this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【2年遠足】箱根、芦ノ湖、大涌谷! 仙石原高原、登山鉄道~!
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
三条 神無
は自分の事を、いわゆる『フツウの人』とはちょっと違う、と思っている。それは考え方であったり、行動であったりするのだけれど、詳しいことはさておいて。
つまりそんな神無がこの、2年生の遠足という行事に参加した時に果たして、周囲の『フツウ』のクラスメイトと同じようにグループ行動をしたいのかと言えば、
(それも悪くはないわ。悪くはないけれども)
そんな『フツウ』の遠足に満足は出来そうにない、というのが神無の正直な気持ちである。せっかくの箱根なのだから、しっかりと自分好みに満喫したいではないか。
ゆえに神無は頃合いを見て、するりとグループを抜け出した。そうしてどこか自然が印象的な場所へ行こうと、『遠足のしおり』と観光マップをぱさりと広げ、さてどこが良いかと思案する。
そんな神無が立つ箱根登山鉄道の駅から、少し離れた線路を見渡せる場所で
水上 桜
は、むむむ、と難しい顔をしてデジタルビデオカメラを構えていた。沿線ではこの時期、美しい紫陽花が見頃を迎え始めているのだが、それらの花をゆっくり眺めるゆとりもないようだ。
――念のため、桜が撮り鉄に目覚めた、という訳ではない。むしろ、どちらかと言えばそんなに鉄道に興味があるわけではない桜が、なぜデジタルビデオカメラをレンタルしてまで登山鉄道の撮影をしようとしているのかと言えば、全てはニューヨークの弟に起因する。
桜が遠足で箱根に行くという話をしたら、それならついでに登山鉄道がスイッチバックで急勾配をジグザグに進むところを撮影してくれ、と頼まれた。ゆえにこうして撮影を試みているのだけれど、
「ちょっと……鉄道が見えないから……」
「さくらー、撮って撮ってー!」
「スタンド無いの? 一緒に映ろうよー」
「だから鉄道を撮りに来たんだってば!」
横で見ている友達たちが隙あらばカメラに入り込もうとするし、それでなくとも周りで賑やかに喋っていたりするしで、なかなか撮影がうまくいかない。おまけに本数も多くないので――15分に1本は、生活には十分だが、遠足で他にも色々見て回りたい中ではかなり辛い――そうそう撮り直しも出来なくて。
はぁ、とため息を吐いた。結局、急勾配をジグザグ走行するところが上手く撮れなかったのを、後で弟になんて言おうか。
そんな桜と、桜を囲む同級生たちの様子を、電車の中から何気なく外を見上げたら見つけてしまった
真境名 アリサ
は、こんな所にも撮り鉄って居るのねー、と感心して呟いた。当の桜が聞いていたら「だから私は撮り鉄? じゃなくて……」と反論したかもしれないが、幸いと言うべきか、走る列車の中と外ではささやかな呟きなど聞こえるはずもない。
代わりに聞こえたらしい近くの乗客が、わりと居るよ、と教えてくれた。そうなんですね、と頷くうちにまた次のスイッチバックがやって来て、おぉ、とアリサは窓の外に釘付けになる。
話に聞いたり、動画で見たりはしたことがあるものの、実際に進む向きを変えながらジグザグに走る列車に乗るというのは、珍しい体験だ。登山鉄道には初めて乗ったけれども、紫陽花列車とも称される沿線の紫陽花も見応えあるし、中々面白い。
ゆえにあれこれと物珍しく見ているうちに、あっという間に終点の強羅駅に到着した。ここからは箱根登山ケーブルカーで急勾配を一直線に上り、さらにケーブルカーの終点の早雲山駅からは箱根ロープウェイでの空の旅だ。
ゴンドラ式のロープウェイに乗り込むと、独特の浮遊感と共に快適な空中散歩が幕を開けた。
「へー……結構早いんだ」
窓から見える景色をあちこち眺めながら、アリサがまず感心したのはその速度である。4キロの道程を30分で結ぶゴンドラは、乗っている身からすればまさしく空を駆けるようにも感じられた。
おまけに良く晴れているおかげで、眺めも最高だ。天候によっては雲やガスに隠れて見えない富士山もばっちり見えるし、眼下に広がる山林や、少しけば見えてくる大涌谷の噴気の様子もまた、かなりの見応えである。
ちなみに大涌谷駅が、ロープウェイの中では1番標高の高い駅となるらしい。降り立ったその駅で、ふぅん、とアリサはぐるりと辺りを見回して、さてまずはどこに向かうかと観光ガイドを確かめる。
そんな大涌谷の片隅で、
愛猫 萌々子
は
笛吹 ぴりり
と向き合っていた。正確には、戸惑っていた。
(なぜ笛吹さんがここに……?)
桜花寮では同室の彼女達は、だがクラスはまったく違う。だからグループも異なるはずで、決して広くはない大涌谷を歩いていればもちろん同道する事も珍しくはないだろうけれど、こうしてわざわざ声を、じゃなかった笛を吹くなんて……
「!?」
はっと気づいて辺りを見回せば、そこに居る寝子高生はぴりりと萌々子だけだった。もしかしなくても、萌々子が写真に夢中になっている間に、遠足の団体はほとんど行ってしまったようだ。
しまった、と内心を冷や汗がだらだら流れ落ちた。初めての箱根が楽しみすぎて、ちょっと浮かれ気味な自覚はあったのだけれども、見事にやらかしてしまった。
それを自覚して、萌々子はぴりりに向き直る。恐らく、1人で写真を撮り続けてる萌々子私を見つけて、わざわざ呼びに来てくれたのだろう。
「あの、ありがとうございま……」
「たるんでいるのです!」
ゆえに礼を言おうと口を開いた、萌々子の言葉をかき消すような大音声の喝と共に、富士山をバックに背負ったぴりりのお説教タイムが始まった。
「4月から風紀委員になったのに」
「はい……」
「取り締まる側が浮かれていたら示しがつきません」
「はい……」
何から何まで仰る通り過ぎて、ひたすらに小さくなりながら頷くしか出来ない萌々子である。そんな萌々子の姿を『反省の色あり』と判断してくれたのか、一通りのお小言が終わったところでぴりりは「ふぅ」と息を吐いた。
そろ、とその気配に顔を上げれば、そこにはもうすっかりいつも通りのぴりりが居て。ほっと胸を撫で下ろした萌々子に、早く行きましょう、と先ほどまでとは違う声色で言葉を紡ぐ。
「……はい……ッ!」
それに大きく頷いて、萌々子はぴりりと並んで歩き出したのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【2年遠足】箱根、芦ノ湖、大涌谷! 仙石原高原、登山鉄道~!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月25日
参加申し込みの期限
2021年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!