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幽霊猫とお化けの国 第三幕:惨劇道化のショータイム
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◆
投げつけられるジャグリングのナイフを、サキリはカトラスで切り払う。右から飛びかかるバルーンのライオンはナイフで斬り捨て、その勢いを乗せた蹴りで分身を撃ち抜いた。
クリストファーの放った銃弾が、左右の排水溝から姿を現す分身を弾けさせる。
ピエロが突然顔を腕で覆った。向かい風に必死にあらがうかのように、ピエロの身体が前に傾く。
サキリがナイフを放つより先に、サキリとクリストファーの背中に突風が叩きつけられる。ピエロがパントマイムで風を起こしたのだ。
風に体勢を崩されながらも、サキリはナイフを投擲。
ピエロがすぐさま体勢を変える。向かい風を追い風に変化させ、
「させるか」
空間を斬り裂き、サキリはピエロの足下へ跳んだ。這うような姿勢から一閃。
ピエロが飛び退き、パントマイムが中断される。ならばとバルーン製の剣を振かぶる時には、先ほどのナイフが目の前に迫っている。
身体をCの字に曲げてかわすピエロに、
(もう一回!)
近くのゴミ箱の陰に隠れていた海が、すかさずナイフを『アクセラレイトライン』。弾くように加速させられたナイフが、加速の勢いで切っ先を翻してピエロの背中にぶっ刺さる。
痛みに飛び跳ねるピエロがナイフを引き抜くと、血しぶきの代わりに紙吹雪とハトのバルーンが飛び散った。それも、海の視界を埋め尽くすほど大量に。
(これじゃ見えな――)
バルーンと紙吹雪の向こうから、べったりと地面にへばりつくような動きのピエロが姿を見せる。しかも、歯ぐきを剥き出しにした笑顔で。
(うわぁ!?)
ぞわっとした。
自分を加速させて距離を取る海。しかしピエロはぴったりと追いついてくる。
加速させてぶつけられるものを探すが、こんな時に限って小石ひとつ見つけられない。
四肢を弛めて飛びかかろうとする四つん這いピエロを、アリサの放った銃弾が捉えた。ピエロの身体が、パンと音を立てて弾けとぶ。
「やっぱこっちは分身か。平気?」
『うん、ありがと』
スケブを見せる海が、アリサの背後を見てあっと音なく口を開けた。
「分身はいいってのよ、もう!」
振り向きざま、アリサはほとんど狙いもつけずにマスケット銃の引き金を引く。乱暴だが容赦ない射撃を受け、バルーンで作った剣を振りかざす分身が弾ける。
その陰に、さらにもう一体の分身が居た。ジャグリングから次々にピンを投げつけてくる。
近くの植え込みへ横っ飛びに飛びこんだアリサは、その陰からマスケット銃を連射。しかしピンが邪魔でうまく弾が当たらない。
(だったら!)
海がピンを一本加速させ、それが他のピンへとぶつかってボウリングじみた連鎖を引き起こす。
そうしてがら空きになったところへ、すかさずアリサが銃撃。二体目の分身が消し飛んだ。
◆
(こういう状況でなければ、少し遊んでみたかったですけど)
残念な気持ちは胸にしまって、紫苑は並んだティーカップの中をあらためていく。さっきの幽霊(?)か、そうでなくとも他の手がかりのひとつも見つかれば。
そうしてティーカップを調べていく紫苑の視界が、くねくねと踊り歩くピエロの姿を一瞬捉えた。さっと身体を屈めてティーカップの陰に隠れる。
さっきのハトの件からして、『死音』と透明化をあわせても気付かれない保証はない。
気配を殺してピエロの様子をうかがう紫苑。その近くで風が吹き、カサ……と微かな音を立て、一枚の黄ばんだ紙切れが流されてくる。
そっと拾い上げるす。かろうじて、「閉園 らせ」と読み取れる見出しの下に、「サーカスの事故」「先日の事件」「犠牲者の皆様のご冥福を」などの穏やかではない文言が並んでいる。
この事件か事故にあのピエロが関わっているのだろ、
(――あら?)
目の前に、白塗りの顔が居た。屈んで手の甲を頬に当てた可愛らしい仕草をしながら、わざとらしくまばたきしながら紫苑を見つめている。
次の瞬間、ピエロの右手にはチェーンソーが握られていた。逃げる間すらなく、紫苑に突きつけられるチェーンソー。
その時、何者かが横面からピエロにタックルをしかけた。その出で立ちは、ピエロによく似ていた。
(ピエロが二人……?)
逃げるのも忘れて紫音が見つめる中で、チェーンソーを持っていたピエロの姿がいつの間にか変わっていた。道化の服やメイクなどまったくない、血まみれの男の姿になっていた。
ピエロの方はそのままの姿のまま男と取っ組み合いを続け、やがて男のチェーンソーを奪い取る。そしてチェーンソーは制御を失い、ピエロの手の中で暴れ始め――二人の姿が、まとめて消えた。
「今のはゴースト……いえ、過去の事件の記憶でしょうか?」
少なくとももう一人のピエロがタックルしてきた辺りからは、記憶の再現だったとしか思えない。
先刻の二人の争いの跡を見つめる紫苑の後ろから、夏朝とタルトの二人が駆け寄ってくる。
「今の大丈夫だった!?」
「ケガしてないー?」
「いえまったく。ところで……」
紫苑が先ほど見た不可解な光景を説明すると、夏朝とタルトは顔を見合わせた。
「響さん、これって……」
「うん、当たってたみたいだね」
二人の視線が、タルトが小脇に抱えた革装丁の本に移る。タルトがサーカスで見つけてきた日記だ。
「さっき夏朝ちゃんにも話したんだけど、」
そう前置いて、タルトは日記の重要そうな部分をざっくりと説明する。
まず、サーカスで起きた事故によって死傷者が出てしまったこと。壊れた観客席はこの事故によるものだったのだろう。
それ以来、サーカスは活動をしばし休止することになったこと。
事故を起こしてしまったサーカスに対する風当たりも強く、それがきっかけとなりサーカスの座長の様子が少しずつおかしくなっていったこと。
この日記の持ち主は、それをなんとかしたいと思っていたこと。
「それで写真が一枚はさんであったんだけど。そのさっき見た男の人って、この人じゃなかった?」
挟み込まれていた写真を取り出す。そこには二人の人物が、親密そうな様子で写っていた。
一人は道化衣装に身を包んだ人物。あのピエロだ。
そしてもう一人は、スーツに身を包んだ男性だ。
「この人ですね」
紫苑がスーツの男性を指差す。
この土地の過去、ピエロが縛られているものが見えてきた。
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担当ゲームマスター
風雅宿
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幽霊猫とお化けの国 第二幕:人形島の鬼ごっこ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月25日
参加申し込みの期限
2021年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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