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梅雨を歩こう
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(今日も雨か)
昇降口から外を見遣ると、あたりは絹糸のような雨で白くけぶっていた。
水上 桜
は赤い傘を開き、白い雨の世界に足を踏み入れる。
梅雨の季節とはいえ、ちょっと降りすぎな気がする。
それに少し肌寒い。
早く桜花寮に帰ってお風呂に入って温まろう。
近道をしようと、ふだんは曲がらない角を曲がり、人気のない路地に入った。
これで少し早く寮に帰れる、という思いで。
ところが急にざわめく気配があたりに満ちた。
拍子木のような音がして、鈴や和太鼓がしゃしゃん、トトトンと微かに続く。
話し声はしないが、なにやら大勢が森の木の葉を踏むような……。
(……こんな狭い路地裏で?)
好奇心に負けて桜は音のする方へ、すなわち路地の奥へ奥へと歩みを進めた。
するとそこには――
黒紋付き袴や黒留袖を纏った狐が、提灯片手に列をなしていた。
最後方には輿に乗った純白の角隠しの花嫁……。
「……狐の嫁入りの行列?」
呆然と口を半開きにしていた桜は、状況を飲み込むと眉を顰めた。
「は?」
『……またか、まただ、またフツウかっ!』
と喚き散らしそうになるが、ギリギリでこれを堪える。
声を上げたら気づかれてしまう。
代わりに桜は頭を抱えた。
(なんで狐の嫁入りなんかに遭遇するの?)
しかし一方でどこへ行くのか気になる。
もちろんこのまま無視して寮に帰るという選択肢もある。
(きっと幻覚か何かだろうし、そうでなくても肌寒くてお風呂に入って温まりたいし……)
そんなことを思うくせに、足は自然と行列を追いかけていた。
自分でも何故こんなことをしているのかまるで理解できない。
いつしか道は森の中だ。
桜は一瞬振り返った。
森だ。
あの路地が見えない。
もう一度、前を見る。
花嫁の輿の白だけが森の中で、道しるべの蛍のように光ってみえる。
(こうなったらもう最後まで見届けてやろう)
しゃしゃん、トトトン、鈴と和太鼓の音は森を抜け、川に出た。
川には橋がかかっていて狐の花婿が待っていた。
花嫁の輿は橋の真ん中で下ろされた。
花嫁の親族たちは橋のこちらへ引き返してきて二人を見守っている。
花婿が花嫁の手を取る。何事かが囁かれ、花嫁は小さく頷いたように見えた。
今度は川向こうに控えていた花婿の親族が橋の上の花嫁の輿を担ぐ。
花嫁が振り返った。
幸せそうに笑う彼女をみて、母親と思しき黒留袖の狐は袖で涙を拭っていた。
花嫁行列が川向こうの雨霧に消えるのを見届け、桜は踵を返した。
またフツウか、と頭に来ていたはずなのに。
「幸せになってね」と願う自分がいた。
――そしていつしかあの路地に戻っていた。
「帰ろう」
桜はすこしばかり上機嫌で赤い傘を回す。
帰ってお風呂に入ろう。
さぞ心地よいことだろう。
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担当ゲームマスター
山中にいな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
動物・自然
神話・伝説
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年09月27日
参加申し込みの期限
2021年10月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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