうにか引き留めようと、市橋なりに必死である。
が、どうにも分が悪いようで、何を演奏しても艶っぽく悩ましげな音色になる。
そして、それが農園のあちこちで発生している理性と本能の葛藤に追い打ちをかけている。
その効果はむろん、奏者の市橋にも襲いかかってくる。
ぐわんっとミスタッチで不協和音を出してしまった。その音すらなんだか色っぽい。
(だめだ、全然集中できないっ)
どうやら完全に逆効果のようだ。
手を止めると、深くため息をつく。
大変悩ましい。
「……あつい……」
体の火照りをどうにか逃がそうと、上着を脱ぐ。
熱を逃がす事ができれば、少しは違うはずだ。
「はぁ……」
風がシャツの上から肌を撫でる。その冷たさが気持ちいい。
(って、だめだっ!)
気がつけば市橋の指はシャツのボタンを外し始めていた。
「危ない……」
うっかりするとこのまま全裸になってしまいそうだ。
だって気持ちいい。
熱の篭った体を、初夏の風に撫でられたら……
(じゃなくてっ!!)
「大丈夫か? 市橋」
へたり込んだ市橋の前に、八神が膝をつく。
「……八神?」
しっとりと熱に蕩けた瞳がぼんやりと八神を見つめる。
「噂は本当だった、と言う事か」
ふむ、と一人納得する八神の腕を市橋が掴む。
「……市橋?」
「……八神、俺、変なんだっ」
切羽詰った声が、やけに色っぽい。
「落ち着け、とりあえずこれを飲め」
ずいっと差し出された紙コップ。
「これ……」
なに、と訴える目が潤んでいる。
「ここのブルーベリーをジューサーにかけたんだ。飲んでみろ」
言われるままに市橋は紙コップの中身を飲み干す。熱で思考が溶けているのだろう。
「ん……? 八神?」
紙コップを片手に市橋が首をかしげる。
先ほどまで目の前に居た八神の姿が見当たらない。
「八神……どこ……」
ふらふらと立ち上がった市橋の視界に、シャツのボタンを緩めながら歩く男の姿が入った。シグレだ。
「……市橋、か? 八神を見なかったか」
シグレの熱を帯びた瞳。うっすらと汗ばんだ肌がシャツの隙間からのぞいて、なんだかとても魅力的に見える。
「あ……だめ……」
それが市橋が市橋として発することのできた、最後の言葉だった。
目の前が熱くて何も見えない。
「? おい……」
市橋の様子に気が付いたシグレが心配そうに近寄ってくる。
「……せて」
「? ……うわっ」
ぐるんっと視界が反転する。同時にシグレの身体に悪寒が走る。この感じは身に覚えがある。
「おいっ、冗談はやめ……」
最悪だ。
「……たべさ、せて?」
はぁっ、と熱のこもった吐息で囁く市橋の目が完全に蕩けている。
腹の上に現役高校生(男子)が乗ると重い。しかも理性が飛んでいるせいだろう、遠慮が無い。重いって思われたくなくって的な可愛い遠慮とかない。だが、市橋程の体格であれば、跳ね除けることは可能だった……はずだが。
(身体に力が入らない!?)
「まてまてまてまてっ正気じゃないだろうっ落ち着けっ」
ぞわっと鳥肌が立つ。市橋の手が熱を逃がすために肌蹴たシャツの隙間から入ってきた。
引き剥がそうとした手を逆に掴まれて拘束される。
「なっ」
「だって……あつい……」
(あたま、どろどろする……)
「理由になってないぞっそれはブルーベリーの効果で、俺に乗っからなくても平気だっ」
とにかく退け、と総ての余裕をかなぐり捨ててシグレが悲鳴を上げる。
(まずいまずいまずい)
何せ相手はすでに理性が切れている。
(身体が重い……これもブルーベリーの効果か!?)
ぐ、と胸を押される。圧し掛かってくる市橋の顔がゆっくりと近づいてくる。
「……あついの、出したい……」
つ、と流れた涙がシグレの頬をうつ。
ぶつっ、とシグレの何かが切れた。
「俺には普段大人しいのに実は積極で大胆な下着身に着けて可愛くおねだりしてくれる恋人がいるんだよ!」
(ほぉ……)
こっそり物陰でノートを取っていた八神が身を乗り出す。
「そいつとだったら大歓迎だしビーしたいしビーして貰いたいしそれこそ思い切りびーさせてやってビーしつくしやりたいが野郎とはお断りだ!!」
必死の叫びにも市橋の表情は変わらない。
「見てないで助けろ八神ーーーーーー!!!!!!」
「肺活量めいっぱい使ってそんな事言って大丈夫か?」
ぐいっと市橋を引っぺがしてその口内にペットボトルを突っ込んだ上、新井に鼻を摘ませる、という友情を破壊しそうな所業を行いながらの八神の突っ込みである。
「え、えと……えっちなのは、だ、だめだとおもう、な」
背後から市橋を抑えつつ鼻を摘む新井は、地面を見つめつつ、PTAに褒められそうな事を言う。
「ちょ……市橋、死にそうだぞ?」
暴れるに暴れられず、市橋がシグレの上でびくびくと痙攣している。
「ごほっ……ひどっ……げほっ」
「ん? 大丈夫か?」
ペットボトルの中身が空になったのを確認すると、八神と新井が市橋から手を離す。
「だ、だ、だいじょうぶかなー?」
「さて、どうなる……」
市橋から離れると、八神はノートを広げる。目が実験動物を見るそれだ。
げほげほ咳き込む市橋に同情の視線を向けて、シグレが上半身を起こす。
「……大丈夫、か? 市橋?」
呼吸的なものは置いておいて、正気的な意味で。
一日に二度も押し倒されてはたまらない。
「ん……すみません……」
市橋が掠れた声でぐすぐすと返事をする。
「俺、情けない……」
「いや、ブルーベリー食べただろ? アレの効果らしい。市橋のせいじゃない」
気にしていない、と言えば嘘になるが、自分の意思でした事じゃないのだ。市橋だって嫌だろう、とシグレは苦笑しながらフォローしてやる。
「自制もできないなんて……」
さめざめと泣き出す。
「……や、ほら、な? 落ち着け? あと、できたら上から降りてくれないか?」
「加工後の方が効果が早く出るのか……加工し一度に大量に摂取できる事によって即効性が増す、とすれば未加工であっても摂取する量を増やせば同等の効果がでるのか? あるいは添加する物によって」
「や、八神くん……」
「しまったな。きちんと容量を計っておくべきだった……ん?」
思考を中断した八神が新井に向き直る。
「! あ、や、あのっ……い、い、い、」
新井が落ち着きなくあちこちを見て無意味に手を動かす。
「市橋か?」
「う、うん……だ、だいじょうぶ、かなって……」
「青と白、両方のブルーベリーから作ったジュースを飲ませただけだ。『えっちな気分になる』のもブルーベリーのせいだろうし、涙もろくなっているのもブルーベリーのせいだろう」
八神の言うとおり、しばらくさめざめと泣くと、市橋はシグレの上からどき、別の意味でがっくり落ち込んだだけで、特に体調を崩す事もなく無事だった。
「本当……済みませんでした」
ハンカチで目元を拭うと、市橋が深々とシグレに頭を下げる。
「災難だったな」
くすっと笑う八神は含むところがあるらしい。
「ふ、ふたりとも、ぶじでよかった……」
新井は純粋に安堵している。
「しかたないさ。……八割八神のせいだ」
「ひどい言い様だな」
とぼけて見せてもブルーベリージュースの効果を書きとめたノート片手では説得力に欠ける。
「でも、白のジュースがあれば、暴走してる人がいても、へいき、だね」
「あぁ、サンプルが少ないのが難点だが、恐らく、青と白のブルーベリーが対の効果になっているんだろう」
「なら、八神がサンプルになってみる?」
よりによって青いブルーベリージュースを飲まされ、理性を完全崩壊されたと知った市橋の笑顔が壮絶だ。
「遠慮しておく」
これには両手を上げて降参するしかない八神だ。
「とにかく、女子やカップルも参加しているからな……暴走してるのがいたら止めないと」
シグレの一言に、八神への追求を取り合えず保留にする。
「ペットボトルに白いブルーベリーで作ったジュースを入れてある。生の実でも効果はあるだろうが、ジュースの方が大量摂取できるからか効果が強いみたいだ。各自好きに使ってみてくれ」
市橋、シグレ、新井、八神が『白ブルーベリージュース』を装備!
八神、ブルーベリージュースの効果データ:市橋を獲得!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笠井 月子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月14日
参加申し込みの期限
2013年10月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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