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【2年遠足】箱根、芦ノ湖、大涌谷! 仙石原高原、登山鉄道~!
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大涌谷のあちらこちらの地中から吹き上がる噴気は、遠くから見る分にはただの煙とも思えるが、もちろんただの煙ではない。火山ガスの噴出の表れである噴気は、自然の物だけではなく、人工的に掘削された穴から噴き出すガスも沢山あって。
「メチャクチャ熱そう」
それらの噴気を目の当たりにした、
楡宮 遠海
が最初に抱いた感想がそれである。実のところ、熱そうというか高い場所で100度以上にもなるので本当に熱いし、ゆえに近付いたら火傷などでは済まないので、間違ってはいない。
遠めに見ても暑そうで、パタパタと手で扇いでしまう遠海である。とはいえあれだけの熱量ならきっと、何かを蒸したりしたら美味しいんだろうな――などと考えてしまうのは、食欲魔人の性だろう。
うー暑い、と呟きながら大涌谷くろたまご館の中にある黒たまご販売所で、大涌谷名物黒たまごを購入した。バラ売りなしの5個セットを、多いとみるか少ないとみるかは人によるが、遠海の場合は後者である。
「ゆで卵ってあんまり食べられない……」
結構お腹にたまるよね……と口ではそう言いながらも、殻をむき始めた彼女の手からは瞬く間に黒たまごが消えていく。しかも5個全部を食べきって、追加で黒たまごを買いに行くこと3回、しまいには売店の人に「おやまた」と顔を覚えられるほどだ。
その見事な食べっぷりを、たまたま自身も黒たまごを食べながら隣のテーブルで眺めることになった、
響 蒼留人
があんぐりと口を開けた。
「すげぇ……」
「日頃、部活とかでお腹が空くので……」
「そっか……そっか……?」
楚々とした様子で返した遠海に、蒼留人が頷きながら首を傾げる。食べ散らかしているわけではなく、きちんと20個近い卵を全部味わって綺麗に食べ尽くしたので、少なくとも見ていて不快になったりはしないのでは――と遠海は考えているのだが、蒼留人からすればそれ以前の問題というか、そこじゃないというか。
すげぇ、ともう1度呟きながら、手にした黒たまごを頬張る。通常のゆで卵より20%ほど旨味成分が多いらしい玉子は、確かに濃厚で旨味が違う――気がした。
「7年寿命が延びるってほんとか? どっからその数字が出たんだろうな」
「何でも『縁起がいい』から7年という触れ込みになったとか」
「へー……てか、こんな黒いもんを食べようと思ったやつもすごいよな」
「納豆とかもそうだけど、最初に食べた人が偉いよね」
蒼留人のグループと遠海のグループ、隣のテーブル同士になったのもあってそのまま何となく、しゃべりながら黒たまごをもしゃもしゃ食べる。一緒に入っている塩をちょろっとかけて食べれば、これまた玉子の旨味が引き立って実に美味しい。
その黒たまごを、恐らくは寝子高生の誰よりも早く購入したであろう女子2人は、圧倒的な斐美の勢いによってその頃、箱根湯本へとやって来ていた。ここでのお目当てもまた色々あるが、まず購入したのは黒たまごと同じく前菜的位置づけである(と斐美が決めた)湯もちだ。
そうして黒たまごと湯もちをダイナミックに食べ歩けば、気分はお大尽さまである。否、女子だからお姫様か。
「結構塩も効いててええ塩梅やんな♪」
「ん、湯もちもなかなか……落ち着く甘さだ」
ゆえに、そんな風に頷き合いながら、あっという間に美味しく食べ尽くしてしまった
鹿園 斐美
と
琴触 昴
である。そして少しくちたお腹をさすりながら、実に美味しかった、と今食べた味を反芻する昴をよそに、斐美はと言えばまったりする暇もなく他のお店を見ているし、何の逡巡もなく入っていくし、何なら店頭に並んだ試食を摘まんでは「これええな!」とお買い上げして食べていて。
よく食べる……と、感心とも呆れともつかない感情で、昴は友人の楽しげな姿を遠く眺めた。そんな昴の視線をどう受け取ったのか、そうや、と斐美が手を叩く。
「お次は1回湯葉いっとこか。一緒に豆腐かつ煮も卵とじ繋がりで!」
「え? お昼にはまだ早いのでは?」
「さぁ、ふたりでどんどん食べるでー! 時間は有限や!」
なぜその発想に至ったのか、恐らくは旅先ゆえのいつも以上のハイテンションで斐美は再び、昴の手をぐいぐい引っ張ってお目当ての店まで移動し始める。昴の戸惑いなどお構いなし、この勢いに抗う手段など果たして誰が思いつこうか。
あっという間にやって来たその店で、当然のように2人前注文した湯葉と豆腐かつ煮を前にして、斐美は「んー!」と喜びの声を上げた。
「優しい味やしヘルシーやし、罪悪感なく堪能できるなぁ」
ほくほく顔で湯葉と豆腐かつ煮を思う存分味わっていた斐美は、だがふと友人の眼差しに気付いて手を止め――ることなくチロ、と視線を向ける。何しろ自分でも言った通り時間は有限だ、少しでも沢山のグルメを堪能しなければ、箱根に来た甲斐がない。
「……なんやスバルん、何か言いたげやな? 言うてみぃ」
「……最初から飛ばし過ぎじゃないか、ビビ。太るぞ」
ゆえに手と口を止めないながらもにっこり笑顔で圧をかけた斐美に、かけられた昴はと言えば同じく自分の分の湯葉と豆腐かつ煮を攻略しながら、言うべきことは言い切った。どうせ、昴に出来るのはこうして意見を述べる事くらいなのだ。
この勢いに抗う事など、出来ようはずもない。1度乗せられたら最後まで降りられない、ジェットコースターのような友人なのだから。
そう考えつつの昴の言葉に、ほー、と斐美は感心する。あの圧に怖気づかないとは、さすがはスバルん。
それにすっかり嬉しくなって、斐美はすっぱり言い返した。
「たんぱく質摂らな力出ぇへんやろ? そんなに急かさんでも、米もパンも後にあるさかいな♪」
「急かしてなど居ないが!?」
がーん、と言わんばかりの昴のセリフに、くつくつと斐美は肩を揺らす。揺らしながら飲み込むように豆腐かつ煮を味わい、湯葉の優しい旨味を噛み締める。
さて、そろそろランチタイムだ。次はパンを食べに行こうと思っていたが、その前にステーキ丼でしっかり腹ごしらえをしておかなければ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月25日
参加申し込みの期限
2021年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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