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【2年遠足】箱根、芦ノ湖、大涌谷! 仙石原高原、登山鉄道~!
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おおよそ4年ぶりになる箱根・大涌谷の景色を眺め、
水上 桜
は小さく、小さく呟いた。
「そんなに変わってない……かな?」
彼女が箱根へやって来るのは、実はこれが5回目になる。過去4回は家族旅行だ――小学生の頃と、それから中学1年生の時。
もっともその家族はと言えば、銀行員の父がニューヨークに赴任し、母と弟もまた父と共にニューヨークに行ったので、日本に残っているのは桜だけ。それもあってしばらく箱根には来てなかったものだから、2年の遠足が箱根と聞いた時には「久しぶりだなぁ」と思ったものだ。
ゆえに何だか懐かしく辺りを見回す桜から、少し離れた所に停まったバスから降り立って、
楡宮 遠海
もぐるりと辺りを見回した。と言っても遠海の場合は、懐かしさなどではない。
(まずは何を食べようかな……)
『花より団子』の故事よろしく、箱根より食い気。一見すれば鎌倉の名家のお嬢様然とした清楚な美少女と思う人も居るだろう遠海は、実は規格外の方向音痴にして規格外の食欲魔人なのだった。
もっとも遠海に言わせれば、理由もなくむやみやたらと空きっ腹を抱えているわけではなくて。所属している軽音部でハードな練習をしたり、ライブをやったりするとどうしても体力気力を消耗するわけで、そうしたら当然お腹が減る――という訳なのだけれども。
とまれ、そんなこんなで食欲魔人たる遠海にとって、箱根遠足でも『食欲を満たしたい』という想いは何ら変わる事はない。ゆえに『遠足のしおり』や観光パンフレットを脳裏に浮かべ、箱根の名所と名物を思い起こす。
そんな遠海と同じように、あるいはそれ以上の情熱をもって、箱根の地を踏みしめた。ついにやって来たこの場所で、食べたいものが
鹿園 斐美
には山のようにある。
ゆえに、
「さぁ、せっかくの旅行や! 食いだおれに行くで!」
そう吠えるように叫びながら斐美がずんずん向かったのは、お隣9組のグループの中に居る
琴触 昴
の所だ。昴は斐美の友人だから、それ自体は何もおかしい事は――否、おかしい。
はたとそれに気がついて、いったい何事かと昴は、猪のような勢いで真っ直ぐ近付いてくる斐美を注視した。同じ体育科とはいえ昴は9組、斐美は10組、クラスが違えば当然グループも違う訳で、という事は偶然互いのグループが同じルートになる事はあっても、一緒に行動出来るはずもない。
の、だがしかし。
「黒たまご! 湯葉! 豆腐かつ煮! 自然薯そば! 湯もち! 足柄牛のステーキ丼に温泉シチューパン、グラタンパン……なぁスバルん、全部いけるか? いけるな!!」
「いや待っ……力強いなそなた!?」
そんなルールやら何やらを勢いで吹き飛ばし、斐美はガシッと昴の手を掴んだ。かと思えば早口言葉のように、あるいは呪文のように唱えるご当地グルメの数々に、唱えられた昴が目を白黒させる暇もなく「行くで!!」と斐美は有無も言わせずその手を引っ張り出す。
そうして向かうのはここ、大涌谷きっての名物黒たまごの販売所。前菜代わりに黒たまごを購入して、食べ歩きの景気づけと行きたいところ。
そんな斐美に抗いようもなく、ずるずると引きずられていく昴を見送った、他の学生達もだが実のところは、彼女達と同じようにわくわく、そわそわとしていて。グループで、または斐美と昴のように友人同士で、箱根観光に動き始めた生徒たちの中で
響 蒼留人
も、まずはこのまま大涌谷を見て回ろうと、頷き合って歩き出した。
そうしてのんびり、わいわいと話しながら向かったのは、大涌谷の最大の見どころとも言える噴気の見えるスポットだ。噴煙地まで行けばより間近で、身近に噴気を見ることが出来るのだけれども、そこまで行かずとも噴気そのものであれば、あちらこちらから結構見ることが出来た。
噴気が白い煙のように青空に立ち上る様が、まるで異世界に迷い込んだかのようにも映る。離れていてもなお漂ってくるのは、鼻を突く火山ガスの臭いだ。
「すげー」
「焚火みたいじゃね?」
そんな事を話しながら延命地蔵尊まで歩いていき、手を合わせる。そこからさらに進めば噴煙地があって、その辺りは閻魔台と呼ばれているらしい。
「――って、閻魔台って、地獄かよ?」
「いや、マジに元々はこの辺、大地獄って呼ばれてたらしいぞ」
「え? マジか……」
その余りと言えば余りのネーミングに、思わず突っ込みを入れた蒼留人はだが、返って来た友人の言葉に目を見開いた。大地獄。この、場所によっては草木もないような荒涼とした光景に、確かにそれは言い得て妙とも言えるのかもしれない。
そっか、と呟いた。
(ここ、活火山なんだよな……)
今でこそ観光名所として気軽に訪れることが出来る大涌谷は、だが今でも火山活動レベルによって立ち入り制限が行われる警戒区域でもあって。火山ガスが常に吹き出し、程度が過ぎれば明確に毒となる空気漂うこの場所は、ゆえに喘息などの疾患を持つ人の立ち入りは推奨されていない。
箱根は観光名所であると同時に、明確に今もなお活動を続けている火山地帯でもあるのだ。
(……今、大噴火したらどうなるのかな)
それを想像してみようとして、ふる、と小さく首を振る。確実に言えることは、寝子島に火山がなくて良かった――という事だ。
しみじみしながら空を見上げれば、ほの暗い思いとは裏腹に、良く晴れた初夏の青空が広がっていた。それに眩しく目を細めて、大涌谷くろたまご館の前まで行き、そこにある大きな黒たまごのオブジェと一緒に、富士山をバックにして写真を撮ればもう、気分は8割がた浮上している。
「蒼留人ー、次どこ行くよ」
「んー、次は……」
そうして友人達とまた賑やかに、楽しく歩き出した蒼留人や他の寝子高生達が、どんどんと先へ歩いて行っているのにも気づかぬまま
愛猫 萌々子
は、熱心に写真を撮り続けていた。眼前に広がる光景を、少しでも綺麗に映したくて。
(もう少し……こちらの方からなら……?)
何度もカメラの画像を確かめては、まだだ、と自分の中でボツにする。萌々子の目に映る光景の雄大さは、美しさは、感動は、こんなものではない。
ふぅ、と知らずため息を吐いた。目の前にある光景を、ただそのまま切り取って残すという事が、こんなにも難しいなんて。
ふとカメラの画面から眼差しを遠くへ投げれば、青々しい富士の美しさが目に映えた。その姿が呼び起こす感動は、何度見ても大涌谷に来た当初、バスを降りた途端に目の前に現れた富士山を見た時の感動から、少しも色褪せることがない。
(よく青い富士と言われますが……こういうのを見ていると本当に青い色をした山なんだと実感できます)
今日は天気が良くて良かった、としみじみ思う。おかげで富士の姿をこうして、しっかりと見ることが出来るのだから――
さて、この富士の姿を収めるためにもう1度、と気を取り直してカメラ画面を覗き込んだ萌々子の耳に、ふいにぴりりりり! と青空に響き渡る笛の音が聞こえてきた。――とても、耳なじみのある音だ。
ゆえに、はっ、と振り返った萌々子の後ろで、
笛吹 ぴりり
が生真面目な表情で笛を吹きながら、萌々子を真っ直ぐ見据えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月25日
参加申し込みの期限
2021年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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